THE YELLOW MONKEY summer event |
Aug. 2000 |
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前日荷物の準備のため睡眠時間2時間ほどで乗り込む。 もちろん前夜祭には参加せず、キャンプも張らない。
シャトルバスは、開演時刻がすぎたせいかやたらとすいていた。
会場の入り口前でおりるとすぐに広いゲートが広がっていた。 POLYSICSだ!!間に合った。早速ステージ前の方まで進む。 そこはすごく盛り上がっていて、中心の柵に人が立っていて、そこからダイブしているのが見える。 初めてきいたけど、すごくいい曲で、早速汗だくに。 終わってから周りをみると、スタンディングゾーンの柵と、中のモッシュピットの柵は丸太でできている。なんて牧歌的な光景。 さしずめ中で暴れるやつはロデオの馬なのだろうか。 丸太なので柵の上に立てる訳だ。わりと簡単にダイブができそうだ。 とりあえず荷物を置き次のpillowsをみにまたモッシュピットに出向く。 中は2層になっていて左右が入り口になっている、人数が増えると制限されるようだが、JAPANフェスの様に機械的ではなく、どうみてもいっぱいの時に入れないので納得できる仕組みになっている。 pillowsは今一つおもしろくなかった。 入り口近くの飲食エリアに戻って、早速ビールを飲む。1杯が2杯になったところで、次のバンドDMBQが飲食エリア後方の大型ビジョンに映ったのを見たとたん、笑ってしまった。 なんかあやしい感じのギターが見えたのだ。 食事タイムとりやめ。またしてもステージをめざして急ぐ。 ライヴエリアに入り真っ正面からみるのだが、さっきみかけた変なギターは中心にいるけどマイクがない。右の人がボーカルらしい。あと左にカウボーイハットをかぶったベース、後ろには金髪女性ドラマー。 歌詞の内容とか全然把握できないのだが、おそろしいまでのインパクト。 MCのないマシンガンズみたいな雰囲気だ、単に真ん中のギターがマシンガンズのボーカルに雰囲気似てるとおもってしまったせいかもしれないが。 よく分からないが酔いも回りきりすっかりいい気分、終わりが近づき、ボーカルがステージからいきなり降り、どういうことか尻をさらして上がってきた。 その前にもいきなりマイクを股間に入れたりしてるし。 謎だ、簡単にすきだといっていいのか迷うようなパフォーマンスの数々、インパクトのある曲、今日の収穫がまた増えたとすっかり満足した。この時点でまだ2時間ほどしか立ってないのに。
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エゾでの口癖である。ダメだ、普段アルコールは飲まないのに、喉が乾けばアルコールを補給している。 食べ物も豊富だし、お金の事を気にしなければ、本当に天国みたいなところだ。 音を聴いてモニターに映っているのがおもしろそうだったら、前の方に駆け寄って確認しにいくし、興味がなければ、そのへんの屋台の前の椅子でぼーっとする。 たまに、レジャーゾーンのシートに戻ってごろごろする。 普通のあまり知らないバンドばかりが出るイベントは待ち時間や、おもしろくない場合の時間のつぶしようがなく困るのだが、この形式なら簡単に参加できる。 フェスなんてむしろこのような、知らないものばかりの方が楽しいのかもしれない。 ダンステントが気になっていたのだが、この会場全体が、下が単なる雑草草地帯を利用しているようで特に芝生が生えているわけではない。そのせいか巨大テントの中はものすごくほこりっぽくとても中にはいられないのだ。 夜見たいものがあったけど、あきらめることにした。 またテントサイトのあつまりの中程に、NO YOUNG NO CRYという場所があって、ちいさいステージや、ドリンクバーやなどがあり、小さな集落のようになっている。 会場案内図をみてもここの意味が分からず、ヒマがあったらまた見に来ようぐらいの気持ちでいたところ、通りがかった時に突然なにかのチラシを渡された。JAVA動物実験反対の活動グループのチラシだ、なんかあーゆー活動にまきこまれても何も賛同できることはないので近寄らないようにした。 後で気がついたのだが、このあと、たいくつしてた夜中にここはいろんな人があつまっていて、おもしろい空間だったらしい。あのときあのチラシさえもらわなければ、もうちょっと覚醒できたのに、とちょっとうらんでいる。 ちなみにAIRは好きだけど、JAVAには積極的に関わりたくないなー、知らない間に寄付金になってたりするのはどうでもいいけど。
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その後あるいていると、テントサイト最後尾で本格的に炭を用意してバーベキューの準備をしているグループを横目でみた。「炭」とかいてある段ボールが印象的だった。 その後またそこを通るとバーベキューをやっており、テレビカメラがみえる、「うーーんいかにもフェスらしい光景だしな」と思いながらよくみるとNUMBER GIRLの向井氏がそのなかに混じっているのが見えた。 あまりに自然で普通気がつかないよ、自分なんて肉につられてみただけだし。
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このあとイースタンユースあたりがやっていたようだが、レジャーゾーンにてモニターをぼーっとみる、前の方はすごく盛り上がっているようだけど、昼間ほどテンション上がらない自分であった。 その後2時間ほどの休憩タイム、途中、電撃ネットワークがでるらしいのだが、何時なのかよく分からない、おもわず、柵のところにまばらにしか人がいないモッシュピットで出番をまってしまった。 しかしーー、早めにやるかとおもったのに、ステージにでてきたのは、さっきのJAVAとか、活動家の人たちの活動紹介。 まずはゴミ分別、ここのゴミ分別は徹底していて、ベニヤでできた大きなゴミ箱があり、ものにより分けるようになっているのだが、普通ゴミをいれるべきベニヤの箱の中になんとボランティアが入っていて、ゴミの分別のアドバイスをしてくれるのであった。 ま、この活動はおもしろいと思う。でも分ければいいってもんでもねーー、このあたりが難しい。 問題はのこりの2個である。 1つはさっきのJAVA。くどいようだが、賛同できない。動物がダメで人ならいいのかーーー、という疑問はどうやったら消えるのだろう。 もう一つが発展途上国の債務帳消しの運動?なに?そごうの救済みたいなやつ? いったいこの若者はなにかんがえてるんだ、「絶対かえしてもらえないから帳消し」とかいっていた。うーーん、だんだん不況のせいで国内の税収入がへってるんだから、ちゃんととりたてろというならともかく、いったいどうなるんだ? あの説明で賛同して欲しいっていったいどういうことなのだろう?
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結局休憩時間終わりの方になって、やっと電撃ネットワークである。 モッシュピット内がどんどん人で埋め尽くされていく。昼間私が見た時よりも多い人。 DJを従えての数々の体を張ったショーがおもしろくて仕方がない。 リズムにあわせて、手を上にあげるよう指示されるのだが、ついやってしまう、その後やれと言われていないのに、その音楽が聞こえると無意識に手が上がる人間は自分だけではなかった。 それほどの影響力、MCもおかしく、この日自分が見た中では一番盛り上がった時間であった。
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このあとはラフィータフィーを見に行った。最近のキヨシローは好きじゃないんだが、寒くなってきたのでなんでもいいって気持ち。 フジででたという武田真治(じの字がよくわからん)が気になっていたが「武田くんは今日はお休み」ということらしい。ちょっとがっかり。 2曲目の7拍子の曲がおもしろい、しかしニュースステーションでもみた、「君が代」は最初はたしかにインパクトあるけど、なんだか勢いが続かない。 「こけのむーすーまーで」から「ムースまで」に飛躍し、頭にムースを振りかけるパフォーマンス、おもしろいかなぁ?そのあと別の整髪料がでてきたときはちょっと笑ったけど、もうちょっと曲で盛り上がりを作ればいいのに。申し訳ないがパンクは分からない。 ゆらゆら帝国、名前はしっていたがみるのははじめて、ベースとドラムはおもしろいけど、眠気がおそってきたので、あたりをぶらつく。 次の休憩時間のあと前回RIJFで演奏されなかったAJICOである、またライヴエリアに戻る。 UAの声はいい、雰囲気もある、よくみるとexマルコシアスバンプの佐藤さんが、チェロを弾いている、ベンジーもユニゾンで参加したりしてる、しかし前日睡眠時間2時間がこたえた、立ったままねてしまう危険な状態となり、脱落する。 とりあえずレジャーゾーンの敷物に横になり、雨具だのあるものを全部着るが、まだ寒い、しまいにはゴミ袋をかぶる、これが案外暖かい。
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眠気と寒気の葛藤をくりかえしていたら、突然大きな音が聞こえた。 どうやら、RIJFではオープニングAIRのあとおもいっきり休憩タイムにしていたハスキングビーらしいのだ。 勢いでとびおきて、モッシュエリアへ暖まりに行った。 すいてはいるのだが、活気がある空間、とりあえずリズムのはっきりした曲ならなんでもいいんだーっと飛び跳ねる。 ラスト前の曲3連のバラード、たまにきこえる言葉がボタンがとれてどうのこうの言っていて、歌詞だけ聞くと寒いのだが、まぁいい。ラスト、ステージの上のテンションもあがり、客席も本当にすごい盛り上がりとなり、アンコールの声があがった。 もうなんでもいいからもっとやって欲しかった、極限の環境でのこころの底からのアンコール。 このあとのソウルフラワーユニオンは激しい曲じゃなさそうだから寒くなりそうだしよけいに切実。 もしかすると先週のRIJFでのイエローモンキーへのアンコールも、雨降りしきるなかでの極限でのアンコールだったのかもしれないとふと思った。 本来ならばこの次のタイミングでイエローモンキーが出てくる予定であった。 昼間の雰囲気で考えると、イエローモンキーの音楽にしても「ファン層」にしても浮いてそうな気がしたが、夜中の寒い空気のなか、「夜明け前」もし演奏されていたら、すごく単純に盛り上がったかもしれないと思うと残念でならない。 まぁ、もしでてたら、あんなにモッシュピット空いてないか。また環境違ってきてたかもしれないけど。 また逆にフジ'97でイエローモンキーが「寒い」と言われたのは、本当に悪気もなく寒かったのかもしれないと思えてきた。 自分はフジの時朝から現地にいたわけじゃないからずっと雨に打たれていた人たちの気持ちなんてわからないし、切実にあたたまりたい時にイエローモンキーの音楽じゃダメという人の気持ちももはや理解はできないが、そういうこともあるかもしれないと身をもって体験した。 ライブエリア端でソウルフラワーユニオンを待つ、寝ると寒いからとりあえず起きている。三味線とかチューニングやセッティングの音が楽しみな気持ちを増幅させるが、やっとはじまった曲は全然好きじゃない。始まる前の方が楽しいってめずらしいパターン。悪気もなく寒いとはまさにこのことなり。 またしても脱落し、暖かい飲み物をもとめてさまよい歩くのであった。 途中NYNCをみると、すごく盛り上がっている、なにかバンドをやっているようだ、最前列の端が、外から見えるのだが、みなすごい顔をしている、はじけまくった感じ。 寒いからなんでもいいと思いつつ、でも中に入って音楽をきいても今一つピンとこないので、外にでる。 ここの音響はおもしろいことになっていて、周りを全部仕切ったわけではないのに、ステージが見えるところではここの音楽が大きな音で聞こえ、一歩みえない外の敷地にでると、メインステージの音が聞こえるのだ。 すごい棲み分け。 ライヴエリアにもどると沖縄っぽい曲をやっている。なんだか民芸調の姿のファンが盛り上がってる様子がみえる。 よくわからないうちに終了してた。次がラストたみお。 もっとたみおファンが大挙してくるかとおもったが、人数的にはそうでもないようだ。モッシュエリアの後ろ、単なるライヴエリアでは座り込み寝ているひとや、まっすぐ仰向けになって寝ている無謀な輩が続出していた。
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空いていたライヴエリアもさすがにたみお登場がちかづくと続々と人が現れる。 しかし、寝ている人間はなかなかおきない。 沢山の人に取り囲まれ、1曲目「海へと」が始まっても仰向けで寝ている人がいた。 全く極限状態、人間なにをやらかすかわかったもんじゃない。 さすがに近くの人が起こしたようだが。
すこしずつ夜があけていく、MCで「やべ、明るくなってきた」とあわてたっぽいたみお。 だんだんとくもりぞらの上の方がオレンジ色になってきた、ぼーっとしていたら、目の前をハンディカメラと一人の男性が横切り。。あ、また向井さんだ!!。 夜明けのたみおをみるという構図なのだろうか、しかしまたしても声はかけられずというシチュエーションが悲しい。(別にしゃべることなどないのだが) 「愛のために」あたりをやらなかったのが残念だがまったりとラストのステージが終わった。 来年は寒さ&夜露対策を万全に整えて、また参加したい、と性懲りもなく思った。 前日は睡眠時間もたっぷりとることにしよう。
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