AKIRA PC Hotline!

とりあえず、命名「めるちな号」

ついにうちのLANDOVERネットワークにもUNIXマシンが導入されることになりました。
X86アーキテクチャ用のSolaris7機です。
アキハバラでパーツを買い集め、即日組み立てます。
(部屋が狭いので、組み立ててしまわないと寝るスペースが確保できないのです)


●作業内容
今回の作業内容ですが、以下のようになっています。
左が現在のハード構成です。作業後は右のようになる予定です。


(作業前)←→(作業後)

めるちな号の組立に伴い、他の子達のパワーアップも図ります。
まず、はんみょ号に入っている2枚の64MBのメモリを128MBのメモリ1枚に取り替え、 1枚はめるちな号に使用し、残りの1枚はみちゃお号に追加します。
CD-ROMについても、めるちな号のサーバとしての性質からそれほど高性能なものは 必要無いので、ともにょ号に入っている古いCD-ROMを使用し、 購入した44倍速のCD-ROMはともにょ号に入れてしまいます。
ともにょ号はM-JPEGの再生マシンでもあるので、これまでも早いCD-ROMが必要と されていたのです。

●みちゃお号・ともにょ号・はんみょ号

まずメモリの入れ替えから取りかかります。
はんみょ号のケースを開けて64MBのメモリを2枚とも取り出します。
はんみょ号は普通のタワーケースにも関わらず、 増設したIDEのHDDに加え、 DVD-RAMを内蔵するためにSCSIのカードまで挿しています。
見ての通りごちゃごちゃで大変です。
細かい作業はナコに手伝ってもらいました。
次はみちゃお号のケースを開けて、 はんみょ号から取り出した64MBのメモリを差し込みます。
ご覧のようにみちゃお号の中もごちゃごちゃしてます。
熱対策のためにHDDの位置を微妙にずらしているため、 メモリスロットの位置とHDDの位置が干渉し、 マザーボードを一旦引き出さないと差し込めませんでした。
以上でメモリの取り替えは完了です。

次はともにょのCD-ROMの取り替えです。
ついでにCD-R/RWからはがれ落ちた冷却用のFANも、両面テープで張り直します。 うちの部屋にはクーラーが無いので、冬以外は非常に室温が上昇します。 このごっついFANが無いとCD-R/RWがハードウェア・エラーを起こすのです。
写真では見えてませんが、CD-R/RWドライブの上面にも1個張り付いてます。
(このFANをつけたとたんにエラーは全く発生しなくなりました)
で、これはCD-ROMを取り替えたところです。
さっきのFANのこともあるし、熱対策ということもあって、 ベイ1つ分の間をあけています。
ここで一旦みんなの電源を投入し、起動させてみます。
みんな無事に起動し、 新しいメモリもCD-ROMもちゃんと機能することが確認できました。
これで、この子達のパワーアップは完了です。(^^ )

●めるちな号の組立
ではめるちな号を組み立てます。
まずケースをばらします。
このケースは静音との定評のあるケースで、 しかもドライバーを使用せずにカバーを開けることができます。
カバーは側面だけ開けることができ、開閉頻度の高い人には特におすすめです。
もっとも、 めるちなのカバーはあまり開閉させることは無いことになるはずですが。

写真はカバーを開けたところです。
今後のマシン増強を考えて、 今回は奥の使いにくいベイにHDDをマウントすることにしたため、 裏の鉄板もドライバーを使って外さなくてはなりませんでした。

ところで、 めるちなのマザー・CPU・ケース構成は、 この人 んちのマシンとおそろいです。
ちょっと違うのは、うちのケースには小さなFANが2つ付いてきました。
しかしこのFANをとりつけると結構うるさく、 結局、後で取り外すことになりました。
全く無駄です。(--;)
なお、このケースにはマニュアル類が全く添付されていない上に、 不思議な形をしたパーツが多く、ケースの組立に時間をとられてしまいました。
特にこの変なプラスチックの固まり。
裏表を撮ってみましたが、なにかわかります?

ケースの組立さえ完了すれば、マザーボードの取り付けや、マザーボード上への パーツの取り付けはすぐ終わりました。
なにせ5台目ですから慣れていないはずがありません。 さらさらっと接続を確認して、電源を投入。
電源投入時にBEEP音が鳴らなかったという問題を残して、 BIOSやハードの認識も正常に終了し、 ブートFDが入ってないやんけって画面までちゃんと動いてくれました。
・・・なんでBEEP音ならないの?(^^;)

●BEEP音が鳴らない
一昔前のマザーボードでは、 スピーカーが接続されていないとBIOSが動かなかったりしましたが、 最近はそんな小さな問題にはこだわらずに動いてくれるんだそうです。
とりあえず、原因究明に取りかかります。 急遽ともにょ号のケースを開けて、 スピーカーだけ繋ぎ変えて電源を入れてみたところ、 今度はちゃんとBEEP音がでました。
どうやら不良だったのはスピーカーの方だったようです。 マザーボードじゃなくて良かったです。
さてスピーカーの何が悪いのかを確認するためにまじまじと眺めたところ、 黒い方の線が断線していることに気が付きました。
スピーカーに半田づけされてるところが根本から切れてます。
原因がわかって安心してさわっているうちに、もう一方の赤い方の線も 切れてしまいました。・・・(^^;)
どうもスピーカーケーブルの取り付け不良のようです。
お店に文句を言って、 初期不良ということでケースごと取り替えて貰おうかと思いましたが、 なにより疲れてたのでやめました。 まぁ10秒でなおせますし。
で、数年ぶりに半田ごてを握ることになりました。
さすがにこれはまだナコには危ないので、手を出させませんでした。

で、完成です。(^^)

●Solaris7のインストール
マシンが組み上がったので、いよいよSolaris7のインストールにとりかかります。
このSolaris7は非商用デベロッパー向けの10$で購入できるFreeSolarisです。 ただし英語版ですので日本語のlocaleは入ってません。
パッケージの中には、インストールマニュアルと、 X86用のブートディスク・SPARC用インストールCD・ X86用インストールCD・DocumentCDが封入されています。
VGAカードは自動認識してくれなかったので直接チップ名で選択しましたが、 それ以外は全て自動認識してくれました。
/optと/usrを充分確保してフルインストールを選択し、 30分ほど待っているうちにあっけなく完了しました。
・・・Windowsより1000倍は楽。(^^;)

●環境設定
まずめるちな号にユーザakiraandを登録し、 cshの環境設定をします(僕はcsh派)。
あやうくrmのaliasを設定し忘れてて大変なことになってしまうところでした。
次にapacheの起動権限ユーザとなるwwwusr/wwwgrpを登録し、 akiraandのsecondaryグループに設定します。 webの管理はwwwgrp権限のユーザで行います。
で、開発環境をセットアップするために、gccとかを入れます。 一旦バイナリのパッケージをインストールして、それを使って コンパイルし直しました。
gcc自体はごく簡単にコンパイルできるのですが、なんかarとかld とかmakeとかもgnu品のヤツをいれないと、 いろんなMakefileがエラーを出してしまいます。
探すのに苦労しました。
開発ツールも一通りインストールできたので、次はsambaとapacheを入れます。
sambaは、UNIXマシンをWindowsのネットワークコンピュータを使ってアクセス できるようにするツールです。
ソースから何の問題もなく、configure・make・make installができました。 早速.confファイルを修正して、 めるちな号をLANDOVERネットワーク(ワークグループ)に入れてやります。
ここで漢字コードの設定に気をつけないといけません。
間違えると「新規フォルダ」なんて半角カナ混じりのSHIFT-JISでディレクトリが 作られてしまい、削除することさえ出来ないなんて惨めな事態に陥ってしまいます。
コンピュータの説明も設定し、みちゃお号からブラウズしてみると、 ちゃんと漢字表示されました。
apacheもソースから configure・make・make installで何の問題も起こらず あっけなくインストールできました。 これまで、 みちゃお号上にあるPeerWebServerで自分のWebページの管理をしていたのですが、 cgiの動作に不具合があるので、これを機会にめるちな号に移行してしまいます。 (なんかcgiをIMGタグで取り込むとうまくいくんですけど、 直接index.cgiみたいにしてhtml文書を生成しようとすると、 コマンドコンソールが開いてそのなかでperlが動きだそうとするんです。(;_;))
めるちな号ではrc3.dに起動スクリプトを作り、 マシン起動時にデーモンとして起動するようにしました。
inetdは使いません。まだよくわからないので。(*^^*)

●作業を終えて
今回の作業はここまでです。
マシンの組立に関しては、スピーカーコードが断線してたというわけのわからない トラブル以外、なんの問題も発生しませんでした。
あ、 いやおまけのファンがうるさくて取り外さなくちゃならなかったんでした。(^^;)
OSのセットアップはとってもらくちんでした。 Solarisということで、もっともっと手こずるかと思ってたんですが、 簡単すぎました。 CUIやGUIの言うままに進めていけばいいので、 Solarisでrootになっていろいろやったことが ある人なら何も迷わないでしょう。
問題はGNUツールのセットアップでした。 configure一発でMakefileができあがってくれるのはいいのですが、 当たり前のようにGNUのいろんなツールを使用するようになっているので、 makeをかけたところでツールが足りないことに気づいてFTPサイトを探し回るなんて のを繰り返しました。 こんなツールに依存してるよんっていうメモでもついてるか、configureで警告でも 出してくれればもっと簡単でいいんですけどね。
とりあえず、今回の作業の目標は全て達成できました。
●今後の予定
この後は、DHCPサーバにしたり、cvsとかの開発ツールもインストールし、 本格的にLANDOVERのサーバにします。
ただ今のところ、 漢字ファイル名のものをめるちな号で管理する予定は無いので、 Windows管理下の全てのデータファイルを移すことはなく、 DISKを増やすほどのことは考えていませんけど。
あとはモデムとかも用意して、NATでもしてダイヤルアップサーバにもしたいです。
あ、それからapacheでJAVA Servletを使えるようにしたりとか、 XMLでデータ管理に挑戦したりとかの計画があります。
ODBとかも入れなきゃ。

なんかまだまだやることはいっぱいあるなぁ。(^^;)

PS. 日本語化については、結局僕はOpenlockが使いたいというのと、 viの中で日本語が使えないなら全く意味が無いのでやめることにし ました。(^^;)


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written by akiraand@mvg.biglobe.ne.jp