1/12 ・きれいな正面の入り口。警備が厳しそうだね

1月12日 HEY! HEY! HEY! 公開録画


<入場権利獲得まで>

 HEY!HEY!HEY!の公開録画に入れる人は、基本的には各アーティストのファンクラブ単位で募集するらしい。(1997年1月の状況)

 今回はイエローモンキーのファンクラブが、電話で受け付けるという方法をとっていた。

 210人で、2時間の間、受け付けるとのことだったが、いきなり「大変込み合ってかかりにくくなっております」状態。先が思いやられる。

 受付の電話の本数は限られているから、焦ってかける必要はない。。と分かってるけど掛けまくった。

 途中で、お話中音が続いたので、「もう終わったのかな?」と思ったころにかかった。

<トーク無し>

 電話がかかったのにもしばらく気がつかず、(受話器はもちろんおいたままかけてた)ぼーっとしてしまったが、「HEY!HEY!HEY!の・・」というと、「12時までにスタジオに来れますか」だったか、突然聞かれ、なんにも考えず「はい」と答えた。

 場所の説明をしてもらったあとに、「トークはありません」と言われびっくり。

 210人、もしかしてCHAMP??そうじゃなくても、前の時みたいに「キラーメイ??」ってつっこまれたりするところが見れると思ったし、4人の話してるところがみたいと思っていたからこそ、生ライヴ好きな自分も見たいと思ったのに、いきなりテンションダウン。

 でも、電話をかけていた時の、前のめりな気持ちは抑えられず、行くことにした。

<見事な仕切>

 1月12日、「12時までにいけます」と言ったものの、ウチは地方だし、とんでもなく時間やお金がかかるのだが、無事時間前に到着。

 ずらっと、スタジオの前の道路沿いにそれらしい人たちが並んでいた。

 よく見ると、各地のライヴ会場で見かける人たちがかなりいる。私は初めての公開モノだったのだが、熱心なファンってのは、何にでも行くんだなぁとびっくりしてしまった。

 テレビっていうともっと若い感じの子が多いかなぁと思っていたので意外だった。(ちなみに、中学生以下はダメで制服も不可とのことだった)

 12時ごろになって、まずは2列に並ぶ。その次に150番以降と以前を分け、前から整理番号順に並ばせ、黄色い通行許可証が渡される。

 結局300番まで整理番号があった様子だった。

 建物の中に入る。

 3階まで階段をあがり、ピンク色の扉の部屋に通される。

 入り口で無造作にカードが渡され、「??」と思って見ると、テレフォンカードだった。ラッキー。

 そこは周りに机と椅子が並んでいて、中央部分には畳が置いてあり、先に入った人たちですでにいっぱいである。

 でも次々とその部屋に押し込まれ、全員入ったのち、コートやカバンを置いて行くよう指示される。

 覚悟はしてたけど、小学校の身体測定で裸にさせられたような落ち着かない気分だった(^^;;

 再び、整理番号順に廊下に並ぶ。「関係者の紹介の方」ってのもいた。

 全員が廊下に並び終えてちょうど1時。列の作らせ方にしても、(どこで折り返すかとか)タイミングにしても、伝達する声の大きさと間隔にしても、こちらがまごついたり、イラついたりしないうちに、全ての事が進んでいくのはさすが、テレビだと思った。

 特に学園祭なんかで、何度もひどい目にあってるだけに、本職はちがうなぁ、と感心させられてしまった。

<興奮気味の状態>

 階段を下り、スタジオにむかう。全体に浮ついたざわついた雰囲気。自分ももちろん、そういう状態である。

 スタジオの中には、白い線がひいてあって、その中に入るように指示される。

 ステージが低いみたいで、ちゃんと見えるか不安がよぎる。

 EMMAさんのとこにマイクが立ってない??確かにコーラスはないか、とか思っていると、説明が始まった。

<個の集団>

 拍手の仕方、とかの練習をする。上に手をあげてたたくんだそうだ。

 「みなさんもアーティストとして参加していただいてます」というようなコトを言われた。

 「今日演奏する曲はみなさんご存じの『楽園』ですが、これはライヴでやったことある?」みたいに聞かれ、とりあえずは「あるー」と答える。

 次にどうやってのっているのか??ということが問題らしく「手拍子ですか、それともこう(例の手のひらを上にむけるやつ)ですか」と聞かれ、おもいっきり反応の悪い観客。

 ほかの歌手の時にこの番組をみて、「おいおい、いまどきそういう手拍子するか??」と思うことがあったんだけど、どうやら、事前にある程度の指導や方針付けがされている様子。

 どっちかに決めて、統一感を出して欲しいみたいなんだけど、さすが「(気の強い)熱心な」ファン達らしく「手拍子の訳はないんだけど、手のひら上にむけるのやります」って申告するのもちょっと違うかなぁといった状態。

 でも、オールスタンディングだし、前のほうだったら、サビになったら手を挙げる人が絶対出てくるから見た目は大丈夫だと思った人も多かったと思う。もうちょっと集まった人を信用(^^;;してくれてもいいのになぁ、と思った。

 まとまらなくなりそうなところで、最後に男の子の「フィーリング」の一声で、とりあえずその場はおさまった様子だった。

 でも「フィーリング」でスタッフの人や一部のファンに納得されるのも個人的にはちょっといやだったなぁ。(実際「フィーリング」という言葉さえ、全員の支持を得た様子はなかったのだけど。)

 本当は「自由」っていうのが一番責任が重いんだよなーなんて、ふと思った。言われた通りにしてれば、ヘンな雰囲気でも指示した人のせいだしね。

 イエローモンキーを家庭のお茶の間に伝えるにあたって、いったいどうしたらいいのか、最初に言われた「アーティスト」として考えるとどっちがよかったのか、多分「ロック」でテレビに出るアーティストは少なからず悩むんだろうけど、客のつもりの自分までが悩んでしまった。

 でもメンバーが出てくれば、「どうやって」なんて実際考える余裕はないんで、結局「フィーリング」なんだけど(^^;;

<楽園>

 やっとメンバー登場。舞台そでってのはなくて、入り口から入ってきてステージにあがった様子。

 「シェリル・クロウです」の吉井さんの一言から、「楽園」が始まった。

 いつもテレビを見るたびに「実際の演奏じゃないから、テレビはつまんない」と思っていたのだが、目の前でみると、音がどうかなんて意識はどっかにいっちゃって、とにかくメンバーの顔が見れる位置を保たなければで頭がいっぱい、当然手をあげるあげないなんて問題はどっかにいっちゃってました。

 吉井さんが髪の毛を後ろで縛っていて、ってとこまではいいのですが、そのほかも見たはずなのに、なんだか夢のよう、あとでテレビでみるからいいや、ってことで記憶もあんまりありません。

<結局最前列で見てしまった>(ほとぼりがさめまくってから追加)

 (フジロックのことでさんざんかいておきながら、少ないダメージでうまく前でみる方法など**1997/10追加)

 番号も中程ってことで、丁度真ん中あたりにいたのだけど、始まると結構押された。
 ここで最初の方針を決定。「最初は見えなくてもこの場所は動かない、後ろの人にぬかれない、で後半までに見えるように体勢を立て直す」

 スタンディングは5列め以降が苦しくなるのだけど、ステージが多少見えなくてもかまわないとなれば、結構我慢が出来る、ということを経験しているので、時間が短いのでそういう方法をとったのでした。

 「絶対後ろの人に抜かれない!」ということで手をあげないでしばらく体が斜めになりながら様子をうかがっていたら、最初のサビのところで周りのみんながバッを手をあげたとき、腕の分間隔空いたせいでしょう。体が前に押し出されたのでした。
(押しまくられるライヴはつらいけど、こういうことがあります。)

 「ひぇぇ」

 3列目くらいになってる、ってびっくりしていたら、ギターソロのところでは最前列でロープを握ってました。

 ジャケットはナナメにひっぱられてるし、結構悲惨な格好なのに〜〜

 よく考えたらイエローモンキーライヴ史上一番前でみてしまったのかもしれません。
 でも、実感するにはあまりにも時間が短かった。

 テレビに写ったらどうしよう、と思ったのだけど、写ってなかったです。

 ギターソロのとき、EMMAさん前に人が集中したせいで、動きがあったのでしょう。足下には押し寄せるひとをせき止めるように係の人がたまっていました。そんな様子テレビに写せるわけないよね。

 カバンの持ち込みがダメで貴重品は身につけてとのことだったせいで、サイフやらハンカチやらが落ちまくっていました。

 真ん中の最前列の子は押されたと怒ってたみたいでした。私も原因だよな。

 以上、要点をまとめると

 ・手の上げることは場所をとられること
 ・但し、場所が狭いところにいないといけない時は手をあげて横幅を狭くするのも有効。
 ・後ろから押された場合、見えにくくなっても、倒れないことが最優先。
 ・押されたら逆に寄りかかって見るのも手。ただし肘で左右を守ること。
 ・本当に見たいのなら、前にいっても苦しいだけなので、あっさり後退してみるのも大事。
  「近い」と「見える」は違うみたい

 自分はいつも「駆け引き」だなぁ状況判断の問題だなぁ、と思うのですが、それをすると曲には集中出来るけど、(リズムとかで状況が刻々と変わるでしょう)ステージはあんまり見えないんだよね。まぁ、でも周りの状況を含めた記憶は生々しいものになるのでライヴらしい想い出になるっていうのも事実だけど。

<終わったあと>

 最後、吉井さんが濃いアイメイクで1点を凝視していたり、EMMAさんはニコニコお兄さんっぽく笑いかける感じだったりして、曲が終了。ちょっと何か言いたげな間がありつつもそのままステージを降りていったのだった。

 結構人の動きも激しかったらしく、係員のひとが、EMMA側の前を指さして、「この辺がいちばん悪い!」と言っていた。

 ぴったり1時半終了。メンバーが見れたのは5分くらいだった。

 「次は是非CHAMPで」ってテレビ局の人が言っていた。本当にその日が待ち遠しいけど、次に来ようとするともっと大変になるんだろうな。


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