5月12日 福井フェニックスプラザ


 あんまし聞いたことないホール名だったので新しいのかと思ったら、思いっきり逆。

 しかも20列くらいまでおもいっきりアリーナ状態でチッタかハーバーランドプラザホールかってなくらい平べったい。

 なんかすごく疲れそう。すごくいやな予感。

 始まってみるとやっぱり最初から歓声がすごい、でも新潟・石川と見てきたらもうこれが普通だなぁって感じに思えた。

 2曲目は「LOVE IS ZOOPHILIA」うわ〜〜〜本当にびっくりだ!

 (メホンカを踊ろう以来約2年ぶりらしい。自分のために検索があるの。実は)

 球根のワンコーラス目の終わりに「うぉぉ」って叫び声が聞こえた時、また今日も一段と凄い日であることを実感した。

 ちなみに、変なかけ声の踊り子さんは戒厳令のひかれる中、踊りは変わらぬまでも声をあげずに頑張っているようだった。

 でもねぇ、彼女の声がなくなってから他の人のシャウトはどんどん増えてるのよね。まぁ、間が悪くないからいいのかな。

 みんなが叫んでいるときに思わず叫んでいる彼女の声を聞いてしまった。でも退場させられてなかった。

 天国旅行の前のMCで東北、北海道と何もないところも回ってきたけど、「何もないところほどライヴは盛り上がる」発言がでてきました。

 やっぱそう思うよねぇ。

 しかし会場によって違いもあるでしょう。決定的に違ったのがJAM。

 拍手をしていた手が、段々と上にむかっていく。

 でも、よくある女の子にありがちな力無い自己主張とはちがってなんだか力強い。

 そして、1コーラス目の終わりに「おぉ!」という歓声と拳がたくさん上がるのを見たとき、JAMが本当の姿になったの見た。

 JAM初演奏の武道館で吉井さんは「5年後、この曲のサビでみんなが拳をあげるような曲になればいいな」と言っていた。

 その後の「野性の証明」ツアーでは最初の歓声で、この曲を待っているひとの心にふれた訳だけど、この曲に対する気持ちの共有はあっても、その衝動の強さの共有には至らなかったような気がする。

 あれから2年とすこし、何故かここ福井でその理想のかたちになったJAM。

 全体にグレーがかった町並みには旅情をかきたてるものはなにもなかったのだけど、環境的にはなにもなくても、この会場の雰囲気、ここに存在する人だけで最終的にすべての印象が決まってくるのだと分かった。

 吉井さんが歌うのをやめて会場が歌うのに任せたときの顔は遠めにみて、このあと泣いてしまうのではないかと思うくらい、感慨深そうな表情に見えた。

 さて、メンバー紹介。

 EMMAは空気銃にこっていて、空港の税関もとい、荷物検査でひっかかったという話になった。

 「スチュワーデスさんにとりあげられた」ってそれはちょっと違う?

 「44マグナムをレスポールに変えて」っていうフレーズが非常に美しい。そういえばこのときは青いレスポール。

 そしてここも印象が良かったのか「女つくりたいくらい」って吉井さんがいってた。

 吉井さんはカニばかり食べてるらしいとHEESEYさんが紹介。

 そしてその後ろでカニ食べるジェスチャーのANNIE。

 今日が終わると1ヶ月ほどライヴが抜けてしまう、寂しいなあと思ったけど、まるでツアーのファイナルだと思ってもいいくらい印象にのこるライヴだった。

 そういえば、北陸に来てから「北陸シリーズ」って言い方を一回も聞かなかったなぁ。

 ああいう表現はないほうがいいのに、と思ったけど、本当にそうだった。それぞれが自分の心のなかに○○シリーズがあって、その最終日をかみしめればいいわけだから。

 福井っていうと暮らしやすい県ランキングとか豊かさ指数とかでたしかいつも上位なんだよ。

 埼玉がワーストらしいのだけど。

 でもああいうのって、統計の重みの付け方ひとつというか、公共施設の充実度だの、ソフトじゃなくってハードよりの話だから結構いい加減な気がする。

 田舎なんだから土地が広く人口が少ない分、統計的に高い数値が出るわけで、なんとなく、”田舎の人を安心させるためにあるようなもの””裏日本人間がひがまないように開発されたもの””マイナーな地方自治体が存在をアピールできる数少ない機会”だとおもっているのだけど、もしかしてそのいい加減だと思っていた資料のランキングが、ライヴの盛り上がりと案外一致しているかもしれない。

自己満足

 ここのところ気になっていたのが、アルバムの歌詞カードのイラストがプリントされたTシャツ。特に福井では多かった様な気が。各グループ一人は着てるんじゃないか??。

 最初、LOVE COMMUNICATIONのツアーの時の変なTシャツをパクったバッタものかと思っていたのだけど(いや一応あれも出典があるらしいのだが)どうやらオフィシャルものらしい、でも見たことないぞ?と思ったら、そのはず、あれが「あしたのショー」限定Tシャツだったのだ。

 Tシャツというと私には苦い記憶がある。

 それは、「野性の証明」ツアーの時、旅にでるので、ニコニコとなんの疑問もなくjaguar hard painツアーのTシャツ(もちろん not チビT)を荷物に入れた。

 ジーンズの上にTシャツでさて出かけよう、と思ったら、友人に「恥ずかしいからやめてくれ」と言われた。

 「いやぁ、いいじゃん。ここjaguarのツアーなかったから、こんなファンも一応いるってことでいいじゃん。」というと、気の毒そうな目で「本当に着たいっていうのなら止めないけど、知らない人がみたら、何ソレって感じにしか見えないよ。」と言われた

 結局その時は友情を取ることにして(まだTシャツに未練があった)別の格好でいったのだけど、その会場で私の着ようとしていたTシャツを着ていたひとに会ってしまったとき、いやぁ本当に着なくて良かったと思った。

 だって、普通の大きさのTシャツって女の子が着てもおしゃれにならないんだもの。すごーく細いひととかならまたそれなりの色気もでてくるけど、非常に難しいアイテムであることがはっきり分かったのだ。

 まぁバンドものの、大きさの合わないTシャツなんてそのアーティストのライヴ以外には着用しようもないから、そういう意味じゃ合理的だけど、やっぱり知らないひとに「あれ何?」って笑われる覚悟は必要だなぁと思う。

 「知らないのぉ??」って思えるのは当人だけだよ。

 まぁ、そうやって人を笑ったりするかも、と思う自分がいけないのかもしれないけど。

 着る人には、私みたいな気負いはないのかもしれないし。大事なのは気持ちだからなぁ。

 ま、そういうことで、私の手元にはPOSITIONの黒地に白い線が入ったTシャツと、ミックロンソン追悼の緑地の方のTシャツが封も切らずに放置してある。

 LSBとミックロンソンの白地の方はこれでも一応考えて買わなかったんですが、今となっては良かったなぁってところです。

 でも本当は物販モノってほいほい気分で買っちゃうモノだからしかたないよね。まして限定品じゃぁね。

 そしてこのwebsite自体がそもそもjaguarTorあしたのショーTみたいな存在なんだけどね。  

 

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