良い機会なのでワープロを購入しましょう。ワープロ技術は、就職すれば必要になるものですし、社会的にも使用が標準化していますので、卒論を書く傍らワープロの技術を修得しておくことにはメリットがあります。
ワープロはパソコンが安くなった関係で、一層購入しやすくなりました。多機能ワープロも発売されていますが、入力と印刷ができれば良いのですから、5.6万円持っていけば十分なものが購入できます。余裕のある人には、是非パソコンの購入を勧めます。プリンタも併せて購入する必要がありますので25万円位あれば十分です。使いやすくなったと言っても、多少は勉強する必要がありますが、そう難しいものではありません。パソコンではワープロの他、表計算、スケジュール管理、ゲーム、パソコン通信にインターネット、絵を描くこともできます。ワープロはソフトウェアとしてあらかじめインストールされていますので、直ぐに使えます。入力も専用機に比べると快適です。変換効率も上々で、専用機のユーザーであった自分を顧みると、まるで江戸時代の人間を見ているようです。手書きしている頃の自分は、原人あたりの進化のレベルでしょう。
私は学生たちにワープロ購入を勧めています。レポートの提出はフロッピーで貰っています。本当は電子メールが良いのですが、パソコンには手が出ないようなので仕様がありません。
インターネットを利用できる大学の学生たちに比べて、なんとお気の毒なことでしょう。情報社会の渦中にあって、大変不幸な環境であると言わざるを得ません。しかし、手書きで頑張るしかありませんね。それでも、仲間と使用の要望を教授に出し続けてみることです。教授が駄目なら、更に上に署名簿でも提出して要求をつきつけましょう。また自分では必要な専用機なりパソコンを購入して頑張ってみて下さい。努力は必ず報われます。……多分。
よくあるのが、「短いから」という理由だけで選ぶことです。「羅生門」ならいざ知らず、短い作品を取り上げるのは上策とは言えません。研究が余りされていないこともありますし、短編は作家の技法がつぎ込まれているだけにかえって分析が難しいと言うこともあります。学部生のうちは手を出さない方が無難でしょう。それよりも「興味がもてたもの」「面白かった」ものの方がよいと思います。なぜ「興味」や「面白味」を抱いたかということを端緒に、作品世界に入っていくことが出来るからです。しかしただ「面白い」ということだけを述べ立てるようなレポートや論文は、やはり独り善がりで他のものには面白くありません。そこで他者にも、作品の魅力や意義を理解して貰うために、説得力を持った内容のレポートや論文が書かれなければならないということになるわけです。
☆余談☆
思い起こすと、提出前の図書館では悲壮な場面が至る所で展開されていた。修正液を借りに血相をかえて走ってくる者。形相を変えてまだ論文を書いている者。傑作は提出をしに事務室前まで行き、論文のあるページがないことに気が付いて慌てて駆け戻って、図書館の座席の周りを探し回っている者。因みに僕の先輩は、バイクが渋滞に巻き込まれて、論文の提出締め切り時間に間に合わず、僕と一緒に卒業する憂き目にあわれた。卒論提出の日、それは「伝説」の生まれる日でもある。修論提出は、もっと酷かった。合掌。