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前日のヒーセのニコニコにすっかり気を良くして、郡山へ。 1曲目から、とぎれることなく楽しい時間をすごす。この東北シリーズは、他に比べてステージがよく見える席が多かったのだが、ぼーっとヒーセのベースを弾く手元を見ていたら、ベースの太い弦がふるえているのがわかり、「音は振動なんだなぁ」と視覚的にすごくよく分かった。
今までもたまに、前の方で見たことがあるはずなのに、全然見えていませんでした。
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ふと中央に目をやれば、アニーのドラムもふるえていて、さらに、ステージ上の照明までが揺れていました。 まるでステージ全体が意志をもって生きていて、客席に存在するもの全てに伝えようと力を振り絞っているように、見えました。
自分はもともとロックの人ではなく、聞くとしたらクラシック寄り(近代・現代音楽)だった時期もあり、コンサートにおいて、ロックの「生でなく、必ず電気的な処理をしているところ」に対しては、なにかごまかしがあるようで、一段低く評価する傾向があったのです。
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その漠然としていたものの一端が、この夜分かったような気がしました。多分それまでも、最初にライヴを見た時からそこにあったのでしょうが、音の発生元の段階でしっかり形づけられていたからこそ、会場の奥の方まで伝わって来ていたわけです。 でも、スピーカーが間にあると、音が単に大きいのか、響きが大きいのか良く分からくなっていたのです。 もしかすると、どのバンドでも近いところでみれば、同じなのかもしれません。その時はまた別の違いを探さずにはいられなくなるでしょう でも、すごく回り道でしたが、ロックに対する「子供騙し」的解釈に対しての疑問に、答えがでて非常に気持ちの良い夜でした。 |
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