THE YELLOW MONKEY summer event

3years ago

Fuji rock festival
ここ数年の私にとって最大のトラウマとなった(なるだろう??)イベント
 そんな予測をたてていましたけど、本当にそうなってしまった気がします、97年フジロック。

 98、99と結局見に行かなかったし、見に行かないので興味もなく、特に99の方、また場所がへんぴなところになったのに、97で起きた数々の問題は解消されたのか分からないままなのですが、97の話には敏感になってしまっています。

 別にネットでどこも見に行かなければほとんど気が付かないし、何も思わないのでしょうが、ネット上で音楽総合的なところでイエローモンキーについてみかけるとこれしか話題にならない気がしてしまうぐらいです。

 イベンターの掲示板をみていると複数アーティストが出るものに日本人がからめばかならずこの話題がでるきがします。

 しかし。。。

 直後のオフィシャル掲示板のヒステリックな批判のイメージが強いのか、どう考えても見ていないひとまで、人の説に巻き込まれている気がします。

 批判のほとんどは根拠のないやつあたりまたは情報不足によるやつあたりなのではないか、と以前から思っていたのですが、3年たった今に及んでも、的外れな(あくまで私にとってですが)批判ばかりが強調されると、それはちがうんじゃないか、、、と思うのです。しかし、指摘するのにはそれなりの根拠が必要でつい二の足を踏んでしまう。

 そこで、改めて97年フジロックフェス(frf'97)を振り返り、まとめて見たいと思います。

当時の様子のわかるもの
記念にいろいろ買ったつもりなのですが、見つかりません。

今手元にあるのが、ROCK'in ON,BUZZ,SNOOZERです。

そのほか、CROSSBEAT,QUICK JAPAN,ROCK'IN ON JAPAN,写真週刊誌(FRIDAYかなんか)を購入して読みました。

邦楽ものではR&RNEWSMAKER B-PASSあたりにもイエローモンキーがらみで記述があったと思います。

参考サイトを検索してみましたが、あまりありません。

FUJI ROCK FES 97あたりをキーに探したのですが、smashのところに写真とコメントが小さくのこっているようですが、当時の怒濤の掲示板もないですし、自分もログをのこしていないので正確な記述はできません。

セットリスト批判
 ある音楽が好きだとかきらいだとか、まったく主観的な話です。好き嫌いのレベルで話をする分にはかまいませんが、それを批判にむすびつけて話をするときはよほど、信頼の置ける人物によるものか、よほど理路整然としていないかぎり納得することは難しいでしょう。

 「選曲が悪かった。あの場にふさわしくなかった」

 この手の批判をする場合、具体的に何なら大丈夫だといってもらわないと困るのですが、それがないのがほとんどなのです。

 この説で唯一納得できたのは当時のfrf'97公式掲示板にどなたかがかいていた「RAINBOW MANをやればよかったのに」というものだけです。それも大分時間がたってからそうかもなーと納得したものです。

 当時は、あれは春先で一応完結した曲なので、いままでのイエローモンキー的な選曲でいけば、直前にやった代表曲は扱わないであろうとおもったので最初は納得行きませんでした。

 最近客観的に何なら良かったんだろうか、と考えて思い出したのがRAINBOW MANでした。オリエンタルな響きが国際的な感じでよいかなと。

 しかし、曲が変わればどうの、という問題ではないと思います。

 フェスの前から、イエローモンキー批判=フェスにあわないというのは、ちょくちょく見かけたので、フェスの時レイジアゲインストマシーンの音を聞きながらそのままの意識で納得いく曲があるのか、ふと考えました。

 納得いく曲などないのです。

 たとえ天気が良いなら良かったというものでもないでしょう。天気が良ければ良いならば単に「気分の問題」です。

 それが個性というものなのではないでしょうか。誰が聞いても納得するような音楽なんて無いんですから。

 それまでのイベントものでも似たような曲で、他の邦楽ファンを巻き込んできたのです。

 むしろ、「巻き込まれなかった人間の」の「ロックに対する過剰な期待」の方が問題であるとまで思えてしまいます。

 frf'97のあとに紫の炎という野外ツアーがありました。

 そこに集った多くのファンはfrf'97に集った人たちより、若くてライヴの経験など少ない人たちなのでしょうが、その盛り上がる様子をみて、こっちに集まった人間の方がよほど、音楽に対してきちんと向き合っているなと私は、強く感じました。

 このツアーではアンコールで前のアルバムに入っている「人生の終わり for grandmother」という曲が演奏されました。

 「僕の犯されたロックンロールに
  希望なんてないのさ
  あるのは気休めみたいな
  興奮だけそれだけさ」

   台風で寒い体を温めてほしい、一方的に願うだけの人間にイエローモンキーがあうわけがないのではないかとおもいます。

 ちなみにfrf'97にはもう一つ別のステージがありました。

 イヤならそれをみれば良かっただけですし、次ねらいでこのステージをみているのなら、「イエローモンキーねらいで最前列をキープするファン」(これが事実かどうかはあとで検証します)と同じ次元の人間の人間であります、と申告しているにすぎません。

 しかし、いろいろ考えていると、批判する人というのは結局イエローモンキーの表現するところのおもうツボなのかもしれません。あくまで結果論なのですが。

 いかにも日本人的な考え方(舶来信仰)を表層化した訳ですから。

情報不足または情報誤りによるもの
 公式サイトにて出演順及び出演時間の情報が提供されていました。

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11:00 ・Southern Culture On The Skids
11:50 ・SUMMERCAMP
12:30 ・THIRD EYE BLIND
13:30 ・THE HIGH-LOWS
14:40 ・FOO FIGHTERS
16:20 ・RAGE AGAINST THE MACHINE
18:00 ・THE YELLOW MONKEY
19:40 ・RED HOT CHILI PEPPERS
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 当時の批判に「イエローモンキーのせいでレッドホットチリペッパーズの演奏開始時間が遅くなり演奏時間が短くなった」としているものがありました。

 しかし、これは出演時間の割り振りを見る限りでは、間違った認識のような気がします。。

 私が会場についた4時、本来ならば直前のバンドの演奏をやっているはずなのに、まだもう1つ前のバンドが演奏していました。

 つまり、その時点で1時間押していたのです。そして、ステージセットのくみかえに30分はかかります。

 直前のバンドの演奏が終わったのが自分の記録によると18時20分、結局演奏が始まったのは19時近くになってからでした。

 イエローモンキーは規定通りのセッティング時間のあと、演奏に入ります。曲の間で一時中断したにもかかわらず、20時には演奏は終わっていました。

 出演予定時刻にあった長さ通りの時間配分でした。

 遅くなった原因はそれ以前の時間帯だったのです。理由はわかりませんが。(みたくても会場に着かなかったし)

 このそれ以前の時間帯とイエローモンキーとの問題については後で考えてみたいと思います。

 また、frf'97オフィシャル掲示板で「レッドホットチリペッパーズはこれが最後の来日なのではないか」もしくは最後のライヴなのではないか、という説が出ていました。

 それならば、悔しいと思ってやつあたりもいたしかたないかなーと当時の自分は思っていました。メンバーチェンジなどはあったのかもしれませんが、結局それはガセでしたので、情報をうまくつかいこなせていなかったということになるのでしょう。

最前列にファンがずっといた
 ファンの話、私も問題にしました。しかし他の人の説の多くは「最前列にいたファンが動かない」という問題になっていました。私の場合は後ろは見えませんが、とにかくすごい圧力を感じたということが問題でした。

 しかしそのすごい圧力をもってしても、自分が目撃していない「前の方に居続けるファン」の迷惑というのは単純に連想でつながらず、納得できないのです。

   この「最前列をキープするイエローモンキーファン」という言葉について検証してみたいと思います。

 私はフーファイターズでたどり着きイエローモンキーの他にレイジアゲンストマシーンしか見ないで帰ったのですが、最前列に女が多いかなんてわかりませんでした。

 自分もかなり前までいったのですが、前にいたのは男性でしたし。

 そのほかにも前の方にいたひとはいるのでしょうが、「自分の目の前の女がじゃま」という具体的な説は見たことが有りません。

 目の前の女がじゃま、ならば自分が前に行きたいだけで次元が同じです。

 そしてこの種の意見については、伝聞形式のものしかみたことが有りません。

 かなり前までいった自分にさえ見えなかったのに、なぜこれが定説と化しているのでしょうか。

 この問題は2つの点から検証する必要があります。

 1つは「イエローモンキーファンは最前列にいたのか」

 もう1つは 「最前列をキープする人間は迷惑なのか」

1)イエローモンキーファンは最前列にいたのか。

 調べてみると、写真で見る限り特に女が多いわけでもないのです。

 本当にイエローモンキーファンだと分かった写真もあることはありました。写真週刊誌にのっていたもので、最前列に「リスのビニール人形」をもった女性が写っていました。これはシングルのジャケットにあったものに影響を受けて持ってきたものなので、明らかにファンが、しかもまだ曇り空が見えるころ早い時間にそこにいたことを示しています。

 しかしオフィシャルのfrf'97にある写真や文章をみてみても、よくわかりません。

 文章のなかに、前夜からステージ前を陣取る人がいたことが書いてありましたが、この日が終わったあとも、雨の中翌日の前列をねらって待っている人がいるということも書いてありましたので、特に1日目が多かったという風には読みとれません。

 私がたどり着く遥かに前にでも分かる機会があったのでしょうか。

 ステージの合間での注意などで、具体的にそこの女の子下がりなさい、というような注意でもあれば、見えない人間でも、最前列の状況として知ることができる訳です。

 会場はスキー場のスロープを利用していたので、普通のフラットなライヴハウスより見えやすかったかもしれません、しかし、客席からそのようなことが判断できる状態であったとは思えないのです。

 ここで、今まで考え付かなかったのですが、ひとつの考えが浮かんできました。

 つまり、客からは最前列の状況が分からないのならば、わかる人間は限られて来ます。

 主催者、関係者、セキュリティ、アーティスト及びその関係者、ダイブして来た人間、これくらいだと思います。

 この中の誰かがファンばかりと感じ取りそれが伝えられてきてしまったのではないかとも考えられます。

 しかし、前から見ていた人間でも全体的に誰がいつからいつまでそこにいて、ということはわかりにくいと思います。

2)最前列をキープする人間は本当に迷惑なのか

 ブロックの区切りが無い中、何万という人間が押し寄せてくる圧力は想像を絶するものです。

 キープするということはこの力に耐えうる人間であることが大前提となります。

 耐えている人間が迷惑というのはどういうことなのか分かりません。

 最前列でシートでも広げて寝ていたというならば話は別ですが。

 そんなことができる状態でなかったこと、単なる好奇心のレベルで保持できる位置でも無かったと思います。

 最前列が入れ替わる、というのは本当にあるのでしょうか、バンド毎に入れ替えることを望むこと、それは結局「前で見たい」という気持ちですから最前列キープの人間と気持ちは同じ、非難するのはおかしいことです。

 一つのアーティストのステージの中で流動的に人が動くこと、それは、本人の意思と同じくらい外からの流動的な力が必要になると思います。後ろに下がろうとしても、前に行こうとする人の力が無ければ動くことは難しいことです。

 すごく周りは流動的であるのにべったりとくっついている人間がいたなら、確かに迷惑かもしれません。

 しかしそれを「流動的であるその他の人間が常に把握することはできない」筈です。

 そのほかに迷惑な状態を想像すると、注意していたのに耐えきれなくなって出たいといわれることが考えつきます。

 耐えられないといっていたのに、聞く耳持たないで結局何人ものセキュリティの世話になった場合です。

 この件については私の知るところではないため、早い時間に発生していたという仮定が必要となります。

 私が到着する前に一連の悲劇が発生し、中断、復旧に多くの時間をさき、予定時刻が大幅に遅れる原因となったのならば、非難の対象になるでしょう。

   誰かが無意識にもしくは故意にこういう説を打ち立てたのか、あるいは真実なのか、こちらの件に関してはイエローモンキーは計算外であったような気がします。

 あのフェスの前にFC(=事務所の見解と解釈してよいと思います)会報で注意事項がかかれていました。

 海外からのアーティストのファンに対して注意を促す文章でした、ダイブやモッシュなど激しい動きが予想されるので注意しましょうというような内容であったと思います。

 しかし、実際、危険だとされたのは自分たちのファンでした。最前列キープ&他のバンドに迷惑をかけたという件に関しては私は納得していませんが、危険だと言う点では納得です。すくなくとも、レイジアゲインストマシーンより最初の1曲だけは苦しかったのですから。

 イエローモンキーの歴史について考えてみると、イエローモンキー結成以前のバンドで各メンバーはロックの激しいのりのお客さんに向かうこともあったかもしれませんが、イエローモンキーになってからばライヴハウスでの実績は大きいものの、モッシュ状態についてはあまり体験されたことがないのではないかと思います。

 このときも将棋倒しが発生し中断したところで、客に対するフォローは自分たちの仕事ではないというスタンスで下がっていくのが見えました。

 なるほど、客の興奮をさますには有効な手段である風にもみえますが、慣れないせいで冷たいようにも見えるのです。

 将棋倒しをおこす客という存在自体が考えの外にあるのかもしれません。

状況の複雑さ
 いままで漠然と思っていたことを文章にしてみたのですが、今まで一方的な言いがかりだと思ってたことについても「ある状況下ならばあり得る話」と思いつく点も出てきました。

 自説では「待ちかねたイエローモンキーファンが押し寄せた」と思っていましたが、

1)河口湖からのバスを利用せず別の交通手段で来た人の中で

2)メインのステージの前方にいて状態を把握している人が存在し3)を目撃する。

3)フェスが始まってイエローモンキー登場以前に最前列キープ女続々ギブアップ

4)そのせいで余分な時間がとられるわ、ライヴは楽しめないわという問題(批判)発生
5)ギブアップした人間は結果後ろへ追いやられるも、
====================================私が把握できるのは以降

6)イエローモンキー登場するやすごい勢いで押し寄せる

7)もとは最前列だっただけに執念はすさまじい

とこの順番で考えると、「最前キープ迷惑問題」は発生してもおかしくないことになります。

 ですから、3)5)のあたり事実かどうか調べないことには、まだ批判に対して批判をかえす訳にはいかないでしょう。

 セキュリティに運びだされたり、救護の対象となった人間のうち、女の数が多かったのかもしれません、しかし人数や内訳は公表はされていないので、推測にすぎないのです。

 このあたりの統計が関係者内だけにもれて、つたえられているのかもしれません。

 なお

1)は河口湖駅に早い時間についたものでも、会場についたのは4時であったというBUZZの「死なない工夫」の説より仮定に加えて見ました。

 ここから、想像をふくらませると、別の交通手段で来た人間にはこのフェス最大の悲劇の元凶である「路上駐車」に関わった人間も含まれると思います。

 河口湖駅からのバスがたどり着けない理由、そして、終了後の駐車場の混乱を招いた会場外での一番悲惨な事件は、会場への細い山道に無秩序に止められた路上駐車が原因で発生したのです。

 しかし、この平時の状況とはえらくかけはなれた被災時のような大混乱及び悲劇については、もろもろのイエローモンキー批判に比べて、今現在問題にしているひとは皆無といってよい状態だと思います。

 次のバンドを待っている間リズムが取れなかったための寒さと、すべてのライヴが終了して、帰ろうと思ってもバスがこなくて、とぼとぼと歩いたり、テントや、体育館(最初から押さえてあった訳ではないのでずいぶん遅い時間になったのでしょう)で眠り、翌朝中止を迎えた寒さでは、どちらの苦痛が大きいか、最後のバンドが中断という無念さが加わってイエローモンキー批判の勝ち、というほど憎いものなのでしょうか。

 ここまでくるとかなり電波系になってしまいますが、この路上駐車に関わった人間が、批判をかわすために、他のものを批判しているようにもとれます。

 最前列をキープした人間の中にも、路上駐車をした人もいたことでしょう。

 そして、そのような行動をとった前夜から乗り込んでいたイエローモンキーファンというのは実質どれくらいいたのでしょうか。

 このあたりの事実がはっきりしないかぎり、イエローモンキーファン批判について反論もできないし、納得もできないのです。

 

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