今にして思えば世界百数ヵ国・地域に跨がる国際交流組織という、その風体だけ聞けば怪しい集団の如くあった学生団体を基調とする大学生活は、バブル経済という経済的なゆとりを割り引いてなお、全国26大学委員会というインター・カレッジ性と学内における所謂サークル活動の愉しみの同居した、良き日々であったと思う。
卒業10周年の際には、毎度幹事として趣向を凝らした御成婚二次会が一段落し、その延長線上に各地域での準備会合に始まり、元著名ディスコでの本会合、本郷の学生宿での二次会・宿泊と精魂込めた段取りを組んだのに対し、更に10年を重ねた今般、往時の情熱を注げる気力も時間的余裕も存在しなかったのは事実である。
従って大江戸温泉を会場に選定したのも殆ど一存であり、その心は三々五々訪れ宴会の後また三々五々去る構図の中に、ひと風呂浴び得る仕掛けは年齢的にも良いギミックたろうとの意図だったが、蓋を開けてみれば入館・宴会込みで約5000円とはお得だったに違いない。とは言えナイト料金利用客で混雑するなか団体受付からの入館に入口で張ってひとりひとりアナウンスしなければならなくなり、浴衣必着で宴会場に辿り着く迄に時間を要し、結局自分が泊まらなくなったので宿泊手配は人任せと段取り不足を痛感する羽目に陥ったし、二次会もフードコートのど真ん中に全員で腰を据えてと代わり映えしない絵柄に落ち着かざるを得なかった。
こうして集まった時、必ず聞かれるフレーズは「変わらないね」である。それは卒業からの10年よりもその後の10年の方が頭髪や体系を含め容貌が一変する変化幅が小さいという比較優位に過ぎないとしても、もしかすると同世代の他の属性より若いナイシハ若作りの母集団なのかも知れない。
ただたとえ現実にはそう思っているのは当人ばかりなりの世界であったとしても、現に20年を経て、10年前の概ね半数ではあっても40余名が、文字通り北は北海道から南は九州、更には香港から集結し、(その場に当事者同士が居るケースは除いて)誰と誰が付き合っていたとか他愛の無い噂話に花を咲かせたり、(応対する側は必ずしも幸福そうではなかったが)変わらず熱く議論を吹っ掛ける輩も居て、気持ちだけは学生時代と変わらぬ若さを誇示出来たのは有難い話ではなかったか。
勿論、病と闘いつつ到来した者あれば、音信不通の面子も少なからず存在する一方で、往時は殆ど面識が無くとも今日を機会に始まる新たな交流もあったろう。「卒業四半世紀祭」となる次回、5年後もまた「変わらないね」と言い合いつつの再会と、より一層の新たな出会いの訪れんことを祈念して、幹事の御礼ご挨拶としたい。
ありがとうございました。
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1.日 時 : 平成24年6月9日 18時半〜
2.場 所 : 大江戸温泉物語(台場) 辰巳の間
3.参加者 : 全41名(敬称略)
小笠原英希、山内真由美、金子哲人、小野賢一、白井建史、大塚雄三、高橋洋、平田泰隆、
三浦章豪、山田佳昌、太田康広、西川武志、中尾真理、小林大祐、合田隆太郎、木村真貴子、
合田紀子、竹内和也、中村文昭、大塚郁知、鈴木一聡、海江田健司、小坂史子、松田浩、
辻貴文、花岡道世、大西泰洋、前川賢司、池永直樹、北方宏之、福田智雄、芝村茂樹、
中村亜矢子、和田三穂、田村輝、生駒由基子、島田衛、河田浩、朝雲秀、石井成一郎、
粥川善洋
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4.詳 細 :
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幹事(粥川)より開会挨拶・乾杯の後は"暫しでなく永久に歓談"予定だったが、参加者からの要請を受け15秒自己紹介を実施。世の常として後に進むに連れ長っ尻となったが、後は看板に偽りなく只菅歓談。
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中央は弁舌奮う小笠原氏。右写真左から四人目小野氏は長駆香港より来訪、かつ誕生日の目出度さ
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5.プレ/ポスト企画
@プレツアー
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遠方来訪者、また夜の参加が叶わないケースを想定し、プレツアーを設営。
10年前は二次会・宿泊担当だった高橋洋氏が幹事も急遽公務多忙で当日は松田浩・小坂史子両氏が代行を務めた。
汐留にて昼食後、日の出桟橋より・にて船窓を眺めつつ北上後、スカイツリー近辺を散策予定だったが、生憎の雨のため浅草から本所吾妻橋までひと駅歩いてウンコならぬビールの泡見学に。引き返して大江戸温泉に直行したため、雨天代替プランとして僅かに風呂企画が機能した。
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船内にて/四角部にうっすらとスカイツリーが
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A二次会・宿泊
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宴会場隣接の椅子席にて引き続き実施。
宿泊は遠方来訪者を中心に約10名に留まり、宿泊幹事は急遽河田浩氏が遂行した。
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Bポストツアー
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西川武志氏主宰により品川京急ホテルにて「釣り」を実施。(写真は石井成一郎氏撮影)
なおゴルフは参加見込み少数のため中止とした。
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6.備考
○次回は、平成29年(月未定)を予定。
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