8月23日 みちのく杜の湖畔公園


 会場につくと、左右やたらと広い空間に、 運動会みたいなテントがずらーっと並んでいるのが見えた。
 その向こうにはやはり広い横幅に大きな鉄骨が組まれているのがみえて、思わず「イエローモンキーだけでもこんな広いところでやるんだねー」といってしまい友人に「何いってんのよ!」というつっこみを入れられる。

 イメージとしては、コニファーフォーレストみたいな感じでした。

 オープニング、「見てないようでみてる」に続いて、1曲目「ROMANTIST TASTE」が始まるのですが、これが、95年の学園祭で1曲目に「ROMANTIST TASTE」が来たときと同じ状態、ギターソロの始まる前のところで、みんながものすごく曲にのってる状態のところでいったんとまり、また最初のフレーズを演奏してから、曲にもどっていくというパターンで、慣れた感覚で手をふっていた人も思わずとまってしまい、おや?と曲の展開に耳を傾けるようになり、曲にますますはまってしまうような気がしました。

 
 MCは前のツアーに比べると少なかったのですが(あんまりしゃべると寒くなる、とかいっていた)シングルの曲中心の選曲で、とくに言葉はなくても、盛り上がっていたような気がします。
 と、いうか実は前回のFIX THE SICKSツアーから、徐々に盛り上がるというよりは、最初から客席も盛り上がってるし、演奏のテンションもそんなに変わらない印象があったのですが、今回もその通りに感じました。

 でも、いままでのライヴであったような曲の組み合わせの連続であったため、意外な要素というのがあまりなかったのですが、組み合わせという点では唯一浮いていた「薔薇娼婦麗奈」が印象的でした。

 3年前ジャガーのツアーで仙台に来たとき、会場に入ったら、一番前の右端が空いていたため、そこでロープをもち、時には係員の様に引っ張りながら見ていた記憶が蘇りました。

 あのときに比べたらものすごい距離や環境の違いだったにも関わらず、同じ様な気持ちになって、同じ様なところで涙が出ました。(実はジャガーの曲ではよく涙を流していた。けっこうはずかしい)

 席が遠いと、「想い出モード」に入ってしまうようで、でも「変わったわねー」って全然思えないのは、「物理的な距離」と「心理的な距離」は違うわ、心理的な距離は全然かわっちゃいないのよ、っていう風に思いこみたいだけなのか、本当にそう思っているのか、自分でもよくわかんなくなりました。

 でもくどいようですが、シングルの曲が多かったので、ライヴ会場以外でイエローモンキーの曲を聴いてきた人にとっても、「想い出モード」に入るきっかけはたくさんあったのではないかと思います。

 特に「ひとつになりましょう」といって始まった「JAM」。

 これがもっとほかの威勢の良い曲であれば、「キャ〜吉井さん〜」って感じで盛り上がりとして、ひとつになっちゃいそうなところですが、聞こえたのはあの厳かなイントロ。

 それぞれが、この曲に対する想いを蘇らせること、このうたの持つパワーを感じて何かを考えることが「ひとつになる」ことなのかなぁと思いました。

 それとも、野外というオープンな空間で聞くから、「ひとつ」と聞いても閉塞的でない感じがしたのかなぁ。

 
18:10ごろ開演 20:30ごろ終演
終演後の規制退場&カメラ受取場所の混雑(コンサートグッズ購入場所がしまるような時間になってもまだ列が続いていた)により、会場をバスで出たのは22:00すぎとなった。
 「終電ない」って言ってる子もいた。
 本当に急ぐ人は、規制退場は無視!カメラは持ちこまないか、うまく隠すに限ります。
 帰れなくなっても誰も責任はとってくれない訳だし。
 でもここが交通が一番悪条件の会場だっただけで他は大丈夫かな。
 

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