◆◇◆◇◆◇◆◇◆ お 店 の 基 本 情 報 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆

店  名:まい泉 青山本店 エ リ ア:東京 (表参道) 住  所:渋谷区神宮前4−8−5 電  話:03−3470−0071 アクセス:地下鉄「表参道」駅A2出口より徒歩3分程度      表参道を原宿方向に向かいすぐ右手の伊藤病院手前を右に入る、      突き当たりを左に、その先をすぐ右にクランク状に進むと左手に      大きな店舗が見える。道の要所に案内看板があります。 Web Page:まい泉ホームページ 営業時間:11:00〜22:00(L.O.) 休  み:無休 駐 車 場:店前および近隣に駐車場あり 席  数:カウンター席、テーブル席多数、広い店内 メニュー:黒豚ヒレかつ膳         2800円(消費税別途)      黒豚ロースかつ膳        2800円      黒豚上かつ重          1200円      ヒレかつ膳           1500円      ロースかつ膳          1500円       上ヒレかつ膳          2200円      上ロースかつ膳         2200円      沖田黒豚ヒレかつ膳       3800円      沖田黒豚ロースかつ膳      3800円      車海老フライ膳         1700円      四季膳              950円      お子様ランチ           750円      その他メニュー多数      --------- ランチメニュー(11:00〜18:00)--------------       まい泉定食(日替り)       820円      かつ定食             820円      一口かつ定食           800円      和風定食             900円      生姜焼き定食           900円      かつカレー            850円      かつ重              700円         

◆◇◆◇◆◇◆ コ メ ン ト ・ 訪 問 記 録 ◆◇◆◇◆◇◆ 訪 問 日:2003年10月上旬 昼時 食べた物:沖田黒豚ロースかつ膳  3800円+(税190円) 肉   :厚さ約1.2cm、脂身はほどほどに調整されたロース肉。      赤身はしっかりと締まった感じで、噛みしめるほどに旨      味がじわっと口に拡がる。一度叩いて拡げたものをまと      めたような下処理がされていて、食べやすさの工夫がさ      れている。 ころも :(色)黄金色 (厚み)厚め (きめ)中目      (食感)サク・サク つけ合せ:キャベツ千切り。 ソース :黒豚専用ソース、とんかつソース甘口、辛口2種、塩等 そ の 他:沖田膳には、ご飯、豚汁、漬け物、フルーツ(メロン)、柚子シャ      ーベットが付く。ご飯、キャベツはお代わり自由。突き出しに大根      おろし。 コメント:「箸で切れるやわらかなとんかつ」を店のキャッチフレーズにした、      東京の有名とんかつ店のひとつ。デパ地下やターミナル駅、空港売      店などで販売されているヒレかつサンドなども人気がある。      私にとっては、子供の頃からデパート総菜とんかつなどで馴染みの      味ではあるが、本当に箸で切れるほど、下処理段階で肉の繊維が切      られたとんかつは、どちらかというと好みとは異なるタイプ。今回      は、「沖田黒豚」という希少品のとんかつを目当てに、青山本店を      訪問してみた。      表参道のケヤキ並木から、路地を少し入ったところにある。店頭に      は駐車場整理のガードマンが複数立つほどの大きな店だ。本館は、      地下一階、地上三階で宴会用個室も含め計124席、隣接の由緒ある      銭湯を改築した西洋館は、テーブル席が最大90席。とんかつ店とし      ては、都内最大規模であろう。         ランチは1000円以下の、お値打ち品もあるが、今回はお目当ての沖      田黒豚ロースかつ膳を注文してみる。沖田黒豚とは、鹿児島の有名      な沖田牧場(10haの土地)で放牧で育てられた超プレミアム豚であ      る。この肉が、とんかつで食べられるのは、全国でまい泉青山本店      だけであるとのこと。2000年4月からメニューに登場して、当時食      雑誌で紹介された情報によると、月曜日に肉が入荷して、火曜日か      ら店に出るが、木曜日か金曜日には品切れになる希少品のようだ。      しかし、先だって週末に訪問した時にはメニューに存在したので、      その後入荷量が増加したのだろうか。      とんかつを待つ間には、大根おろし小鉢が登場。今回は1Fのカウ      ンター席利用であったが、女性フロアー店員さんによる、お茶のつ      ぎ足しなど、接客面、店の居心地は満点。      ほどなく登場したとんかつは、この店独特の美しく整形された長方      形に近い形状のもの。竹製のスノコの上に置かれている。女店員さ      んから『とても良いお肉なので、まず最初は塩で味わってみてくだ      さい。』と説明がある。      塩をふって、一切れいただいてみると、濃厚な肉の旨味がじわっと      口に拡がる。肉は叩いて荒くほぐされた様な下処理で、噛み切り易      く調整されているが、肉本来の引き締まった強い弾力が微かに感じ      られる。肉汁あふれるという感じでは無いが、凝縮された濃厚な旨      味が素晴らしい。しかし、塩で食べると、この店独特の衣の風味が      少し重たく感じられる。      次に、黒豚専用ソースをかけていただく。これがなかなか良い。ソ      ースといっても、リンゴや野菜等をすり下ろしたものをベースとし      ていて、香辛料は利いているが、薄味のものである。リンゴの自然      で優しい甘みや酸味が生きている。このソースを衣の上にかけると、      油っこさが中和されて、肉の旨さがまた引き立つ感じがした。      (残念ながら、黒豚以外の低価格品ではこのソースは提供されない)      この店のロースかつ膳(1500円)のとんかつでは、肉の赤身部      分と脂身部分の区別がつかないほど下処理加工が行われていて、こ      れが独特厚手の衣と渾然一体となった柔らかくて食べやすい、人工      的整形美人である。比較的低価格の素材の肉を美味しく食べるため      にはこのような方法もひとつの賢い工夫である。反面、やや不自然      な食感やジューシーさの不足の面で、これをあまり好まない人もい      るだろう。私自身もそのひとりであるのだが・・      沖田黒豚膳の方は、低額メニューに比べて、下処理の度合いはやや      控えめで、素材本来の持ち味を生かしたものであるが、きりぎり箸      で切れるぐらいの食べやすさも補っている。非常に微妙なバランス      にできあがっている。素材そのものの食感重視派の人にとっては、      やはり評価の分かれるところであろう。      食事には、他の低額メニューには付かない、白味噌仕立てで、具沢      山の豪華版の豚汁、食後にはメロン、氷菓が出される。おそらく、      このようなプラスアルファが付かなければ、3000円ちょっとぐらい      で出せるのであろうと思われるが・・そうなると、黒豚ロース膳      (2800円)との差別化ができないのか。私などの財布の中身を気に      する人種には、メロンはいらないので、もう少しお手頃価格にして      欲しいものだが・・まあ、そのような金銭感覚をもつ人々は相手に      していない特別メニューなのかもしれないですね..(笑)      予算に応じたメニューが用意され、落ちついた店内雰囲気で、接客      も良い。カップルや、家族連れ、ひとり客、宴会団体など、どのよ      うな客層にも利用しやすい店ですね。表参道〜原宿訪問時には目的      に応じて利用価値の高い店だと思います。       10段階評価:7