TOUR '94 JAGUAR HARD PAIN初日は、広島の駅前のライヴハウスで行われました。 確かお昼ごろついて、とりあえず会場を見に行ったのですが、ファンらしい子が数人いて、まだメンバーは到着していない様子。
今思えば待ってれば良いモノを待たずにフラフラしていた。
しばらくして「整理券がいるよ」と思い取りに行った。
ビルの4階にとりにいくと、くらーい入り口で整理券を配っていたのだが、(その時で70番位だった)扉の向こうからリハーサルの音が聞こえて、すごく嬉しかった。
でも、楽しみな反面、前の曲をあまりやらなくなるのはいやだなぁ、と思っていました。
ライヴのオープニングの曲は、「DUST TO DUST」という「野性の証明」でいうところのオープニング曲(アヴェマリアってうたってる曲)の様な存在で、アルバムには入っていない曲です。 吉井さんの沖縄の音楽のような音階に、EMMAさんのエスニックな感じの音がからみ、さらにドラムとベースはドンドコと未開人の太鼓のようなリズムで、どこでもない異国の空間につれて行かれたような曲だと私は思いました。
いきなり聞いたことない曲から始まり、びっくりしたところで、「SECOND CRY」を演奏し、アルバム通りの展開へと続きます。
そしてその後のMCで「ここは何処だ、君たちは日本の若者か??」ということで、異国からジャガーが現代のそれも日本に蘇ったという設定がはっきりする訳です。
ところで、ジャガーのライブは中野サンプラザの分がテレビで放送されていたので、えらいシリアスなものと思われる方も多いと思います。私もビデオでみて、演出が入ってて印象が全然違うのでびっくりしました。
私のみた3本はいずれもライブハウスだったので、オープニングにシルクスカーフに帽子のマダムが流れるってことも無かったし、ダンサーも出てこなかったし、お金もふってきませんでした。だから、その後のジャガー感というのも非常にあっさりしたものとなったのかなぁ。
雰囲気で印象に残ってるのは、場所が違っても、MCで笑うファンがいたことです。このころ、割と深刻なMCで笑う人がいるなーとは分かっていたのですが、やっぱりぎょっとしました。 「大日本帝国陸軍第四部隊。。名前は。。今は思い出せない。。。」(←確かこんな感じ)で「ワハハ」って笑うんだもの。(でも、今書きながら、こりゃわらっても仕方ないかーとも思えた)
今思えば、ラヴコミのワイパーみたいなもので、「とりあえず反応しないと!ファンだから」っていう様な意識だったのかもしれない、と思うのですが、そのころはずっと不思議でした。
その後の、「RED LIGHT」の時に吉井さんが目隠しした所でも笑ってたなぁ、そういえば。
でも、笑うのも正解だったのかぁ、とも思います。多分そういう人はジャガーとマリーの恋物語幻想にとりつかれることも無かったと思うし。
すると、一体誰がジャガーを神格化??しているのかなーと不思議なんですよ。多分「ジャガー」を特別視して、吉井さんの別個体みたいに考えてるのは、当時のライブを見てない人なんじゃないかなー、と最近思うのです。
「遥かな世界」の前のMCで「恋人をさがしています。僕よりちっちゃくて、ちょっと福耳で・・名前はマリーといいます」というのですが、次に「浮気性なもので、目の前の君たちの方がいいかもしれないと思ってきた」といい、「この世界にいる内は君たちと一緒にいたい。ずっとですよ。」と続けるのでした。 だから、ジャガーがマリーを探してる、というストーリーより、こういう言葉や、「いつでもイエローモンキーに会いに来て下さいね」(語尾に着目)という言葉が印象に残ってます。
音に関していうと、「遥かな世界」と「嘆くなり我が夜のファンタジー」については、このころはなんだか切ない感じがしてすごく好きでした。
見た目の記憶があまりないのですが、とにかく近いのに、みんなカッコ良すぎて逆に見れなかったり、ライトがまぶしかったりで、宙を見てることが多かったような。もったいない。
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