微かではあるが天の川が在ることが分かる観察結果もあり、都市近郊でも、星空を取り戻す事が充分可能な事を裏付ける事が出来た。
観察日 | 白鳥座 | たて座 | わし座 |
---|---|---|---|
8月4日 | △ | △ | △ |
8月6日 | △ | △ | △ |
8月11日 | △ | △ | △ |
8月15日 | ○ | △ | △ |
8月18日 | △ | △ | △ |
観察結果
(2)双眼鏡を用いたこと座の観察
観察日 | のべ人数 | 観察日の天候 | 観察日の透明度 | 平均等級 | 最大等級 |
---|---|---|---|---|---|
8月4日 | 8 | 晴れ | 6/10 | 6.5 | 7.6 |
8月6日 | 1 | 晴れ | 6/10 | 7.6 | 7.6 |
8月11日 | 1 | 晴れ | 7/10 | 8.4 | 8.4 |
8月15日 | 1 | 晴れ | 7/10 | 8.4 | 8.4 |
8月18日 | 1 | 晴れ | 6/10 | 6.8 | 6.8 |
今回の観察日にお盆休みと重なった日があり、8月11日(日)と15日(木)は良い結果が出た。中でも15日は、目で見た透明度と天候は他の観察日と余り変わりがない条件にも関わらず、結果は一番良い。お盆休みで空気の汚れが少なくなった影響があると予測される。双眼鏡で観察した時、その差はおおよそ光度1等の差と見積もる事が出来る。
(1)肉眼による天の川の観察
15日は、微かに天の川の存在を確認した。白鳥座からわし座にかけて、天の川の明るい部分と暗い部分の差をかすかではあるが確認している。
(2)双眼鏡を用いたこと座の観察
平成7年度夏の環境庁の観察結果によると、条件の良い山間部で12等級、小都市(人口10万人未満)でも9.3等を観察出来ている。
このことから横浜市郊外は、条件の良い山間部に比べ、空気の汚れの少ないときで約3等、汚れの多いときは4等以上見えにくくなっていることになる。
更に小都市と比較すれば、それぞれ1等と2等程見えにくくなっていることが分かる。
天の川を観察できた意義は大きい。少しの努力で星空を都市近郊でも取り戻せる可能性が充分在ることを知ることが出来た。
スターウオッチング終了後も継続的に観察する意義がある。特に光害だけではなく、大気の汚れの影響もある程度知ることが出来ると予測される。
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