でもさびれてるけど、スタンドの距離が近いので、「スタジアム」って感じで、楽しかったです。

　オープニング、「見てないようでみてる」が始まってしばらくすると、向かって右手の方からヘリコプターが飛んできて、横の扉をあけたまま上空をぐるぐるし始めたので、メンバーでも飛び降りて来るかと思ってしまった。
　空からビデオをとっていたらしい。

　でも「ROMANTIST TASTE」のあのナチスもどき振り付け部分を空撮したシーンだけは使ってほしくないと思うのでした。
　やるのは楽しいけど、部外者にはみせたくないぞ。
　私があの振り付けのたぐいをいやになっちゃった理由ってのは（最初はやってたし、その後や自分は自分、他人は他人って発想になったのだけど）統一された集団にファシズム的なものを感じてしまうからいやなんだと思う。
　だから百人単位、千人単位のなかで手をふっているのはいいけど、万単位（武道館以上）になると本能的に恐いとおもってしまうのよ。
（なんか最近戦争ネタ多いなぁ。私って本来そういう人間なのかしらん。「左さ、右だぜ」from 創生児）

　イエローモンキーのライヴは雨がふったことがない、と吉井さんはいったけど、イベントものはＬＳＢとフジロックで降られてるから、普通のツアーのことだとすると多分これが６本目。
　だから、この日はれたのはものすごくうれしかったし、すごいなぁ、とおもったけど、過去にさかのぼっていわれちゃうと、奇跡だとかあるいは当然だとかって言うのにはデータがたりないんじゃないかと思った。「メンバーとみんなのパワーで」って言われても現実主義者の私としては、ホイホイ喜ぶ訳には行かないのだ。
　まぁそれだけ吉井さんが嬉しかったってことなのかなぁ。

　その辺が「ＪＡＭ」の前のＭＣの「あんまりしゃべりません」といいながらも、「今まで人を信じることが出来なかったけど、メンバーやスタッフのおかげで人を信じられるようになってきた」という言葉やそれにつづくファンに対しても信じたいし、信じていて欲しいという言葉に繋がるんでしょうね。
　そういう気持ちから天気の話にもなったのでしょうね。

　「人を信じない吉井さん」ってのにものすごくリアリティがある分、こっちのＭＣに対しては、素直にうなづくしかなかったです。

　「次は裏切られるかもしれない」と絶対絶対思っていても、吉井さんにとっても超個人的な歌だったはずの「ＪＡＭ」を受けとめる人がたくさんいるんだ、必要としてるひとがたくさんいるんだ、という事実は、天気よりもっと偶然に近いものかもしれないけど、これだけはものすごく信じられることだなぁ、と思いました。

　夢ネタって雑誌とかで読むのもいやなんだけど、あまりおかしかったので。

　普段はあんまりイエローモンキーが夢に出てくることってないのですが、この日の夜はものすごく濃い夢を見ました。

　それは、夜中となりの部屋が騒がしいと思ったら、いきなりHEESEYの声が聞こえてくるというものでした。
　それに続いて、メンバー全員の声が聞こえてきたので「うそー」とかおもいながらどきどきしていたのだけど、途中からはイメージ通りのアニキ風の仕切屋の江戸っ子口調のHEESEYの声とほかの知らない人の笑い声が頭に鳴り響き、夢のようだーどうしよう。。とオロオロしてしまった。
　結局どうしようもないなぁなんてもどかしい思いをしつつ、はっと気がつくとあたりは静かで我にかえったのたのですが、夢だと分かって安心したような残念なような。

　どうせなら姿の見える夢だったらよかったのにねぇ。でも濃かった。
　現実主義とかいいながら結構妄想の人なのかもしれない。

＜イエローモンキーの短縮形はモンキー？＞

　メンバー紹介のときにEMMAさんがぼそっと、何かをいって、多分それが野球部応援用語かなにかだったのだと思います。

　おもいっきり内輪ウケしたあと、HEESEYがやはり応援用語を用いて「かっせ、かっせ、モンキー」といっていました。

　「かっせ」って私野球漫画でしかみたことなくてクチにだして言ってみたことがないから、声が出なかったよ。
　そこで、「そうか『モンキー』なんだ」と思ったのでした。たしかに「イエロー」と「モンキー」じゃ「モンキー」の方が主だよね。（でも私の書き言葉は「イエモン」）