失われた駄菓子たち
以下は当店の社長(昭和8年生まれ)が覚えている限りの駄菓子を列記したものである。すでに無くなってしまった駄菓子ではあるが、未来世紀に向けて資料として残しておこうと思い、この企画を思いたった。かなりマイナーな駄菓子のオンパレードで、私(WEB担当)も驚いている次第である。
下記の駄菓子の情報、及び画像を随時募集します!
- 寒天ボー
長さ15センチくらいのガラスの管に寒天が入っている。その寒天を吸い取るようにして食べていくのだ。残ったガラス棒は買ったお店に返しておくと、業者が回収にくる。現在のゴミ問題を先取りしたリサイクル商品だったようだ。
- はまちカステラ
半円状のカステラ(チョコFOのようなかたちのもの)が2つくっついていてその間にイチゴジャムが挟まっている。そして全体には白砂糖がかかっている。名前の「はまち」の由来は不明。
- 天玉
あんこ玉が寒天でつつまれている駄菓子。重力のせいで、すその方は広がっており、ちょうど「おばけのQ太郎のO次郎」のような形になっている。
- 紙ニッキ
割と厚めの紙にニッキの味がついている。紙に絵が描いてあることが多い。
- 木ニッキ
5センチくらいの長さのニッキの木の枝が、数本ずつ赤い紙で束ねてある。そしてその木の枝をそのまま囓るというワイルドな駄菓子。
静岡の兼高様より情報が寄せられました!
静岡市の秋葉神社の大祭(12月15日・16日頃)の出店にて発見したそうです。出店のおばさんMさんは80才過ぎで、戦後すぐにこの仕事を始め以来ずっと続けているそうです。現在ニッキ屋を営んでいるのは静岡ではMさんただ一人で、沼津市高尾山のお祭りにも出店しているそうです。噂では神奈川県にも木ニッキを売る方がおられるとか。
この情報はもの凄く貴重ですね!しかも写真入り!まさか木ニッキが現存していたとは!兼高さん、ありがとうございました!
- 芯ぬき
10センチくらいの長さの細い飴で、更にその芯に糸状の飴が入っている。芯の飴の周りには粉が付いており、その飴を抜いてから「ふっ」と抜けた穴を吹くと粉が飛んで面白い。
- みかん寒天
前述した「天玉」のみかん版。皮を剥いた丸ごとのみかんが串にささっており、その周りに寒天がかかっている。
- おもちゃ袋
簡単なおもちゃが入った紙袋が幾つか束ねてある。ろくなおもちゃが入っておらず、「くつしたが片方」なんてものが入っていることも。
- コリントゲーム(ラムネ)
縦5センチ、横3センチくらいのコリントゲーム。玉は仁丹でガラスの代わりに表面にはセロハンが張ってある。このコリントゲームはラムネ製で食べられる。
- 玉カリント
玉状のカリントをよせあつめて、小判型のオブラートに包んである。小判カリントともいう。
- ビュンビュン
直径4、5センチ。型ぬきと同じ素材。
- 串すあま
すあまのだんごが3つ串に刺さっている。色はピンク・うす青・白。
- セロファンニッキ
ニッキのぬってあるセロファンをこよりのようによってある。長さは10センチくらい。1束50本から100本のいろんなセロファンが束ねてあった。
いかがであろうか。いくつかでもご存じの駄菓子があっただろうか。駄菓子の世界は栄枯盛衰、弱肉強食。いかなる駄菓子が消えていき、いかなる駄菓子が登場していくか、それは誰にも予測出来ない・・・
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