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前々日に見たじゃないかー、よっぽどヒマなのね、という騒音をよそに、(執念のようなものだ)やっぱメカラ入りの雰囲気もみたくなって、また早い時間に武道館に行ってしまった。 今回ひさびさに武道館にいって、九段下のところにおおきな変に近代的な大きな建物が出来ているのに驚いたのだけど、近寄ってみてみると「昭和館」と書いてあった。 あ〜〜〜あの靖国神社関係の、なんか記念館が出来るらしくて、結局名前が無難に「昭和館」ということになったらしい、と何かでみたが、あれなのかぁ。もうちょっと日本的な建物でもいいのになぁ。 26日よりちょっと早めの時間にもかかわらず、結構人がいる、仲間どおしたまってる感じ、そのうち、はやくついてしまったのか各地のツアーのバスまでが何台が到着し、武道館の前の歩道が段々いっぱいになっていった。 メンバーがのってるらしきタクシーが通過、ここで一気に全員のボルテージが手に取るように上がり、歩道と道路の段差に座り次がくるのを待つ者や、見てはいけないものをみてしまったばかりにその場からうごけなくなる者続出。 あんまし寒いからとふらふらしていたので状況を把握してないのだけど、3時の時点で1000人以上の人がいたと思う。 最後にタクシーが来たときは(雰囲気が見たいだけ、ということで根性入れて見てないため誰なのか分からなかった〜〜)外側の歩道にあげさせられたファンを係の人がロープでおさえているような状況だった。 あれ?26日なんて、入り口の横に係の人がいただけで歩道にも何人かファンの子はいたけど、だれも飛び出したり、さけんだりしないので、(どよめき、のようなものはあるが)「こんな放任でよいのか?」と逆にこっちが心配になるくらいだったのに、人が増えれば群集心理で、もーなんでもやっていいやー的雰囲気になっているのが見てわかると、ちゃんと警備の人がでてくるあたり、なんとも柔軟だなぁ、と思ってしまった。 しかし、本当におんなじバンドのファンとは思えないくらい騒然としてたなぁ。 そのうち入り待ちも禁止になるぞ。
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3時頃になると、物販のあたりにグッズが展示してあったのだが、ブツは同じ柄のTシャツで、赤チビ、黒半袖、黒長袖の3種類。 外側の歩道に一旦まとめられたファンに「物販の列はこちらに」と内側の歩道に門の方に向かって列を作らせると、その時点で、売り出すのは4時半とのことだったのに、ものすごい列が出来ていた。 自分はその場を一旦離れて6時すぎに戻ると、物販の列はさらにすごいことになっていたのだった。 「グッズの列はこちらです、今お並びになっても開演前に予約できるかはわかりません」と案内されていて、何かの非常時のよう、オイルショックとかさぁ。たしかにさばききらないほどのひとの列があった。 今日の武道館、なにかの聖地になったような雰囲気。 |
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会場に入って中をみると、ステージ後ろに赤いビロードの幕がかかっていて北2階が解放されているが1階は売ってなかったみたい。 6時半ほぼちょうど、客席の電気が落ち、まずは「メカラウロコ楽団」による、弦楽演奏となった。 曲は・・前回と同じ。好きだからいいんだけど、ちょっとさみしいかも。しかし「7」の時はあまり思わなかったけど、なにか深い意味でもあるんだろうか? 曲は同じだが、楽団はステージを降りず、暗くなり、「愛の賛歌」がかかった。 そしてメンバー登場。 吉井さんは紫色で大きな襟とカフスのついたコート(昔の衣装でしょう)。 エマさんは白地にくろい模様の入った膝丈くらいのコートのようなジャケットとパンツ(あとで吉井さんに「101匹ワンちゃん」の衣装とつっこまれてた) 曲はファーストアルバムの1曲目ではないか!!。一旦、曲がとまったところで、エマさんギターを持ちかえ、吉井さんは「目を閉じて、深く息をすって」言葉が入ったあと、曲再開。 そうか、オーケストラが入ればコレは可なんだなぁ。そして、アルバムの曲順どおり、「SUBJECTIVE LATE SHOW」へと続く。 ギターソロ、吉井さん変身のポーズ、エマにキック、エマ、チョップの手つきで吉井さんの方を向く。 「Neurotic Celebration」では曲の途中、コートを脱ぎ出す吉井さん、しかしこのコート、カフスがやたらと幅が広く、しかも狭くなっているせいで、袖が脱ぎにくそう。 やっと脱いだコートを頭の上からかぶり、歩きながら何かを歌い出した。(曲わからない)。 突然、「私はあなたをあいしてる」私はあなた(たち?)を愛しているんだよぉと、叫びながら歩く吉井さん。 「I love you,I love you,I love you, son of a bitch!!」と曲再開。 「よごれたお金はちょっと欲しい」と歌っていたのが印象的。 「Chelsea」に行くかとおもったけど、次は「Fairy Land」わりとこの辺は淡々ときらびやかに進む。 そして、「2年ぶりに」といって、「second cry」までやってくれる、もーなんでもアリだー!! |
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そのあと、アコースティックギターをもって、「セカンドからの曲」といったので、心の中で「仮面劇」とつぶやいてみたが、ギター持ってるってことで、ちがったのね。曲は「DONNA」 ライヴで聞いたことあって好きな曲なのに、ずっと聞けてないこだわりの曲というのが自分に5曲あって、セカンドの「DONNA」「仮面劇」とサードの「街の灯」「遥かな世界」「Merry X'mas」(不愉快な六番街へ、PUFF PUFF、Song for night snail、Walkin' Sunshine、HANG ONTO YOURSELF、TEARS OF CHAMELEON、BUNCHED BIRTHあたりはもともと一度も聞いていないので、特に感慨なし)なのだけど、これ、そのアルバムの最初の方の代表曲よりも好きだったりして、サードに至っては、よくやる「赤裸々」だの「ASIAN BOY」だの「ROCK STAR」なんかよりものすごく聞きたい曲なのだ。 なんかどれもギターがどよっとして切なげでいい感じなんだ。 次に「仮面劇」が演奏され、さすがメカラウロコだぁ、と今回、弦楽の曲が同じで最初のはじまりが前回ほど劇的じゃないことで今一つありがたみを感じなかったのだけど、これらの曲が演奏されてない、ってことがちゃんと意識されてるんだなぁと思った。 吉祥寺の貸しスタジオでつくったという曲といって始まったのは「This is for you」。最後、吉井さんにEMMAが近寄る、中央のマイクでEMMAが最後のフレーズを歌い上げ、EMMAの方から吉井さんを引き寄せるようにして、よりそっていくのをみてクラクラする。 「FOXY BLUE LOVE」のベースのソロの前、でドラムのリズムを何度も何度も繰り返す、HEESEYが三本締めをやる、ということで、あのリズムに(NINE INCH NAILSのmarch of the pigs、というかall the pigs,all lined upのようなリズムだなぁと思ってしまった。もちろん、FOXYの方が先にあった曲です)合わせて手拍子をした。それが3・3・7拍子、3回くりかえしたところで、HEESEYさん満足そうに前に出てきてベースのソロをひいた。3・3・7拍子の件についてはだれもつっこまなかったがそういうもんなのか?? 「遥かな世界」ではEMMAさん、自分の位置に立ったまま、足と体でずっとリズムを刻みながら、弾いている。 そういえば、全面に出てくるアピールがなくても、動きがあっていい音がするんだよなぁ、と思い出す。 HEESEYさん側だったのであんまり見てなかったけど、ちゃんとみておかなくちゃとエマをみるのだが、曲が違うとやっぱ弾き方も全然違う。 なんかANNIE、HEESEYあたりは、とくにANNIEは、そんなに違わないというか最近のダイナミックな雰囲気そのままなんだけど(単に前は見てなかったってことかもしれないが)吉井&EMMAは昨日までと違った雰囲気、但し、ホールは昨日までと同じなわけで、昔と違う訳で、見ているほうとしては、ダイナミックな感じの方が好ましい気がするなぁ。 「新曲やります」といってギターを弾きはじめる吉井さん、さらにあやしいオリエンタル風ギターの音がからみあうが、どう考えても「おそそブギウギ」、まずは来年の干支はうさぎで年男ということでHEESEYに歌うようにふる(FCでは元旦にすごいものが届くらしい)。 次にEMMA、三国さんときて、当然わざとらしく知らないふりをしたANNIEにも歌が回ってくる、そして曲は「アバンギャルドで行こうよ」になるのだが、最後の方の「DING DANG DING DANG DANG」のところ、しばらくコーラスをちゃんと聞いていなかったような気がするのだが(アリーナツアー?)しっかりEMMAさんがHEESEYさん側のマイクで歌っているのが聞こえた。今日は本当に何度もEMMAさんの歌声が聞けたなぁ。
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第2部、「メカラウロコ楽団」再登場。 突然「街の灯」が始まっておどろいた。 本当に「ずっとやってなかった曲」を次々にやってくれる、あの3拍子の変わった曲のオーケストラのようなギターの音がすきなのだけど、まさか本当にオーケストラをつけてくるとは、予想外の展開。 続いては前回メカラでもやった「Pearl Light of Revolution」最後のところの弦楽の繰り返しが何度も続き、ANNIE以外は一旦ステージを降りてしまう。 その後も何度も最後のフレーズがくりかえされ、終わったあと、ボーカルのところには帽子をかぶってドレスをきた、あの人が立っていた。 おもいっきり女っぽいしゃべりかたで「イエモンさんもすっかりおビッグになって」「4年に一度でてくるオリンピックみたいな」今イエローモンキーはPUNCH DRUNKARDツアーをやっているということから、「アイシャドウやアイラインが落ちて目の周りがまっくろで私もボクサーみたいなもんですけど」etc.. あれ?もうマリーさんてば、姿をあらわさないんじゃなかったの?? (衣装きれるようになったのかなぁ。いや、あの熱帯夜のころの方が一番ピークだったような気もする) 何をやるのかと思ったら、日にちが過ぎたというようなことをいってから、ピアノの音が聞こえ、そう、あの「Merry X'mas」が始まったのだった。 なるほど、MERRY X'MASならありだよなぁ。。。というか想像は出来なかったけど、納得出来たのだ。 なんかジャガーもマリーも一緒なんだよぉ、と思って来たわけだけど、これで自分の解釈もアリだ、とやっと完結した気分になった。 最後は上から雪が落ちてきた。 しかし、完結はしたけれど、曲そのものはなんかこころにおもくすっきりしない。 最後に「閉じこめられていたので」髪型がつぶれちゃってる吉井さん再登場。 「本当に新曲をやります」ニューヨークでレコーディングしてきました、ということで、SO YOUNGというタイトルらしい、新曲を歌い始めた。 気分的にはMERRY X'MASの次はSMILEしかなくって、しかもそれだとライヴがおわんないわけで、どうなるのかなぁと思ったが、最後にふさわしい曲だった。 ただ、今日のこの組み合わせではいい曲だけど、いままでの曲と比べて進歩的にいい楽曲かというと、そうでもない気がするなぁ。 でも今後もし、「メカラウロコ」というイベントが続くとしたら、この時期に、過去の曲とあわせてもけんかをしないような新曲を準備しないといけないということなんだろう。わりと真面目な感じで内容的には前向きなやつを。 ところで、これで聞きたい曲は全部きけた訳で、たまに「○○が聞けるまでライヴを止められない」と言っていた自分だが、ツアー半ばにして2階に上がって梯子をおろされたような気分になり、(降りるに降りれない)また、少々、メカラウロコにもツアーと同じ様なテンションを期待をしていただけに、気分的にはおもい感じで武道館を後にした。 まぁこのすっきりしなさ、はsmile以前のイエローモンキーのライヴの後に感じた感覚と似ているので(イベントものはわりと楽しい〜〜で終わるのだけど、ツアーはそうでもなかった様な気がする)なつかしいってばなつかしいけど。 確かに前回のメカラウロコ・7同様、壁にびっしり張り付いてアンケートを書いている人がいる反面、昨日より(ツアーより)時間が遅かったためか、急ぎ足で九段下に向かう人も多く、その人の列はみんな無口な様子だった。(ま、単に急いでいたからでしょうけどね。) しかし、「I shall return!!」って、まさか野音で最後のはずのマリーさんの方の叫びでもあったとはなぁ。 結果的には戻ってこない、という意味の強調だと思ったいたのだけど、そのまんまの意味だったわけで、しかもジャガーもマリーも吉井さんも一緒なんだ、と自分で思っているといいながらも、その言葉がマリーというキャラクターにもあてはまるとは全然思いもしなかった。(あれ?冷静になって考えると、これがほんとうのメカラウロコなんだろうか?) そうすると「一人じゃない」は本当に一人じゃないってことになるのか?なんか今日はそんな雰囲気。たしかに、雪はとけるだろうが、雪そのものは「変わらない」わけだし。 ところで、全体にアクション的にはかなり、曲をやっていたころの雰囲気そのまま(サードなんてば細かい動きまでそのままだったり)なのだが、違った点が一つ、それは「安定している」と言う点。 いまさらつっこむのも失礼かもしれないけど、それも個性の一つだと思っていたので、あえて言うと、ライヴは楽しいし勢いもあるのだけど、たまにありゃ?って思うようなところもあった。でもアンサンブル的にはつじつまあってしまうところが、このバンドのすごいところなんだと思うのだけど、この日のライヴでは不安定さがほとんど分からなかった。 同じであって、同じでない曲達。ひさびさに演奏された曲にも、現在の確実に前に進んでいる彼らが投影されていたということが分かったということで、1週間たったいまとしては、まぁまぁすっきり、といったところだろうか。でも梯子が〜〜。 |
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