THE YELLOW MONKEY summer event

Aug. 2000


ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2000
入場  
快晴の12日。

 シャトルバスを降りるまではうそみたいに快適そのものであった。
 シャトルバスというと、長蛇の列に満員でくるしいものだと思っていたが、開場時間をすぎたせいかすいていた。
 到着する時間も早い、しかし入り口のあたりをみて、愕然とした。
 あつい日差しの中、長蛇の列がならんでいたのだった。

 おもわず、そのへんの人にどれだけかかったか聞くと、かなり歩いたとのこと、何分かかったのかしりたかったのだが。
 しかし自分も列の最後尾から歩き出して、はたして何分あるいているのか検討もつかなくなっていることに気がついた。
 まずは公園の入り口でチケットの半券をきるまでが行列。
 公園にはいると道にしたがって、思い思いのペースで歩く。しかし、途中の橋を下ったあたりでまた行列が、1日券の人は少なく、ずっと前の方までいけたようだ。
 2日券の人間の列は延々と続く。

 入り口近くなると、赤い横長の風船が道の両端からアーチ上に設置されており、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2000」の文字が見える。
 入場までもう少し、そのあたりで一人の人が外に向かってあるいていくのがみえた、それは渋谷社長であった。
 しばらくしてまた戻ってきて入る。様子をうかがっているのであろうか。
 結局到着より約1時間後、開演20分まえほどになってやっと入場する。
 とりあえずAIRをみたいので急いでステージをめざすが結構遠い。
 左手に見える途中のグッズ売場はすでに長蛇の列である。

 AIRは右側が激しいはずなので左側でみるつもりで前の方にいくが、混んでいるようだった。ブロックの区切りもちらっと見えた。
 おそらく入り口から遠い右側の方がすいているかもしれない、と右側へ。
 なるべく前の中央をめざしていたら、通路がみつかった。モッシュピットの入り口のようだ。
 しかし柵で閉じられておりどういう状況なのかわからない。

 入り口近くは見えやすいが、別に単にみたい訳じゃない、人にまみれてモッシュがしたいんだーーーっとおもうが、モッシュピットの後ろの方がかなりあいているというのに、解放する気配はない。
 その柵がブロックの単なる区切りではなく、モッシュピット自体の入場を制限するためにあるものだとその時点で分かったのだった。

 1番目のアーティストが目的ならば、開場の何時間も前からまっていなければいけなかったのか。あの強い日差しの中で??

 

オープニング  
 11時近くとなり、ジャパン編集長による開演の挨拶、それに続いてAIRの登場。
 そのまま前に押し掛けるひとに続いて前のエリアに移動する。
 とたんにものすごい土けむりがあがる。
 下は芝生のようだったが、右側がかなり土が露出しており、人がはげしくジャンプしたために瞬く間にスモークのような状態になったのだった。
 暑さのために放水があるとのことだった、中央部分から水がまかれるが、そんなことより一刻も早く煙のところをどうかしてほしかった。
 AIRの演奏時間自体は30分はなかった気がする。
 勢いのいい曲ばかり選びつつも、めっちゃハードにはならないよう配分されている様子。
 一番きつそうなDIVE & DIVEをやらなかった。
 強い日差しの中、一回ジャンプする度に足から力が抜けていくような過酷な状況を想定したのか?、なかなか計算された選曲だなーと、終わってから思った。
 RUSH & RUSH,kiss me again,no more dorryなどをやっていました。

オアシスを求めて  
 立ってるだけでも汗が噴き出してくる環境の中、ものすごい汗をかき、持っていたドリンクを一気に飲み干すがまだたりない、ゾンビのように後ろにみえる「ハイネケン」のテントに向かってあるくが、ソフトドリンクのみ、ビールは「→フラッグのところ」とかいてあるが、フラッグでどれなんだー、その後のもう一つのテントもソフトドリンクのみ、やっとみつけたハイネケンの旗は、飲食エリア近くに存在していた。
 カップ1杯を飲み干すほどにはならなかったが、いい具合にからだがとろっとしてきたので日陰を探して休むことにしたのだった。

 グッズ売場は相変わらずのすごい列なのでパス。

 しかし、日陰というとまた遠くまで歩く必要があった。最初にみたハイネケンのテントを越え、入り口から一番遠い会場の奥の松林の陰までいってやっと場所を確保し、そのままごろっと寝転がる。
 この時点で最初のAIRであまりにくやしかったため、午後のエレファントカシマシでは絶対モッシュエリアに入るのだと自分に言い聞かせ、とにかく休息をとる。
後ろのほうでも体をおこせば、ステージの様子がみえるような環境であった。
 曲の合間にもDJブースでかかっているらしき曲が聞こえ、どこにいても音楽にふれることのできる空間であることを実感する。
 くるりが終わった時点で、モッシュエリアの入り口を目指して再び前へ。

 ときおり雲がかかって日陰ができる。
 シャーベッツのときのモッシュエリアの人の入りはすごく、通路にまではみ出した一番うしろのひとまでがステージ上の演奏に集中していたのが見えた。
 知らない曲ばかりなのにすごい迫力、1曲目の詩をさけんでいるような曲に出てくる単語は扇動的であまり好きではないのだけど、音楽として美しい。
 シャーベッツが終了し、たくさんの吐き出されてくる人の列。入れ替わるように中に入る。

すべての若き野郎ども  
 このあたりで南向きのステージから客席前方には陰ができるようになり、すごしやすくなるが、人は過密状態、男が多いのが意外であった。

 エレファントカシマシ登場、さらに過密するモッシュピット。

 1曲目はこの間のツアーとは違う曲、2曲目がツアーの1曲目so many people、次がツアーのときの2曲目であった「悲しみの果て」だったのだが、このとき周囲の男の子がみんなこの歌を歌い出すのには驚いた。
 私もこの歌がすきで、キーがあうので歌うのも好きなのだが、ここにいるひともみんな好きみたいだ。
 ツアーでみたときにはそんなことがなかったのでびっくりした。
 エレファントカシマシの名前はしっていたが、初めてまともに聞いたのがこの曲だった。
 なぜ印象にのこったかというとこの曲の始まり方とかコードとか全体の雰囲気が「MOONAGE DAYDREAM」に似ていたからだったのだが、そのため、他の曲まできいてみようという気持ちとはつながらずに5年ほどたってしまっていたのだった。
 最近のインタビュー記事を読むと「あれは余技だから」と宮本氏は語っているので、もう絶対聞けない曲なのかとおもったら、ツアーでやるので驚いていたのだが、今日もやってくれるとは。実は定番の曲なのか?詳しいことはわかりませんが。

 その後もすごい勢いで演奏が続き、すごい勢いで客がもりあがる。  ラストはガストロンジャー。
終わるとその辺の人が一斉にかえろうとする。自分もその列に入っていたのだが、なかなか進まない、開き直って後ろのあいた空間に座り、でれるのをまっていたのだが、ぼーっとしているうちに人が入ってきた。ついでだからそのまま次もここでみてみようと思った。

またあいつに遭遇する  
 sugersoulについて女性ボーカルなんだよね、程度の知識しかなかった。
 ドラゴンアッシュファミリーらしいとは知っていたが、どういうことなのかさっぱり分かっていなかった。
 ステージ上にはDJブースを中央に設置し、右側にキーボードが一台、左側にはマイクスタンドが3つ。シンプルなセッティング。
 黒い衣装のボーカルが登場。黒いタイトな衣装、ロングスカートなのに、涼しげなのは迫力のせいか。
 キーボードにあわせて、歌い上げる。
 この曲のサビで突然聞いたことがある曲であるような気がしてきた、しばらく考えてそれがニルバーナの「smells like〜」であることに気がつく。
 激しさを押さえ込んだようなはじめの歌い方&アレンジに最初は全く気がつかなかったのであった。
 これについては同様に思ったひとがいるようで、翌日バスに乗ってるとき後ろの人が↑この文章とほぼ同じ内容を友達に語っていた。
 あとでパンフレットを読むと、これはアルバムにも入っているようだ。

 女性ボーカルものは普段あまり聞かないのだが、すごく心地良い。
 結局曲次第なのであろうか。その後の曲も心地よく進み、DJの人が登場、それまでのアコースティックな雰囲気と変わり、のり出すモッシュピット、やっぱり、こういうリズムがはっきりしている曲の方が人気があるのだなぁなどどのんきにリズムを取っていたら、突然客席がわき、人々が前に押し寄せた。

 ステージ上にはラップを歌う男性が登場しており、、、、どうやらドラゴンアッシュのボーカルなのだった。
 またあいつが、、、というのもちょうど1年前AIRみたさに見に行ったイベントである女性ボーカルのステージを、がら空きの前の方でみていたら、やはり同じような状態、つまり「ラップを歌う男性が登場し、盛り上がる客席」という体験をしていた。

 それもどうやら降谷氏であったようなのだが、またしても、やつは大盛り上がりを呼び起こしにステージに登場した。
 若い人の彼へのリスペクトぶりはすごい、と実感した。
 これについてもあとでパンフレットをみると、彼もからんでいる曲なので当然といえば当然だったようだが。(しかもこれシングル曲のよう、無知ですまぬ)

 その後すこし客は入れ替わる、どちらかというとラッパ我リヤの方に興味があったので、そのままの場所でみる。
 ラップは特に好まないがリズムのはっきりしたミクスチャーロックは好きなので、結構たのしめた。
 しかし、手をあげろ、とか飛べとか言われめんどうなもんだということもわかって魅力半減、80年代のXみたいなもんなんだろうか。渦中のひとは認めたくないだろうけど、そうなんだろうな。

夕暮れの会場  
 さすがにこの辺からラストドラゴンアッシュ体制となり、入れ替えは激減するのだが、自分は十分楽しんだのでやっと会場をぶらつくことにした。

 DJブースで心地よい音楽がかかっているのを発見。
 誰がまわしているのか把握しないままに、自分も適当に踊る。編集部の人たちだったようだ。
 RADIO HEADとかCHEMICAL BROTHERSあたりがかかっていて気持ちがいい。おそらく、次のステージは始まっていたのだろうけど、こちらからあちらの音は聞こえない。逆にはうるさいぐらいだったのだけど。

 しばらくみていたのだが、そのうち邦楽をかけだした。民生の曲がかかったあたりで人だかりができるが、興味を失って再びライブエリアへ。
後方の位置でのんびりみることにした。

 ドラゴンアッシュ登場のときはあたりはすっかりくらくなり、ステージ上だけが明るく照らされている。
 後方右側ライブエリア(出口付近)に係りの人が「これからここは人が増えますから立ってください」との的確な指示。

 ボーカルのMCがほんとにそのへんのヤンキーがしゃべってるみたいなのにはお姉さん抵抗があったのだが、雰囲気はすごくよい。
 ラストには花火が揚がっていた。アンコールが演奏されることはなかったが、すばらしい盛り上がりで一日目が終了した。

13日  

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