4月11日 青森市文化会館


 あの、開演前にかかってる曲がMTVで聞いたことがあるーと思ってずっと気になっていた。

 スタッフぽい人や普通の子でもリズムを取っているひとが多いので、「有名な曲なんだなぁ。でも何??」と思っていたのだが、これがマリリンマンソン(つづり分かんないです)の曲であると判明。やっとすっきりすることが出来た。(THE BEAUTIFUL PEOPLEです。トレントレズナープロデュースだというのに、どうしてその事実にいままで着目していなかったのか情けない。)

 実はその1曲前も気になっているのだが、こっちはまだわからず。

 やっと、真ん中の通路の前のブロックでみることが出来たのだけど、あたりを見渡すと、愛憎うずまく欲望の空間とでもいうか、自分も含めて過剰な感じの人が階段を下っていくのが見える。

 またしても手拍子とともに、メンバー登場。本当に唐突にPUNCH DRUNKARDが始まる。

 今日の衣装はアニーが緑の細いボーダーの長袖Tシャツ、ヒーセがヒョウ柄の上下、エマが黒地に白いストライプ(その逆??)のスーツ、吉井さんは、青いパンツに黒地に青い花の模様がついてるシャツ。

 緑のボーダーのシャツは意外だったなぁ。でもあやしい色のシャツより似合ってる。

 
 「見して見して」では最後のほうで、吉井さんが「WALK THIS WAY!!」とシャウトしてそれにエマがちょっとギターでこたえていた。

 なんか余裕があるなぁ、すごくアドリブっぽくなってきてテンポもちょっとはやめ、この辺の曲たちが楽しくなってきました。

 
 JAMの時の歌詞の「あんまり」(売ってない)のところが、昨日は「全然」で今日は「一つも」になっていた。

 この日前の方の真ん中に静まった時をねらって間の悪いかけ声をする踊り子さんがいて、いままで天国旅行の前後によく叫んでいたので、「今日こそは静かにしてくれよぉ」と祈っていたらシャウトを繰り返す時間もないうちに、キーボードの音がして「JAM」がはじまりほっとしたのだった。

 もし、彼女の前の席になったら振り返って叫び返してやる(&踊り返してやる!だってさすがに彼女もなんだこれっておもうでしょ)と決心しているのだが、いつも彼女の方が席がかなり前だ。

 野外ツアーのとき福岡だけ静かだったのでいなかったのかなぁと思っていたら、友人と同じブロックだったらしい、でもうるさくなかった。何で?と考えたけど、もしかすると友人が多少にらみをきかせたのが効いたのかもしれない。似てるだけの別人だったという可能性もあるけど。

 案外周りの環境次第でどうにかなるものなのかもしれない。前後左右に絶対人がいるのだから(あぁ、でも最前だったこともあったねぇ)周りがしっかりしてくれないとダメなんだよ。でも、いつも誰かが注意したりしても効果ないのかな??どうなんだろ??誰か直接文句をいった現場を見た人とかいませんか??。

 しかし天国旅行でうるさいってことは彼女なりにあの曲が特別な曲だってことなのかなぁ。。本当に名前を呼びたいだけなら、おっかけでもして直接呼べばいいんだよ。それをしないっていうことは、うーむどういうことなんだろう??

 自分もいつか近くになったら、なんて思わないで、どこにいるのかは分かるのだからアンコールの前にでも直接「不愉快だ!」と告げに行った方がよいのかしら、と思うこのごろ。なんかうまいコトバはないですかねぇ。なんかふかわりょう的に脱力してしまうような必殺のフレーズってないかなぁ。

 
閑話休題。

 アンコールの拍手をしていたら、誰かがHAPPY BIRTHDAYを歌い始めた。

 今日は仕込みの現場をみてないし(95/12盛岡←いやだなぁとおもったら、直接チラシを配ってる人に「やめて」といえば良かったと後悔してます。止めさせる権利はないけど、言う権利はあるし。そして「回収してください」と言えば良かった。)HEESEYの時には是非ちゃんと歌ってみたいものだとおもったので(96/4パワステ参照)歌ってみた。

 あれってでもお客さんはいつも違うはずで、他のアーティストの時でもそうだけど、ちょっと高めのキーではじまって、「happy birthday dear〜」のところで声があがりきらなくって情けない。それが「ロックアンコールバージョンhappy birthday」って言ってしまえばそれまでだけど、やっぱり気になるなぁ。仕込む(仕掛ける)ひとは歌唱力がダメなら縦笛くらいもってくればいいのにね(ってもちろん冗談ですが(^^;;;)

 あかりがついて、HEESEYから登場「まだ1週間もあるよ」って「1週間もはやく35にしたいのか?」といいながら、「でもありがとう」って笑ってた。

 あのHEESEYさんの笑顔がいいんだよねぇ。

 
 私は10数年まえ、ちょうどこの青森市文化会館ができたころ青森に住んでいたことがあった。

 引っ越した後、また来たいと思いながらもずっと来れなかったので、今回「せまいベッドの列車」で海が目の前に広がる青森にいってライヴをみるなんで、なんて感慨深いんだーと、行く前は非常に一人で盛り上がっていたのだけど、実際電車に乗り込むと、カーテン一枚の寝台なんて恐くて眠れないし、情緒なんてなくって、駅についても、ちょっとさびれた街にきたなぁ、くらいの感覚でしかなかったのだった。ちなみに駅の近くは高松ににてると思った。やっぱり海のちかくで船にのれる駅というのは似ているんだ。

 サービス業の人たちはなまりがないし、いつもの県庁所在地コレクションのひとつになった感じだった。

 ライヴも、特別なものになるかなぁと思ったけど、ライヴとしてはもちろん、特別良いライヴであったけど、別に前に住んでいたところだから、特別だとか、その時代の自分が思い出されてどうのってことは全然なかったのだった。

 もうなつかしさ、ってのは実際それがどこかにいって蘇るというものではないのだなぁ、と思った。

 まぁホールに対して特別記憶があるわけじゃないから当然なんだけど。

 アンコール1曲目、「海」というキーワードがでてきて、いままで青森でやったことのない曲をやるという、いったい何があるの??ねぇねぇ、とびっくりしていたら、いきなり「シルクスカーフに帽子のマダム」がはじまった。

 たった数年前の歌なのに、こっちのほうがなつかしい気がした。

 なつかしさってのはただ、風景をみた、というより、音楽だとか匂いだとか、もっと感覚的なものから派生してくるのだなぁとその時思った。

 そして「ちがう、さよなら」って歌っていたのがやっぱり気になる。

 そのあとの「BURN」にすぐに気持ちが切り替わらなくてこまったものだった。

 「WELCOME TO MY DOGHOUSE」や「シルクスカーフに帽子のマダム」などは、普通のツアーで何処ででも聞けたで訳ではなかったので、これを聴くためには節目のライヴやイベントがはずせない存在であったのだけど、こういう風に聞けるようになって本当に良かったなぁと思いました。本当に見る方にはその一つ一つが特別なんだから。

 最後メンバー紹介の時、エマのしろいカーディガン(着替えてた)をみて吉井さんが「おかあさんから借りてきた」と表現していた。これがはまってるからおかしい。

 HEESEYのときはこのヒョウ柄の衣装は、いまからちょうど3年前の初武道館のときはじめて着たので、今日で3歳だといっていた。(ここで武道館の話をしても仕方ないんじゃ、、と思ったら、反応も静かだった。)

 吉井さんは、HEESEYいわく「青森だから青!」ということで青い衣装だったということだ。

 そして、その一年前、つまりこの日のちょうど4年前が青森での初ライヴにあたるという、「あのころはかれいをつったりしてましたけどね」と吉井さん。

 うわぁ、この最近のめまぐるしい時間の流れが、イエローモンキーとの記憶が ちょっとぐるぐるする。。

 今まで一度来てみたいと思った青森、来てみたから分かったけど、青森はイエローモンキーにとってちょっと特別な土地なのかなぁ(長崎みたいにちっちゃいときから回ってたとこだから?)とうらやましくなったのだった。

 

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