某日、某所のFM局にて行われたHEESEY&ANNIEによるキャンペーンの様子を見てきました。(どこかは推測してください。そしてつっこなまいように)ここのスタジオは路面に面していてガラス張りになっているため、中の様子がみえるのです。
2年ちょっとまえのFOR SEASONのとき、その時は最初ANNIEとHEESEYが二人で来た日に出る、という話だったのに、2週間後、HEESEY一人の時にゲストで登場し、短い間に去っていくというちょっと悲しい出来事がありました。
でも、それはまだ見れただけ良かったのです。ちょうど2年まえの野性の証明ツアーのチケット発売の時には菊地兄弟が来たのですが、キャンペーンをやると聞いてはいたのに、日にちが分からなくて、昼間に問い合わせをしたところ「昨日きましたー」と聞いて午後仕事が手に着かないほど落胆したことがあります。
今回は悲しい思いをしないように、と思ってチェックしていたのですが、これまた残念なことに、会社が終わる前の時間にも出演するとのこと。
ライヴでたまに休んでも、まだ消化しきれない休みなんてくさるほどあるというのに、早退するのも気が引けて、どうにか見れますようにと祈るような気持ちでスタジオへと向かいました。
スタジオの前には高校生を中心に人が集まってました。
中でやっているラジオの音がよく聞こえないほうの場所が空いていたので、どうにかみれそうな位置をキープしてメンバーの登場をまちます。
そして、登場。HEESEYはウエスタンシャツにジーンズ、シルバーのアクセサリーがたくさん、ANNIEは黒にストライプの入ったマフラーをして、黒のセーターのようなものを着ていたと思います。どちらも、いかにも「らしい」格好。
そして、スタジオの前を見ているようす。
前にHEESEYさんだけのときなんて、全然前を見なかった記憶があるので、余裕だなぁなんて思いました。実際時間的にも余裕があったし。
座ってヘッドホンをつけたあと、ふと目の前にあったマイクにつけるスポンジみたいなまるいやつが気になったらしく、手にとって思わず鼻の前にあてるANNIEさん。。。。くくぅ。。格好よいのに、やっぱりおかしいANNIE。。。ミッキーマウスになったANNIEさんを一瞬思い出しましたね。
番組が始まって音楽が鳴り出すと、リズムを取る様子が見えます。
話している内容がよくわからないので、表情しか分からないから余計に印象的だったのかもしれませんが、曲がかかってヘッドホンをはずしたときの二人の動きにもそれぞれ個性が出ていたような気がします。
HEESEYさんは、すぐにはずして、髪の毛を手でほぐすようにして、髪型を直そうとするのですが、直毛ANNIEさんはその必要がないせいか、はずしたヘッドホンをこんどは、カチューシャのように上に来る部分を前に持ってきたり、やっぱりどこか変です。
アルバムの中からも曲がかかったりしたあと、質問の時間がありました。DJの一人のおねぇさんがマイクをもってスタジオの前に出てきました。
事前に人が決めてあったのか、ちょっとその辺がわからなかったのですが、いきなり「吉井さんとエマさんは今日は何をしてるんですか」との質問がとびだし、この日は新潟でラジオ出演とのことで、吉井さんは新幹線に乗り遅れたとのこと。旅先で当人同士ではないかもしれないけど、連絡とりあったりしてるんですね。新しい情報だなぁとこれはちょっとうれしかったです。
そのほかにもいろいろと質問があったようですが、中には「なにいろのパンツはいてますか」という高校生の質問もあり、HEESEYさんは確認してから、答えてました。もちろん「あなたは何色ですか?」と聞き返していました。多分ANNIEさんが。
そのときは訊かれている方もすごく楽しそうだったので何も思わなかったのですが、あとで考えると、音楽や作品に関する質問とかがなくって、質問者とのコミュニケーションが主な目的だったようで、見ているだけだと、なんかむなしい時間でした。
(「音楽や作品に関する質問」なんて書いてみたけど、こればっかりってのも結構こわいよね)
ま、とっさになかなか思いつかないものですけどね。おわりのころにちょっと質問したいことを思いついただけに、早く来て、早く場所取りしていれば、と後悔しました。
しかし、その質問も含めて、集まって来た人のことを考えたとき、気になったのが、パンツは何色かきいた「何色ちゃん」(と勝手に命名します)で、始まってしばらく、私のうしろに体当たりしてきて、スタジオをのぞき込もうとしていたり、ただでさえラジオの音が聞こえにくいのに、大声でわめき散らしているような子で、夏のツアーで、ヴィヴィアンウエストウッド「モドキ」の格好をしたやたら元気な迷惑な子を各地でたくさんみたのだけど、そういう感じの元気がいいのはわかるけど、いわゆるライヴハウスでめちゃめちゃ押してくるタイプの子だったということで、あぁ、やっぱりいたのか、とちょっと悲しい気分になりました。
本当にロックというものにはまってしまったばっかりに、こんな一回りも違うような子供の通過儀礼につきあわされるのかと思うとすこし気が滅入ります。人の領域に足を踏み入れてる自分が悪いのでしょうかとまで思ってしまいます。
でもHEESEYさんもANNIEさんも本当に楽しそうだったので、多少客同士嫌な思いをしても一時的な仕方のないことだなぁと思うことにしました。
見に来たのがばりばりのいかず後家ばっかりだったら、それも恐いですよね。
うむ、でも最近の私の正直な気持ちを言うと、「2年後にこないなら最初からこないで!」って感じですけどね。私にも2年後のことなんてわからないんですけどね。
さて、人の非難はおいておいて、自分のことなんですが、やっぱり中途半端なおっかけなどしなければよかったのかと、すこし考え込んでしまいました。
4年前のジャガー発売キャンペーンの時にやはり質問大会があったのですが、質問したのが、当時のミッドナイトロックシティの常連さんで、質問も気が利いていておもしろかったのですが、「顔覚えていってくださいね」って言っている人がいて、そうだよなぁってその時は思ったはずなんです。
だけど、今回は顔覚えて下さい、名前覚えて下さい、っていうのは自分の気持ちとはなんか違うなぁって、思って。
でも、質問したいことがあったので、私の前にいた子が最後の質問してる時に、思い切ってDJのおねぇさんに聞いてみたら「質問はもうこれで最後ですけど、リクエストありますか?」と聞かれて思わず「薔薇娼婦麗奈!」というとおねぇさんは「え?」みたいな感じになっったのでした。
で、もう一度「薔薇娼婦麗奈」といってもまだ分からないようだったので、「イエローモンキーの曲なら何でもいいんですよね。」と念を押して、「薔薇娼婦麗奈」というとやっとそれが曲のタイトルだと分かってくれたようでした。
自分でもとっさのリクエスト曲がなんで「薔薇娼婦麗奈」なのかわかんないんですけどね。ジャガー族ではないはずですから。やっぱりライヴで聞きたい曲と、CDでも聞きたい曲ってのが微妙に違うなかで、どっちも好きな曲として思いついたのかもしれません。
でもスタジオの中の人は最後の質問者の子にリクエストを聞いていたので、おねぇさんが「他の人に聞いてしまったんです」といってくれたのに、「前の人にゆずります」と私は断ってしまったのでした。
結局その子が「薔薇娼婦麗奈」をリクエストしてくれたので結果としては同じだったのですが、やっぱりなんか醜い自意識が、自分なんてそんなリクエストなんてしちゃいけない、名前なんていえないって、質問しようと思ったときの「何か直接コミュニケーションをとってもよいのではないか」という気持ちを、一瞬のうちに消し去ってしまったのでした。
はまりかけのころに、このような正しい楽しそうなコミュニケーションというものが取れていればこんなことにはならなかったと思うのですが(言い訳か?)逆にそんな機会はなかったですから、イエローモンキーってのはとにかくライヴでみるもんだ、たくさん見よう、それしかないんだよ、と思い行動しているうちに、だんだん意識がずれていっていることに気が付いたのでした。
でも考え込みはしましたが後悔はしたくないです。
「追っかけはファンとしての価値を7割減らす」とは友人の弁ですが、たとえ楽しみや価値を減らしたとしても、あまるほどに常に高い意識を持たなければやっていけないということなんでしょうね。
ちなみに、「薔薇娼婦麗奈」と高校生の子がいうと、スタジオの中のDJの人も、なんだか分からなくて聞き返していたようで、HEESEYがすぐにフォローしてました。
でも「娼婦」と言う言葉を高校生に連呼させるという結果になったのでした。聞いているひとはおかしかっただろうなぁ。
普通はアルバムの曲だったら「jaguar hard painの」とか説明をつけて言うものなのだと後で思いました。
イエローモンキーの曲といってもシングルだけでも結構あるし、まさかこんなコトバがタイトルだとは思えなかったのでしょうね。
いろいろ考えましたが、客観的にイエローモンキーのことを見れなくなっている、ということは確かなようです。
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