◆◇◆◇◆◇◆◇◆　BASIC DATA　◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【店　名】
　　らー麺バカ一代 大晟（たいせい） （上三川）
【住　所・ＴＥＬ】
　　河内郡上三川町大字上蒲生字願成寺２１６８−１
　　ＴＥＬ０２８５−５６−０７０１　　
【営業時間・定休日】
　　１１：３０〜２０：３０
　　定休：火曜日　　
【アクセス】
　　国道新４号バイバスと上三川街道の交わる上蒲生交差点（立体交差）
　　の日産栃木工場正門のすぐ近く。上三川街道を交差点から北西（日産
　　正門と反対方向）に進み、すぐ通りの右手に店舗が見える。
　　公共交通機関利用の場合、最寄り駅はＪＲ石橋駅（宇都宮線）となる
　　が、駅からは東に４〜５ｋｍほどの距離があるので、徒歩でのアクセ
　　スは難しいだろう。ＪＲ宇都宮駅から関東バス（上三川車庫行き）を
　　利用して「上蒲生」で下車すると直ぐ近くであるが、昼間の運行本数
　　は非常に少ない。　　　　　　　　　　関東バス時刻表(＠Tochigi）
【駐 車 場】
　　店舗横および前に約１５台ほど。広くて入りやすい。
【メニュー】
　　　鶏油じゃい麺（白、茶、黒、塩）
　　　　　（かけ）　　　　　　　　　　４００円　
　　　　　（チャーシュ１枚入り）　　　５５０円
　　　　　（　　〃　　２枚入り）　　　６５０円
　　　炙りチャーシュー麺　　　　　　　７８０円　
　　　つけじゃい麺　　　　　　　　　　４００円
　　　鴨汁つけじゃい麺　　　　　　　　７８０円
　　　炙りつけじゃい麺　　　　　　　　７８０円
　　　しゃもの煮玉子　　　　　　　　　１００円
　　　チャーシュー飯　　　　　　　　　３８０円
　　　支那竹飯　　　　　　　　　　　　３００円
　　　玉子めし　　　　　　　　　　　　２００円
　　　杏仁豆腐（店主自家製）　　　　　２００円　
【備考】
　　平成１４年５月に新装開店。旧店名は「麺や笑福」であり、経営者は
　　変わっていないようです。「そば処大升」の関係店と思われます。
【行列度】
　　今のところさほど混んでないようです。
 
◆◇◆◇◆◇◆◇◆　ラーメンの特徴　◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【評価対象】
　　炙りチャーシュー麺（白）　７８０円　
【スープ】
　色調・粘性：薄い褐色、透明、サラサラ
　コッテリ度：アッサリだが、表面に鶏油が浮く。
　味 ・ 特徴：
　　普通のラーメンとは趣の少し異なった独創的なスープ。タレが白（白醤油ベース）、
　　茶（薄口醤油）、黒（たまり醤油と濃口醤油）および塩の４種類から選べるシステ
　　ムになっている。店内の看板には「化学調味料未使用」と書かれているが、まさに
　　そんな感じのマイルドで上品な味わい。動物系と魚介系のダシをあわせたものであ
　　るが、日本蕎麦のだし汁に通じるよう優しい味である。おとなしさを補うためか、
　　表面に鶏油を浮かせコッテリ感をプラスしている。「白」のタレのスープは優しい
　　甘みがあって、なかなか良いバランス。なお「黒」の方は、ますます日本蕎麦の出
　　汁的なイメージが強くなる。以前の「笑福」時代のスープに比べると油少な目でア
　　ッサリです。
【メ　ン】
　　「じゃい麺」は、普通の中華麺用小麦粉にパスタ用のセモリナ粉を混ぜて作った自
　　家製麺。ジャパンとイタリアからつけている名称だそうで・・ちょっとベタな感じ
　　のネーミングですが..（笑）
　　細打ちで、こしがあるストレート麺でのどごしが良くて、とても旨いですね。
　　なお各メニュー同価格で、「黒小麦麺」の選択ができます。こちらは、黒小麦の挽
　　きぐるのような茶色味を帯びた、日本蕎麦みたいな麺です。独特の風味があってこ
　　ちらも良いですね。このラインナップは、まるでラーメン博物館の「支那そばや」
　　佐野実氏が作るオリジナル麺みたいですね。　
【具・チャーシュー】　　
　　　バラ煮豚４枚、メンマ、白髪ネギ、薬味にミツバ、揚げニンニク
　　圧巻は、炙り焼きチャーシュー！！　分厚いバラ肉煮豚が小型鉄製コンロ上のスリ
　　ットが入った焼き鉄板にのせられ運ばれて来る。コンロの中には火がついた固形燃
　　料が入っており、お客さんが自分でチャーシューを炙り焼きしながら食べる面白い
　　スタイル（ラーメン店初の試みか！）。とても柔らかく煮込まれたバラ肉煮豚で、
　　箸でひっくり返すと崩れるほど。これを両面香ばしく炙ってラーメンとともにいた
　　だく。肉は４枚で200gほどはあるのだろうか。すごいボリュームです。その他の具
　　としては、メンマは極太切りでコリコリとした歯触りでとても旨い。薬味としてス
　　ープに浮いているミツバと揚げニンニク（最近入るようになった）は、食べ手によ
　　って評価（好み）が大きく分かれるでしょうね。両方とも風味が強い食材なので、
　　優しい味のラーメンにパンチを加える効果は強力ですが、一般的な料理通念から見
　　れば味が喧嘩していると感じる人も多いかもしれないですね。せめてニンニクは別
　　皿でのお好みでの提供が良いのじゃないかな。途中から味の変化を楽しむアイテム
　　にしたい感じです。
【デザート】
　　杏仁豆腐は、いま流行の柔らかミルキータイプ。アーモンド粉にミルクを加えたよ
　　うな、洋風アレンジ版。キウイ、桃、オレンジ等のフルーツ類が豊富にトッピング
　　され、これにアップルミントの葉が一枚添えられる。砂糖シロップではなくて、フ
　　ルーツソースで甘みが加えられている。見た目にとても美しいですね。美的センス
　　が素晴らしい。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆　私の独断評価　◆◇◆◇◆◇◆◇◆

《ひとコメ》
　　　東京方面などで人気の有名ラーメン店のいろいろな要素を取り入れて合体した様
　　なラーメンですが、バランス良くまとまっていて好感が持てます。反面、スープ自
　　体はインパクトがあまり強くない優しい味なので物足りなさを感じる方もいるかも
　　しれませんね。かなり手間のかかる品々にもかかわらず、この値段であればお値打
　　ち度はとても高いです。
　　　炙り焼きの提供スタイルなど、サービス精神が旺盛で、次は何をやってくれるか
　　と興味津々で、今後もますます目が離せない感じです。トータルとしては接客も含
　　めて、非常に満足度の高い店でこの点を高く評価したいですね。店も広く綺麗で、
　　家族連れなども利用しやすいと思います。
　　
《 スープ 》★★★★
《　麺　　》★★★★★
《具・焼豚》★★★★★
《サービス》★★★★★ 
《　値段　》★★★★

総合評価：９　　（１０段階評価）