9月7日 西武球場


 雨だと思って、いろいろ準備してたのに、晴れた。

 入り口のあたりで電飾の裏側がちょっと見えたのだがものすごく大きい。

 そしてその後ろにあるニッポンレンタカー(冷凍車)をみてニコニコしながらアリーナ席へと向かうのだが、それにしても広い!
 開演時間だというのに人がまだまだ歩いている。

 席につくと、そりゃスタンドよりはイイに決まってるけど、はしっこすぎでステージの上になにがあるのかも良く分からない。

 「バスドラムにBurnと書いてあった」なんて分かったフジロックなんておそろしく前にいたのだなぁと改めて思った。
 スクリーンに大写しになっても文字なんて良く分かんないし。

 だから最初の「スタッフの人の手によって登場するイエローモンキー」ってのも、その後の実物も言ったら悪いけど、見てる方にはほとんど一緒なんだよね。
 自分達で自分達のことを皮肉っているのだろうか??
 前回「FIX THE SICKS」のオープニングで、幕に一番後ろまではっきり分かるシルエットが見えたあとで、幕が落ちて本当の姿を見せることによって、距離が遠くてもいきなり大写しになったような効果をもたらす演出がされていたと思うのですが、今回も野球のボール1コ分くらいのところに視線をまずおかせた後に、本物が登場すれば確かに、視覚的には大きい気がするよなぁ、なるほどなぁとつくづく思いました。

 けど、モニター(なんとかビジョンってやつ)でしか見えなかったから、「これなら最初からテレビ中継だけにすればいいじゃない」って思ってしまったので、自分にとっては全然効果はなかったです。
 でも客席のノリとかみてたらテレビ中継の場にいないと自分の気がすまなそうなので、結局一緒か(^^;;

 野外のコンサートだと思うのが、「ヒットラーは夕暮れに演説をはじめる」つまり暗くなるにつれて、段々とライトアップされていくと、群衆に対して心理的に威圧感を与えることができるという効果をねらっていたということなんだけど、絶対それも計算ずくなんだろうなぁなんて考えながらちょっと斜にかまえた感じで、最初見てました。

 
 はじめは本当に文句ばっかり言っていて(クチにはだしていないけど)もうかえっちゃおうかとまで思ったけど、やはりあたりが暗くなってくると、見えないながらもステージに気持ちが向かっていくのでした。

 もう、ちょっとでもHEESEYさんが左側を向こうものなら、「全部こっちをみてるんだ!」という妄想モードに。

 「紫の空」の途中でリズムが変わるところ、あれってやっぱり「ちょっとだけよ。」なのかしら、白いお面はハゲヅラなのか、などといろいろ考えてしまう。

 メンバー紹介、メンバーが一言づつしゃべるところでの、エマさんの第一声「こなさん、みんばんわ」をきいて、これもアリなの〜〜とちょっと驚きだった。
 私も良くしらないけど(スネークマンショー?あれは「猫にこんばんわ」か。。)

 その後の吉井さん紹介に時のHEESEYさんが「10年前もこんな衣装を着ていた」という話をしたのでこちらもびっくり。
 というのは、自分がちょうど10年ほど前に西武線沿線の学校に通っていたのだけど、その後めったに行く機会もなかったため、この日はひさしぶりにそのあたりまで行ったりして「10年」という言葉をかみしめていたところだったからだ。
 HEESEYさんの言う「10年」は結局戻ってくるという言葉に繋がったと思うのですが、自分の「10年」は場所的には戻ってみたけど、精神的には戻ってこないので意味がちょっと違うか。ま、変わってないから戻らなくても一緒なのかな。

 
 アンコール前、スタンドでウエーブが発生してました。

 まだ武道館って後ろの方の人の顔とか見えるけど、球場だと全然見えないのね。

 キレイだなぁなんて拍手とかしながらみてたけど、あとでふと、「私別に、これがみたかったわけじゃないのなぁ」なんて思いました。

 アンコール1曲目はアリーナ後方にあるセカンドステージでアコースティックバージョンの「人生の終わり」。普段より細かい刻みのリズムが心地良かった。

 最初始まるのが遅くて、ステージの移動の時間もあったのに、終わったのは予定時刻丁度の20:30だったと思います。

 ところで、たいてい私は初日にパンフレットを買ってとりあえず見てからライヴをみるのですが、今回やっとこの日にパンフレットを買いました。

 帰りの電車の中で見て、いつも楽しみな文章が、今回は会話になっているのを見たとき、「どうして初日に買わなかったのか」とものすごく後悔しました。

 特に吉井さんの「燃えるときは怒っている」のフレーズにものすごく共感。

 「BURN」=「怒って燃える」のか、今回のツアーみた自分のリアクションってたしかにそうだ。(言い訳)

 結局いままでパンフレットの言葉でものすごく自分が精神的に暖められた状態、ライヴに対して前向きな状態になってからツアーを見ていたのだなぁと思いました。

 今日のライヴは最初「モニターないと見えないような会場でやるな(怒)」という思いでいっぱいだったのが、途中から見えないなりに妄想モードで盛り上がり、最後はパンフレットのメンバーの言葉に感動し、あと2回のライヴがものすごく楽しみだなぁという気持ちになったのでした。

 もうものすごい回り道。

 

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