インターナショナルダークスカイ協会

3545 N. Stewart Ave., Tucson AZ 85716 U.S.A.
E-mail: crawford@darksky.org
WWW: http://www.darksky.org


問題に気付き援助を依頼する手紙の例


貴方がまだ聞いた事もない環境の問題がここにある:光害。既に、アマチュアとプロの天文家をひどく傷つけ、夜間の環境をますます脅かしている。たった2〜3世代後には、ごく僅かの人しか生の宇宙の姿をとらえることが出来なくなる可能性に直面している。明るい部屋ではスライドの像が良く見えないのと同じように、郊外の空が明るくなり暗い夜空を台無しにしてしまうからだ。

光害を作り出すものは:

郊外の空の明るさ 人類が宇宙を見る機会を破壊しつつある。
グレア(訳注:まぶしさ)、 私たちの目を眩まし、視認性を犠牲にする。グレアは決して良い事はない。
迷光(訳注:光が不要な場所に入り込むこと) 誰かの街灯が私たちに迷惑を与えている、私たちの土地に入り込んで
ギラギラ 夜の環境を台無しにし、混乱の原因にもなっている。
エネルギーの無駄 アメリカ合衆国だけで年間一千億ドルの費用が掛かっている

これらの全ての問題に解決策がある。品質の良い照明が鍵だ。これらの解決策は皆さん全ての為に暗い空を守り、夜間照明の質を向上し(より良い視認性、安全性、防犯、そしてより魅力的な環境)、そして同時にお金を節約する、なぜなら私たちは、光を浪費するのでは無く有効に使う事になるから。これは、誰もが(ウィン−ウィン−ウィン)利益を受ける事になる。

この問題の存在と、その解決策に気付くことが勿論必要だ、そしてこのことはたとえ照明のプロの間であっても大きく欠如している。気付かれていないことが、これらの解決策実行に対し反対されるよりも問題だ。知ってもらうことが成功の鍵だ。

あなたも力になれる! どうすれば良いだろう:

最初に知ること。品質の良い照明を強調する事。あなた自身で使ってみること。品質の良い照明は上手に傘が付けられ(そうすれば光が有効に使われ、無駄にならない)、適切な光量を使い(過剰にならないよう)、出来るならタイマーを取り付け、更に可能なら光源に低圧ソディウム(LPS)ランプを使うこと(LPSは、演色性が問題にならないところでは、最も価格価値のある光源であり、優秀である)。この様な質の良い光は、必要な場所、つまり下方光に向けてあり、グレアや迷光、そして明るい夜空の原因になったり無駄になる上方や横には向いていない。

次に、非営利団体であるインターナショナルダークスカイ協会がこの問題に気付いてもらう事を促進し、問題の解決策を推し進める事をゴールとして、最近発足した。この団体はまた同じ様な無線妨害、宇宙デブリス(廃棄物)、その他人類が宇宙を眺める機会を危うくする環境の破壊を議論する事になる。これらの全てが一般の人に悪い影響を与え、実行可能な先端の天文研究の脅威となる。

同封した文書は、これらの問題の幾つかを議論したものである。時間をとって読んでいただき、更にこの問題について考えていただきたい。 IDA 、そしてこの環境を大切にする全ての人があなたの助けを待っている。この問題に気付いて、どうかIDAに加わり、手をかして欲しい。

敬具。


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本資料の著作権は、IDAにあります。例外の場合は、それぞれ明記されています。この資料をIDAに著作権があることを明示した上で、非営利目的で使用する場合は、複製する事に問題ありません。 日本語の翻訳は、IDAのメンバーである、わかばだい天文同好会が行いました。