DESIGN

　● RX-77-2 ver.Hi GUN-CANNON

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■初出：JAFCON-1994/8
■製作日：1993年12月頃
■製作者：星野秀輝

■解説
　ジオング、ギャン　に続き、『ガンキャノン』です。　これも今から１０年前（！）の１９９４年に「ＪＡＦＣＯＮ用ガレージキット向け」にデザインしたものです。
デザインスケッチのいくつかをご紹介します。（あまりにも古いので、ちょっと恥ずかしいのですが…。）
　名前の英語スペルですが、当時は正式なものが無かったのでそのまま“ＧＵＮＣＡＮＮＯＮ”と書いてます。
　当時、けっこう悩んだことをおぼえています…。(^^;;)
　ここでは少しだけ説明を省略しますので、先に『ジオング』と『ギャン』のページを読んでいただけるとわかり易くなります。

　当時、ＯＶＡの００８０が発売されており、1年戦争に登場する多くのＭＳがリファイン版として発表されていました。
　どれもかっこよくまとまっており、特に「ハイゴック」や「ケンプファ」はユニークな形状にまとまられています。
　しかし、ＯＶＡの００８３が発売され始めたこともあり、ＭＳのデザイントレンドが変わりつつある状況でした。そこで、「００８０のガンキャノンと００８３のジムキャノンの共通的な祖先」というコンセプトで検討をはじめました。

　まず、背面のバックパック部分ですが、いろいろ悩んだあげくに００８０版ガンキャノンの部品構成をベースに、面構成などを整える程度にとどめました。
　しかし、キャノン砲が肩にめり込むのはどうしても納得ができず、ガンキャノンの特長であるこの「肩にめり込むキャノン砲」というギミックは、思い切ってオミットしました。

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■頭部
　頭部はすぐに決まりました。
　当初、もっと流面的なものを検討していましたが、悲しいかな、角張っていないとＭＳっぽくないのです…。
　そこで、ガンキャノンのシルエットをそのまま、単純に面だけ整えました。
　ただこれだけでは面白くありません！
　そこで、後頭部に「拡張センサーユニット用・マウントコネクター」を設けました。
　あと、頭部に機体ナンバーを書き込むことで、バルカン砲等の形状を強調するアイデアを盛り込んでいます。
　後に、ゲーム(なのかな？)でそっくりなガンキャノンが登場しているらしいですが、あれは私の作品ではありません。(^^;;)

■補足設定
　頭部に機体ナンバーを書き込むほかにもいろいろギミックアイデアを考えました。
　手の部分ですが、ここに『ナックルガード』を設けています。
　中距離支援用ＭＳというガンキャノンの運用上はありえないのですが、明らかにＲＸ－７８より丈夫そうな機体プロポーションを強調する意味で、あえて付けました。
※ナックルガード自体が手部に固定されるので、本当に殴ったら手首のメカが壊れるけど、映像化したときにダイナミックな演出ができるようになるという期待を込めて…。　キットのスケールが１／２２０という小さなものであったため、ナックルガードは固定式で可動しませんでした。

　

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■ビームライフル
　ＪＡＦＣＯＮ事務局の原型チェック締め切り直前だったと思いますが、原型士の方から「そういえばライフルのスケッチが届いてないんですが…」という連絡が！？。
　慌てて描き起こしたのでした。m(_ _)m
　ガンキャノンのライフルは、普通に面構成をトレンドに合わせて補正した程度にとどめています。

■初期アイデアスケッチ
　初期のアイデアスケッチをご紹介します。
　当初はこのスケッチのように流面形な頭部を考えていました。
　しかし、これだとＭＳっぽくないなぁと思い、後に無難なまとめ方に変更しています。
　また、肩部分に設けられた“ダンパー付きテーブル”の上にキャノン砲がのるギミックを考えていました。「ジャイアントロボ・THE_ANIMATION」に登場したジャイアントロボのキャノン砲のギミックと同じ考え方です。（このスケッチのほうがロボより先です。）
　あと、キャノン砲自体にも各種センサーを搭載しようかと思いましたが、いろいろ付き過ぎるとＭＳっぽく無いので、これは止めることにしました。

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■初期アイデアスケッチ
　全身のアイデアです。
　数パターン検討しましたが、その中~少しだけ紹介します。
　このスケッチは、いちばん無難にまとめたパターンです。
　冒険も無く、つまらない…。

■初期アイデアスケッチ
　もっと勢いが欲しいなぁと思い、全体的なボリュームバランスと見直そうと描いたスケッチです。
　あまりかわりばえしないですが、「カクカクし過ぎないようにしたいなぁ」とおもい、漫画ちっくに描いたらどうなる？と考えながらペンを動かしたものです。

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■初期アイデアスケッチ
　上記の２つの全身スケッチをミックスさせて作ったスケッチです。
　頭部は、初期のアイデアにあった流面形になっています。
　このスケッチをベースに、「頭部の差し替え」、「細部のディテールの修正」を行い、決定稿になりました。