GENIUS INDIAN TOUR 2007
2007.10.25. 日本武道館

SET LIST(start 19:10 End 21:20)
1.Introduction
2.Do The Flipping
3.Biri
4.WEEKENDER
5.上海
6.ルーザー
7.SIDE BY SIDE
8.CALL ME
9.ワセドン3
10.シュレッダー
11.聖なる海とサンシャイン
12.I WANT YOU I NEED YOU
13.Pain
14.OASISのカバー
15.ROLLING STONESのカバー
16.マンチー
17.LOVE COMMUNICATION
18.ALL BY LOVE
19.BLACK COCK'S HORSE
20.WINNER
21.SHINE AND ETERNITY
(アンコール)
1.バッカ
2.雨雲

今回は2回スタンド席だったのですが、B列という事もあり意外にステージは近かったです。
2階席は張り出しているし、A列は前の柵が低いため、安全上座り見になってるんで、贅沢を言っちゃいけない場所だったと思います。…前に一列あるとはいえ、下を見ると怖いけど…。
左右に延びた花道は見えるのですが、中央は白い幕に覆われていて、ステージの全貌はまだ見えません。
10分程押した所で、会場内の照明が落ちステージ中央の幕にネイティブアメリカン的な模様が入った(で、雰囲気が解っていただけると嬉しいのですが…。)パラボラアンテナが投影されて「Introduction」が流れました。神からの電波をキャッチってトコですかね…。…え、ワタシ、なんか変な事言ってます?
そして、アルバムの曲順通りに「Do The Flipping」が演奏されました。この時点では幕は降りていないのですが、照明の加減でシルエットになったり幕の中が透けて見えたりして無茶苦茶カッコいい!!
…もうここで、やられました。白い幕に投影される蟻の映像はダメな人はダメかもしんないけど…かめ的にはアリです。蟻だけに。
「Biri」のイントロとともに幕が落ちて、ステージがやっと見えました。
ステージ中央はモニタになっていて、効果映像が入る様になってて、線路やらちょっと女の人のシルエットのエロティックな映像が入ってました。
と言う訳で、念のため役に立たないステージセットをうろおぼ絵にしてみましたが、黒と白で塗り分けられた床(結構、かめの好きなカンジでした)に、多分、グランドキャニオンをイメージしたと思われるオブジェ(森にも見えていい効果が出てました。)が中央のモニタの両脇にありました。
そしてステージにはバッファローの頭みたいな形のオブジェがついた照明が8個くらい立ってました。
吉井さんは茶系の革ジャンみたいなのに黒のTシャツ、細めの黒いボトムにショートブーツ。腰にはキラキラした金属光沢を放つベルトと左側にふさふさしたワンポイントをぶら下げててなんか大人のロックを感じさせつつも若々しいカンジ。動きがカッコ良かったっス。
曲の後、暗転して再び照明がつくと、吉井さんは白いジャケット(というかシャツ?)を羽織ってました。…革ジャンカッコ良かったのに…。って、暑いか…。
ここまでアルバムの曲順だったので、素直に来ると思ったら「WEEKENDER」で、意外性で明るく攻めて来たな…と思ったら、次の曲は一転して「上海」で、ピンクの照明が何となくエロさ満載です。吉井さんは花道左手の端まで来てくれてました。うらやますぃ…や、かめの席は南東だったけどさ…。
「ルーザー」のイントロではジュリアンがピョンピョン跳ねてたのが印象的でした。…ノリが違うぜ。
ジュリアンといえば、「ジュリアンが喋りたいって」と言って、寄って来た吉井さんに耳打ちした後、ジュリアンは「コカンモッコリ」と言いました…おヤクソクとはいえ…アナタは冴羽僚ですか…orz
吉井さんもおヤクソク通りステージに倒れ込んだ後、「…たくさん日本語覚えたんですよ…」と、力なく言ってました。 …突っ込みたい所は沢山あるんだけど…もう少し、人の事考えて下さい…(笑)。
「SIDE BY SIDE」は微妙に記憶が薄くなっててスミマセン。
「CALL ME」は今までライブで聴いていたのと、微妙に空気が違った気がする…。客席に、細かいピンライト(?)が当たって曲が進むとどんどん数が増えていったんだけど、目に入るとまぶしかったやうな…。
吉井さんはアコギを持ちつつ、「僕と皆さんで皆さんの宇宙の森を見に行きましょう」とか前振りした「ワセドン3」は、緑色の照明の中、♪目が真っ赤♪の所で、天井に赤いピンライトが当たったり、中央のモニタには独特のタッチの鬱蒼とした森(何故か、かめは食虫植物を思い浮かべてしまいました。)が映り、何とも言えない雰囲気になりました。
そして、「シュレッダー」のイントロが…。ここに入ったか!!ってカンジでした。
皆既日食の映像が映ったんだけど、フレアが指がウネウネしてる状態で何とも言えないキモさがありました…この映像もダメな人はダメだろう…。
で、THE YELLOW MONKEY時代の曲「聖なる海とサンシャイン」が来ました。…って、女は背中に嬉しい事も悲しい事も背中のシュレッダーにかけてしまうのに、男は♪僕は君の事を忘れないだろう♪って、深い…と思うと、凄く練られた曲順だな。
「I WANT YOU I NEED YOU」の間奏の♪I WANT YOU I NEED YOU…I WANT YOU I NEED YOU♪の部分では、花道の右端まで吉井さんが来てくれて、1階席の最前列の人の手にタッチ(?)してました。…う…うらやますぃ。
「Pain」の映像にもビックリしました…。お…オタマジャクシ…ってか、アレです…。地球を卵子に見立てているようで、分割されて、最後には胎児になってました。や、曲自体は凄いカッコ良かったんだけど…もうどうしたら良いのかと…orz…異性の友達ときている人なんかは、微妙な雰囲気になったのではないのかと…余計な心配をしてしまった訳で…。
…等と、ドン引きしているうちに、今回もカバーコーナーになりました。
OASISとRolling Stonesをやりますという前振りがあって、OASISの曲には「「1997年はどこにいた」というフレーズがあるので10年前の事を思い出して下さい。」とか、言ってました。
…10年前かぁ…(遠い目)。あんまし今と変わってないけど、猫は被ってたな…。少なくとも人をドン引きさせる絵は描いてなかったはず?…ってか、既に、吉井和哉の僕はやってたような…(遠い目)。…ちょっと前のMCで、「今日は古くからのファンが多そうだね」とか言ってたのを思い出してここに繋がってるのかなと思ったり…(自爆)。
吉井さん流の訳詞がモニタに映ったのですが、OASISは「大切な物から奪われていくだろうそれでも生きていかなくちゃなぁ」というフレーズが胸に来ました。
Rolling Stonesの曲は、文字のフォントが一行ずつ変えてあり、遊び心が出てて、こういう手法ならではってカンジがして面白かったです。
で、この辺で、吉井さんのひいおじいさんの話があったかな。
長唄をやってた人で、その血を受け継いでいるんじゃないかと…と母親に言われて、更に命日が吉井さんの誕生日と同じ10月8日だったんで生まれ変わりんなんじゃないかと。
ちなみに、ひいおじいさんはやはり背が高くて、吉井さんが言うにはもっと男前だったらしくヤリチンだったと…で、そこは似なくて良かったと…。…下ネタはかんべんしてくだちぃ…orz…え〜っと…ツッコミどころはそこじゃない?
それはさておき、お母様からメールが良く来るんだけど、ハートとかついてるという話もありました。
で、その後は「マンチー」のイントロとともに中央のモニタにはひたすらバナナの皮を剥く映像が…半分に切ってあるパパイヤを開く映像も挿入されてたりして…え〜っと…もうどうしたら良いのか…orz…黒人さんの浅黒い肌と黄色が対比になってたヨ…とでも、言っときますか…。
♪ほらほらマンチーが♪の所で、ひたすら食べだすのは曲通りの映像なのだけど、その後コマネチですよ!!ブルースリーみたいな黄色い服で!!…ここは笑っていい所ですか…ってか、正直、素で吹きました…。
…あ、曲の方も「皆さん準備はできましたか?」で♪爆発の股間♪のフレーズを5回ぐらい壊れたレコードの様に繰り返したり、2回目の♪ほらほらマンチーが♪になる前に、「アルバムを聴いてない人は知らないかもしれないけど、♪ハジマッタ♪ってやって下さいね。縁起物ですから。」…縁起物って…何?と心の中で突っ込んでみた所、「始まりますから」とのお答えが…。
♪ほらほらマンチーが♪♪ハジマッタ♪の掛け合いの間に今、流行の「そんなの関係ねぇ」(振り付き)と、「オッパッピー」があったりして…微妙に違和感が無かった所がなんとも…とにもかくにも…最早、カオスです…。
もうどうしたら良いのか状態の後は、これまた、THE YELLOW MONKEY時代の曲である「LOVE COMMUNICATION」が来たのですが、確かにノリのいいインパクトの強い曲を持ってこなければ、カオスは収集出来ますまい。「Pain」はもうやっちゃってる訳だし。
いや〜、サビの所でのワイパーは壮観だったです。
で、無事、「ALL BY LOVE」に着地出来たようで。「BLACK COCK'S HORSE」で、突き抜けると。…ホント、突き抜け感がありました。今回は普通のアレンジだったけど。そして、モニタには白い馬がいっぱい。
ここで、「若い頃は他のアーティストへのリスペクトや政治や恋人や怒りにアティテュードしてきていたけど、最近はそんな事もなくなって、敵は自分の中にいるといったカンジです。自分の中の敵に勝てる様に…」といったカンジのMCで綺麗に繋いで「WINNER」を歌い上げ、会場に♪Hey All Hey All♪ってやってねと促した後に「SHINE AND ETERNITY」のイントロが…。
シングル連続リリースされた時は、正直、この2曲をあえて吉井さんが作る意味が分からなかったのだけど、このライブの流れの中にあると、自分の中の宇宙の森の混沌を突き抜けた後の開放感が味わえました。いや〜、これ計算して出してたのなら、もう、唸るしかないです…。
演奏が終わらないうちに吉井さんはステージを降りてしまい、バンドのメンバーは曲を最後まで弾き続けた後、退場していきました。
今回のライブの流れなら、この演出はアリだと思いました。ってか、ここで終わっても問題無い構成の完成度じゃないかと。

…とはいえ、やはり、退場後はアンコールを促す拍手が起きて、吉井さんがキーボードの鶴谷さんと手を繋いで登場しました。
吉井さんは真っ白いスーツで鶴谷さんは上下黒に赤のネクタイ…って、アンタら新郎新婦入場ですか!?と心の中で突っ込んだら、「結婚しました」って…。また、結婚したのかい(笑)。
で、恒例の大人のバラードタイムの前に、吉井さんは今日、タクシーで武道館まで来たそうなのですが、推定53歳くらい(細かいな…(笑)。や、55まではいってないけど、50は超えているカンジだったそうで…。)で半分白髪の坊主頭に、耳にはピアスをしていたタクシーの運転手さんにコンサートに行くのかと聞かれたそうで、「ええ…まぁ…」(の後の「エマじゃないよ」で会場はウケてました。)と答えたら誰のかと、更に聞かれたのだけど、自分のライブとは言わずに答えたら「そう…」みたいなカンジだった…という長めのMCがありました。
やはり、その運転手さんはロックが好きな方の様で、話に花が咲いて素敵な時間を過ごせたとか言ってました。個人的には「(自分のライブだと)喉まで出かかってたんだけど」と2回ぐらい言っていたのがウケました…。
さらにMCは「バッカ」をシングルにする為、ビデオクリップを撮り、年末に吉井武道館をして、来年はライブツアーをするという話がありました。
ビデオを撮った後はカップリングをアメリカで録る…赤字かも…とも言ってました。
売れないかも…とか、買わなくても良いという弱気発言もあったのですが、そこは、会場から 「買う〜!!」の声が上がってました。
かめは「せっかくだから、クリップつけちゃいなよ…」と思ってみたのですが、カップリングが新曲っぽいのでやはり買うでしょう。
そんなカンジで、クリスマスにはちょっと早いけど、キーボードのみの演奏にのせて「バッカ」が披露されました。…って、もうカレンダー売ったり、年賀状の印刷予約の季節だけどな。
曲が終わった後、他のメンバーも登場してここでメンバー紹介。空気が読めない人が何人かいるのでKYバンドとか…。…KYって…3×5…ってカンジなんですが…まあいいか。
ベースの三浦淳吾さんを浅草の置物みたいって言ってたのが微妙にウケました。浅草って…(^_^;)。ジュリアンには「もうすぐアメリカに帰れるよ」と言っていました。…吉井さんは変な日本語教えないようにな…(^_^;)。
「雨雲」では、グランドキャニオンっぽい映像が入り、飛ぶ鳥(鷹?)のシルエットが宇宙になったところで、会場内の照明がついて、いよいよ宇宙の森を見に行く旅も終わりのようです。
吉井さんとメンバーは退場していきました。ジュリアンが客席に向かって何度も頭を下げていったのが印象に残りました。
その後、間もなくライブの終了を告げるアナウンスが流れました。

いや〜、本編だけでも大満足できるライブでした。(…って、アンコールはやっぱり嬉しいけど。)
アンコールも含めてもの凄く練り込まれた構成のライブで、アルバムのギャップが…な部分が上手く繋がってたと思います。
好みの世界観だということもあるんだろうけど、ライブの後は魂抜けてました…。
これだったら、2連チャンでいけば良かった…って、カンジです。身体がついていかないかもしれないけど…。


*注* MCは書き起こしてみたのですが、非常にアヤシイ所があるかもしれません…(^_^;)。 お気付きの点があればメールくださいませ…m(__)m。

暗黒の穴の目次に戻る
吉井和哉(YOSHII LOVINSON)のトップページに戻る
Return to My TopPage