12月31日 渋谷公会堂(イベント)


 年末の渋公は2年ぶり。前の時は、2時からの公演で「スパゴー」と「電グル」が対バンで、意外にもスパゴーが一番人気で、トリ。
 対バンのお客を取るので有名なイエモンだけど、この2つのファンで、この日にはまったって人はあまり聞いたことがないですね。そういえば。

 この日は「ウルフルズ」と「HIGH-LOWS」が対バンだったのですが、会場前ではチケット持った人がいっぱいいるし、前の方はなんだかんだでイエモンでよく見かける人ばっかだし、ファンが多いとはいえ、逆にイエローモンキーの人気が、末期症状(バンドが末期状態になると、動員は減るのだが、おっかけの数は減らないという説があるんだそうだ)に近づいているようなちょっと暗い気分に。

 今回はイエモンがトリでした。
 アンコールで、マラソンの時に出るような時計(CITIZENって書いてあるヤツね)が出てきました。ちょうど、メンバーの立ち位置より後ろに出てきたので、時間になかなか気がつかない様子。
 吉井さんははじめカウントダウンすることを考えて無いように見えました。10秒前くらいにやっと客が言い出して、ちょうど96年になったところで、大きな音とともに、銀のテープが降ってきて「太陽が燃えている」をやったのです。

 年越し前を考えると、時間を気にしていたのでしょうか。客席を見てないって感じで、そこがツアーと違うところだったんですが(それだけ、「見てる」ってことなんですね)でも「陶酔首振りEMMAさんづくし」ってのもなかなかみられるものではないですね。
 皮ベストのみでワイルドで髪の毛を顔にへばりつかせながら、ギターを弾いているEMMAさんというのも、逆に貴重だったかもしれません。

 でも、ほかのバンドに比べると、イエモン待ちで座り込んでた人が立ち上がって、客の密度が増して、それまでに比べて暗い感じだし(確かに唯一かろうじて「黒系」バンドだった)、かつイエモンの照明は暗めで、他のバンドの倍くらい距離が遠い感じがしました。
 それに加えて、時間が無いみたいで適当な間がないし、最高の年の最後がこんなにあわただしくって、暗いなんて、なんだか悲しかったです。

 でも、「I LOVE YOU,BABY」「TACTICS」の次に「LOVE SOUCE」をやってくれてうれしかった。やっぱりこのほうが、しっくりきます。
 ツアーでは「FOUR SEASON」の後で、気分としてはよいのですが、体の動きが付いていかない「赤裸々」もいいタイミングだったので良かったです。

<余談>
 終わった後、外に出たら、ホーンセクションの音がして、よく見ると、EGGMANの前でスカパラがトラックに乗ってライブをしていました。
 そんなにパニックにもなっていないようだったし、なによりすごく楽しそうだったので、うらやましかった。

<さらに余談>
 その後、渋公とNHKの間の道を歩いていたら、前方から金の長髪の男が歩いてきました。
 すれ違い様に聞こえた声が妙に聞き覚えが・・・振り返って「ローリーさん??」と言うと、その金の長髪の男は、慌てた様子でちょっと左右に肩を揺らしながら歩いて行きました。いい人やねぇ。


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