わかばだい天文同好会


植物の異常も光害で起こる


この資料は、大和市の倉田恵利子さんが朝日新聞に投稿された文書を本人の許可を得て掲載するものです。
七月二十九日(平成九年)付け本欄(朝日新聞「声」)「星を見上げて光害を考えよう」の倉本良一さんに賛成だ。環境庁は光害を減らすためのガイドライン作りを始めたそうだが、歓迎すべき事だと思う。なぜならば光害は星を見えにくくするだけでなく、植物の生態系にも悪影響があるからだ。

千葉大学園芸学部教授だった故・三沢彰氏の説によると、夜間の照明のせいで樹木の紅葉が遅れて、その結果、樹木の寿命が短くなってしまうそうである。


写真-1街灯と紅葉障害(背景のデパートと光害は関係ありません)


写真-2夜間灯と紅葉障害(ごく身近なところでも見られます)

確かに街を歩いていると、街灯の下の樹木だけ紅葉が遅れているのをよく見かけるようになった。その中で私がとても驚いたのは、春になっても紅葉の赤い葉が残っている街路樹を見たときである。その街路樹は春に花が咲くはずなのだ。その木の真上にある街灯は、他の物と比べて、とても明るかったので、そのせいだと思うが、紅葉が半年も遅れているとはどう考えても異常である。

街灯は生活に必要な物であるが、最近は紅葉や街路樹のライトアップなど不必要な照明も多い。紅葉などをライトアップして楽しむのは、人間のエゴだと思う。生態系のことを考えれば、本当に人間に必要な分だけ照明すればよいのではないだろうか。
写真-3街灯と紅葉障害


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わかばだい天文同好会は、横浜市旭区にある若葉台の人たちの為に。毎月一回の「星を見る会」を主催しています。スライドを使った季節の星座の説明と、実際に大きな望遠鏡を使って星を眺めてもらいます。同時に、地球に住む人類の共通の財産である星空を守る活動を進めています。
この資料の著作権は、若葉台天文同好会にあります。(例外の場合は明記してあります。)非営利の目的で、光害の対策に役立つなら著作権を明示した上で、自由にコピーし、配布して下さい。
Last update: 1997 May 1