7月26日 FUJI ROCK FESTIVAL ライヴをみるまで


会場までいけるのだろうか。。

 旅行会社のバスツアーを頼まなかった。行きはなんとかいけそうだと思ったから。でも帰りが心配だった。
 イエローモンキーを見てからでも都内に向かう最終の中央線にはのれるようだったので、レッドホットチリペッパーズ(RHCP)がみれないのは残念だけど、電車+バスの乗り継ぎでいくことにした。

 当日は台風が四国とかに上陸するのが確実、ということで、雨は逃れられないのであまり早く行くのはさけたい、でもせめてFOO FIGHTERSが見れる時間には行きたい、と思っていた。
 実際河口湖駅についたのが12時半ごろの電車。
 会場までは約30分だーと思い、(この時点で遅くても1時半に会場につくと思っていた)駅の外にでると、外が見えないくらいの人の山。
 いきなり、「バスは2時間待ちです」との声が聞こえた。「いや3時間だ」との声も聞こえた。タクシーでも2時間半まちとのこと。

 まずは帰りの切符(←ポイント もしかするとムダになるかもしれないけど一応買っておく)を買い列を探した。

 「2時間まちだと、FOO FIGHTERSみれないじゃん」でもだれも動揺してないようにみえた。

 私がFOO FIGHTERSのファンだったら発狂するだろう。
 まぁ、確かに早めにいっておくということも大事かもしれない。
 みんな開演時間より遅く来るつもりでいた自分を責めていたのだろうか。それとも誰でもトリは確実と思われるRHCPをねらっていたのだろうか。

 〜前に進むだけで精一杯〜(BURN:吉井和哉作詞)
(意味は違うけど気分が、そういう感じ)
 最初の1時間位は列が進んでいたんじゃなくて、ただぐるぐるの数が増えていた様にその時は思った。
 「もしかしてイエローモンキー始まるまでにつかなかったらどうする??」と思った。でも待つしかない。
 〜飛べない鳥はとり残されて〜(BURN:吉井和哉作詞)
(でも10時頃でもやっぱ4時間まちで自分はまだ良かったほうみたいです)

 雨が一段と強くなったころ、やっとバスにのれる。のれたのにイライラは最高潮に達する。でも周りのひとは静かにやっと休めるとばかり落ち着いている様だった。

 
会場にはスモークがかかっていた

 バスの中でカッパを着て準備完了、バスを降りるとそこは大きな水たまりばかりだった。
 水たまりをよけつつ(まだそんな余裕があった)チケットを入場用のリストバンドと引き替え(これが友達の分も一緒に替えようと思ったら、本人がこないといけないと言われ、イライラ最高潮の私は「だったらそう表に書いておけ!」(わー女の子なのにぃ)とシャウトしてしまった)(←ポイント 思ったことがあったらその場で解消したほうがいいみたい。但しコトバを選んで。これはあとでちょっと後悔)さらに帰りのバスの切符も買っておいた。(←ポイント)

 さて、会場をめざすか、とおもってふとみると、貸し出し毛布を頭の上からかけたまるでテレビでみる「難民」のような人たちがそこにいた。

 その時点でほんの数名みただけだけど、「駅はまだいい環境だったんだ」とそこで分かった。

 会場のゲート(らしきところ)を通って会場へ。地図とかももう確認するのも、そこまでいくのももどかしく、とりあえず進む。右手に仮設トイレがあるのがみえた。でもそこは駐車場の水たまりよりさらに深い水たまりの中にあった。

 これがメインステージなのかセカンドステージなのかも分からないまま、とりあえず、右手にステージがあるのが分かり、人混みに混ざる。

 しかし、全然ステージが見えない。出来るだけ前に行こう、と人の合間を縫って下に降りていった。

 反対に上ってくる男の人がすれ違ったとき、ものすごく熱いのでびっくりした。
 やっとステージがみえたところで立ち止まると、ステージ前にはぼんやりとスモークがかかっている。どうやら、その前のバンド(FOO FIGHTERS)で前の方が押し合いになったらしい。だからさっきの男の子は熱かったんだ、と気がつく。

 ざっと見渡すと、カッパを着ているひとは皆無に等しい。ヤッケのたぐいを着ている人はいてもほとんどが荷物を持たず、修行僧のようにたたずんでいた。

 雨がさらに激しくふる、目に雨が入るのでうつむく、するといっそう修行僧のような状態になりながら始まるのをまった。
 前の方に行く人がいる、上半身裸のがしっとした人だ。「がんばれよ!」と思わず声をかけたくなる。

 前の男の子の背中には何故か芝生がついていた。

 
RAGE AGAINST THE MACHINEの私の周りの様子(曲のことは分かりません)

 誰がスタッフで誰がメンバーなのかも良く分かんないまま、突然ちいさいリズムを取るような音がしたとたん、目の前の人と後ろの人がわーっと坂を下って行くのが見えた。
 ものすごく楽しそうだったので、そのまま飛びはねながら私も降りていった。

 最初の1曲目は友達と前後で一緒にいたのに、2曲目くらいで離ればなれになってしまった。
 みんなステージをみてるのかみてないのか、曲を聴いてるのかどうなのか、ただただ飛びはねているように見えた。

 途中、リュックにしまっておけばよいのに、デジカメをビニールのポーチにいれ、ひもを肩からかけていたのだけど、ひもがない、「落としたんだー」とショックで足もとをみると、泥だらけで立ち止まるコトもできない。

 でも即座に「壊れたら危ないけど、貴重なデータがはいってるじゃないからいいかぁ」とあきらめることが出来た。
 ふと気がつくと、ひじのところまでひもが下がっただけだった。慌てて上に持ち上げ、前に抱えたリュックの間にはさんだ。

 次にリュックをみるとファスナーが開いていた。(←ポイント 混乱してるときのファスナーはあてにならない場合もあるらしい)もう何がなんだか分からなくなってたけど、リズムだけはとり続けた。
 イエローモンキーのファンが巻き込まれたと周りに思わせないようにという気持ちと、あと単純に、動いてるひとにまじっているのがたのしかったので。(←ポイント イベントの時は他のバンドに対しては特にリズムに集中するようにして、周りに不快感、不信感をあたえないようにするのも大事。それでさらに楽しくなったらそのほうがいいじゃない)

 別にそんなに前に行きたかったわけじゃないけど、自分の場所をキープできる力も無かったので、左右にゆれる度に、前にすすんでしまったらしい。
 でもそんなときこそ、責任もってつぶれないようにしないといけない。
 気がつくと右端に流されそうになったので、周りのそれ以上うごかなそうな集団のなかに混じることにした。

 その辺から頭の上を転がっていく人が続出した。
 ある時、転がっている人の泥だらけのGパンが目に入った。
 「あ、コンタクト。。」と思って瞬きをすると、ちゃんと見える。落ちてないらしい。
 逆にコンタクトが入ってたから良かったのかな。それでもその場所から離れたいとは思えなかった。
 ときどき瞬間的に苦しくなる、でもすぐに回復するの繰り返し。
 前に行きたい人にはどんどんぬかしてもらうようにして、すこし下がり気味になった。

 追い越していったスキンヘッド+無精ヒゲ状態(街で見かけたら近寄れないタイプ)の男の人がふと振り返り、私の顔をみて、びっくりしていくことが何度もあった。「まじ女かよ」って感じなのか?
 となりにいたひともわざわざこっちをみてびっくりしてた。
 イエローモンキー(ファン)が巻き込まれてるよーといいたい目には見えなかったから多分迷惑にはなっていないと思いたい。

 ステージの上からセキュリティーの人が様子を見ている。とりあえず、女ってことで監視の巡回ルートに入った様子。
 演奏してるひとは遠かったので、セキュリティーのひとをなるべく見るようにした。(←ポイント)危ないときはすぐギブアップ出来るように。

 時折、リズムをつかんで、手をあげてなんだかわからないけど、声を出してみるとすごく楽しい。

 こんな激しい動きの集団に巻き込まれたのは初めてなので、びっくりしたけど、出ていこうと思わなかったのは、イエローモンキーみたさももちろんあるけど、激しいけれど安定していたからである。

 間に混じっているうちに、女ばっかりのライヴと決定的に違う点に気がついた。
 それは、目指すところがステージ前に押し寄せることでは無い点である。
 前に向かって、つっこんで来る人はいる。
 でもそのルートが通れないとわかると、別の方からいくし、中には暴れてるやばい感じの人もいたけど、そこを丸く取り囲むように逃げる人もいる。逃げる余裕がある。
 最終的に流された先が右端だったので、その場所だけの特徴かもしれないし、あと自分がスタンディングライブにわりと慣れているので、冷静でいられただけかもしれないけど、非常に楽しかったと思ったことを忘れたくないです。でも周りの人にはやっぱ気を遣わせたりしたのだろうか。

 
イエローモンキーのライヴの時の様子

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