4月29日 仙台サンプラザホール


 3階席なので、遠いのかなぁとおもったら、案外近くにステージがみえた。

 アリーナツアーっぽい感じで、ステージが見える。

 同じ高さにいるわけじゃないから、リアル感には少しかけるのだけど、「ロビン〜、こっち見て〜」という衝動にかられなければ常に全員が見える楽しいライヴでした。

 特にアニーさんの細かい動き、アニーさんの膝やらウラでカウントしてるところとか、いろいろ見えて、肝心のフロント3人をあまり見ていなかったような。

 ステージをみて最初に気が付いたのはHEESEYのパンツをよく見ると横に「HEESEY」って字が入ってました。

 絶対他の人だったら変だとおもうけどHEESEYには似合ってた。

 「見して見して」かなんか?で吉井さんがいきなりモニターにまたがって腰を振る場面に遭遇し、はじめは「おー、やってるやってる」と思う程度だったのに、ちょうど後ろから見る角度だったので、次第に、「ひぇー(赤面)」って感じになってしまった。

 いままでもアヤシイ場面はあったかもしれないけど、あれはあんましだ。刺激が強すぎる。

 「LOVE LOVE SHOW」(もしくはSPARKか?)でのんきにANNIEさんのスティックさばきをみていたら、ある瞬間から振り下ろすスピードが明らかに速くなっていった、ということは、見た目だけでなくリズムも速くなるわけで、それもなんだかもともとはやめだからすごいことになっていって、最後のほうにEMMAさんがドラムの方を向いて合図を送っていたような気がする。

 気持ちがいいから早いのはわかるけど、ついて行けないかと思った。

 アンコールでは今日はミックロンソンの命日だということで「LOVE ME TENDER」をやってくれました。

 これねぇ、ANNIEさんのドラムがかっこいいんだよ、と眺めていたのですが、ギターソロの音が聞こえたときはその瞬間、EMMAさんのボタンをはずしたシャツの胸元にすいこまれるような、気分になりました。

 あの音がすごくいい。

 最近あんなせつない系のソロがないから、ひさびさに流し目を拝んだようなありがたい気分になりました。でも、それって今のオリジナルのEMMAさんの音を自分があまりすきではないということなのかしら?。

 てっきり毎年ミックロンソン追悼ライヴをやってくれるのだと思いこんでいたので、去年今年と「いったいどういうことなわけぇ??」と思っていたのですが、日本の限られた場所でしかしないより、たまたまその日のライヴ会場でさりげなくやる、というのが自分の理想に実は一番近いわけで、またしても今回のツアーの柔軟さにうれしくなってしまいました。

 メンバー紹介では、三国さんがステージの前の方に出てきて、自分の死角である方に向かって手を振ったあと、反対側の方に歩いて来ました。

 釧路でもなかったサービスにびっくりしてると、最後自分の場所に戻るときに、HEESEYの前のモニター二つの上をぽんぽんと歩いていきさらにびっくり。

 肋骨を1本折ってコルセットをしていると聞いてまたまたびっくり。「プレイには問題ない」って、それはそうだけど、あんなはしゃいだ三国さんみたのもはじめてでした。

 
 前半全然MCがなかったのだけど、後半すごくいいことをたくさんしゃべってくれました。

 んだけど、聞きながら、「私、今は感動しているけど、後でコトバで再現出来そうにないなぁ」と思ってまして、実際その通りです。

 今回のツアーでMCメモリ(又はMCバッファ)が思いっきり足りないらしくて、コトバが曖昧でこのレポートも印象は書けるけど、何を言っていたのかを書くのが結構いままでになく大変です。

 「イエローモンキーは毎年ライヴをします」「それはイエローモンキーがロックバンドだからです」「バイトはしません」

 こういうやりとりはあったような気がする。

 -あと、あまり書くつもりはなかったのですが、青森のところでかいた間の悪い茶々をいれる踊り子さんについてもふれねばならないかもしれません。

 うるさくて、ひさびさに「うるせー」という吉井さんのつっこみがはいったのを聞きました。

 その後もなんだかうるさかったので「つまみだせ」と言われていたような。で、その彼女はすごくよろこんでいたような気がします。

 うーーむ、今一つ声の主と位置との把握に自信がないのでもしかして全然違う人に対してなのかもしれないし?何かの比喩かもしれないし?もしかすると自分だってつまみだされるのかもしれないし(チケット取りにくいのがあんまし続くと被害妄想にはしるぞ)全てにおいて断言はできないのだけど、こういうのもいろんなパンチの中にはいるのかな?そういういろんなパンチを受けながら、ライヴも続けていくわけだし、好むと好まざるとに関わらず演奏者も観客はいつでも共存を強要される訳だし、でもそれがライヴの特性であるから誰も止めることはできない訳だし、現実世界がそういうままならぬもどかしさにつつまれているように、このライヴ会場においてももどかしさを受けとめてって、そうじゃない、現実世界のままならぬもどかしさに立ち向かうように、このもどかしさにも立ち向かわなければと思ったのでした。

 あぁ、でも釧路では「また来てねー」と言った子に吉井さんが「いまここにいるじゃないか」と答える心あたたまるやりとりがあったのになぁ。こういうプラス要素の可能性もいっぱいあるのに。自分は何にも気の利いたこと言えないものなぁ。

 余計なことをたくさんかいてしまいましたが、終わったあとLOVE ME TENDERをくちづさみながら帰りたくなるようないいライヴであったと付け加えておきます。

 

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