12月24日 愛知県勤労会館


 前日の大阪に続いての名古屋でのライヴ。

 「今年最後のコミュニケーション!!」の声で「Love communication」から始まりました。

 途中のMCで「勤労会館1万人収容の大ホール」といった時、ちょっと反応が少なかったりしたせいか、「1万人の気持ちでやるんだーー」とあおっていた。

 その後にも、「何か嫌なことがあったら、いつでもイエローモンキーに会いに来て下さい」と言ったあとの反応が少なくて、「君たちの元気が無いのは、2階が満員だからかな??」という場面があったりした。

 この日のホールは2階席があったんだけど、ほとんどうまっていなかった。このセリフで思わず後ろを振り返るまでそういう意識がなくて、はっとさせられた。

 別に特別元気なかったわけじゃないと思ったけどなぁ。

 でもよく考えたら、これって客に対してじゃなくて、自分自身にいってるんだよね。なんかその時は、自分が言われてるような気になってて「あおられてる」とおもったけど。

 「アバンギャルドで行こうよ」の前ではステージの後ろにある、字がかかれたものをみながら、「来年の日本の国旗です。。になるといいなぁ」と言ってから「クリスマスブギウギ〜」といつものように歌っていました。(付け加えるとさらにその前に「きーよし、なーかじょぉー」と歌ってた)。

 最後に、三国さんが登場し、「MERRY X'MAS」が演奏されました。

 「jaguar hard pain」の最後に入っている、一人二役のデュエットのようなこの曲は、最後に「君は一人じゃない!」と叫ぶ。

 力強く繰り返されると、逆に、全く正反対の「自分は一人である」という現実が強調されていくような気がする。

 現実と願望の執拗な繰り返しの中から、結局現実は受け入れなければならないし、だからといって願望は捨ててはいけないものなのかな、と思えてきたのでした。

 そして、メンバーがステージから去った後に流れたのは「Smile」。

 「Smile」のこういう賛美歌的なオルガンの音が自分の「クリスマス」に対するイメージにあてはまったからかもしれないけど、「jaguarとmarry」が「cross」するのと同じように、「jaguar」から「smile」にクリスマスというきっかけを利用して次に繋がっていくようでした。

 この「Smile」は前日も聞いたはずなのに、終わった後今までにない感覚がしました。

 自分は無神論者だし、ただのお祭りみたいにクリスマスに騒ぐ風潮には疑問を感じているような人間だけど、この日は、もし自分が神様を信じていたら、聖なる夜というのはこんな清々しい気持ちのものなのかもしれない、と生まれて初めて思い、そういえばライヴの最初のほうで「きみたちと僕たちとで一生忘れられない夜にしましょう」といっていたのはこういうことだったのかなぁと思ったのでした。


おまけ<サンタがやってくる??>(ライヴの後の話)


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