ぶれいくするぅ −秋田伸吾

「お金の預け先・運用先雑感」 3/16(日)くもり

 とある人からどの銀行にお金を預ければよいかと聞かれました。 私は独断と偏見によりソニー銀行、東京三菱銀行、新生銀行をあげました。
 ソニー銀行は格付けが高いにもかかわらず定期預金の利息が4大都銀グループより全然高いため。 東京三菱銀行はNY証券取引所に上場しているし、4大グループの中では財務的に最も信頼性が高いから。 旧三菱銀行は以前から有価証券の評価基準を原価法でなく低価法を採用していましたし、 いわゆる公的資金もすぐに返済しました。唯一株式会社としての意地を感じる都市銀行です。 新生銀行は経営者が評価できる人なのできっとこれから良い銀行になると予想されるから。 がんばってほしいという意味も含めてあげました。 私自身はソニーと東京三菱に実際は口座をもっています。

 これとは別に、最近私の母がN証券のお姉さんから勧められソウル市債を購入したと聞いてビックリしました。 確かに昨今の金利では年寄りが焦るのも無理はないでしょう。 かといって60才過ぎていきなり株式に投資しろというのも無理な話。 私はそういう人にはソニー銀行の定期預金を勧めます。そんな年でリスク商品に勝負する必要はありません。 よっぽどドキドキしたい人は別ですが。YAHOO! Finaceに預金の一覧がいつでも見れます(最新とは限らないので 決断するときは必ず直接確かめてください)。 http://biz.yahoo.co.jp/rate/supermiddle/area1_20030310.html
 ここにもありますがオリックス信託銀行も高い金利を提供しています。 海外の格付けを取得していないものの親会社はオリックス。 NY証券取引所に上場している会社ですから財務的透明性は高いといえます。

どうしても預金じゃいやだ!と母が言ったらどうしましょう? 確かに300-1000万円規模の1年定期預金なら、税引き前でソニー銀行で0.295%、オリックス信託銀行でも0.4%です。 500万預けて手取り金利年16,000円ではとても生活の足しとは言えません。(ちなみに東京三菱は0.03%) 年寄りの取れるリスクの範囲内で考えると上場不動産投資信託の購入を勧めようかと思ってます。
 上場不動産投資信託(略称REIT/リート)は株と同じように東証で何時でも売買できるようになってます。 ただし、まだ始まって1年半しかたってなく、しかもオフィスの過剰供給問題(2003年問題)もあり、 それほど活発な取引とも言えません。不動産投資信託は簡単に言うとビルなどの賃貸業だけをする会社の株みたいなものです。 事業は単純良いビルを買いよいテナントさん(会社)に貸し、出来るだけ高い家賃をとり、出来るだけ経費の無駄遣いをしないように して利益をだす。この賃貸業をひたすらやる会社の株を買うというようなことです。(かなり大雑把ですが) 原則利益はすべて配当します。なので配当利回りがとても高い。現在6つのREITが上場してますが、今日時点でも上場後1年以上の どのREITも直近の年配当利回りは4.5%以上あります。また、一般にREITは株式ほど市場価格が変動しないので、 ミドルリスク・ミドルリターン商品とも呼ばれます。ただ、ミドルではあるがリスクがあることには変わりません。 また日本には地震という特有のリスクがあります。

 大切なのはどこまでリスクを取れるかを的確に判断することです。取れるリスクは個人の経済事情や家庭環境により 大きく違うはずです。病気の親をかかえる人と全く健康な親をもつ人では、他の要素(年収・家族など)が全く同じでも 取れるリスクは違います。このリスクを考え始めるととっても長くなるので、別の機会にしときます。

 結局母のソウル市債はウオン建てでなく、円建てだったので思ったほどリスクは高くはなさそうでした。 ただ、私ならソニー銀行かオリックス信託銀行に預けます。 今度大きなお金を動かすときは必ず相談するように言っておきました。
「安月給安心理論」 2/9(日)

 世はデフレ。10年国債の金利が0.8%台、ベアゼロの時代です。 さて、安い高いを考える前に、自分にとっていくらが適正な給料なのでしょう? 給料とは労働力の価格・値段ですから、価格決定の一般論から 考えることは少しは意味がありそうです。
 給料に限らず価格決定の3要因は一般に以下のようにいわれます。
  原価性/市場性/収益性
 これをサラリーマンの給料にスポットをあてて考えてみます。

 まず原価性。 モノなどは必ず仕入原価や製造原価がかかるので、商売を考えれば 少なくとも製造原価以上の価格でなければ売る意味がないということです。 ヒトに置きかえれば、自分の生活の「最低限のレベル」というものが誰しもあるわけで、それをクリア できないような会社では仕事をする意味がない。つまり、より高い給料をだしてくれる会社に転職する ことになるかもしれません。

 次に市場性。 もし今の会社でなく別な会社で仕事をしてもいいなら、いくらのオファーが得られるのか? そのオファーと大きくかけ離れている価格つまり給料は市場性の観点から適正ではないという こともできます。日本でも最近転職市場が大きくなっているので、ちょっと調べれば 大体のラインはわかるでしょう。

 最後に収益性。 これは測定がむずかしい。不動産では最近ようやく賃料と利子率から割引現在価値で収益性での 適正価格を測定するようになりました。しかし、ヒトは不動産のように直接キャッシュが入る 仕事ばかりではありません。これで測定できるのは営業マンだけで、極論すれば それこそ社長ですら価格0円という結論になってしまいます(信越化学の金川さんのように 株価に金川プレミアムがつけば測定できそうですが)。
 でも、このひとがあのポジションにつけば、売上があがるはずとかコストがさがるはずという 直観はだれしもあるはずです。そのような要素をスキルと呼んだり、人望と呼んだりその会社や その状況によりまちまちです。ただ、より確かなことは、社内社外のどこかに求めるヒトは必ず いるということです。このように重要度が高いにもかかわらず、不動産のように簡単に測定できない ためにみんな苦労するのです。

 話を戻します。 自分の給料は今の自分の貢献度に見合ってないと思う人も多いでしょう。 私もそう思うことがありました。もちろん給料には、万一病気をしたときにもいきなり0円に ならないという保険的な要素もあり純粋理論的に貢献度とピッタリ合っていることは 必ずしもそのひとに幸せなことではないことも事実です。
 そうはいっても自分の給料はなぜこんなに安いのか?と思う人も多いでしょう。 ここで私自身がとても納得できた「安月給安心理論」をご紹介します。 それは自分がもらっている給料は、実は会社に対して授業料を差し引かれたあとの金額 なのだと。つまり、会社に貢献することの対価として給料をもらうのも事実ですが、 良く考えると、貢献しながら、実は自分もスキルも向上し、去年よりも明らかに 3要素でいうところの市場性・収益性は向上しているということです。 いってみればタダでおいしい授業を聞いていることになる。 でも世の中タダなんてありません。今の給料がたとえば30万円だとする。 本当の給料は実は40万円で10万円はスキル向上代として 差し引かれているのだ。こう考えることで、自分の給料の安さをかなり納得できました。
 この考え方のいいところは、スキルを身に付けるために仕事をたくさんして残業をしても 授業料は10万円と据え置きです。つまり、「定額コース/スキル身に付け放題」というわけです。 残業手当がでる場合ならスキルを身に付ければ(残業すれば)身に付けるほど授業料が 安くなるのです!
 さらに、自分で判断してより重要なスキルを身に付けることができれば 自分の給料は自分で決めれらるということです。10万円のスキルでなく 20万円のスキルを身につければ、本当の給料は50万円に跳ね上がります。 30万円の給料しかもらっていないのは授業料を支払っているからです。 いわば「設定自由コース」です。

 私自身この日以来あまり給料が気にならなくなりました。今の給料の額面金額よりも 将来獲得できるであろう期待給料増加額、つまり身に付けられるスキルのほうに目が行くように なったのです。自分にとって大切なスキルとは何なのか?今の仕事にそれはないのか? 今の仕事の範囲で大切なスキルを身に付けられないだろうか?というスキル中心の 意識に変わったのです。
実際に転職するかしないかはまた別問題です。 実際には思ったとおり給料は増えないかもしれません。 個人的には働く理由はお金以外の方がむしろ大きいとすら思います。 でも、もし心情的に安月給をお嘆きの貴兄貴姉はぜひ、自分の仕事の中にある 自分にとっての大切なスキルを見つけ伸ばすことを考えてはいかがでしょうか? 意外に仕事が楽しくなりますよ。

 参考までに信越化学工業のプロフィールURL。 配当は渋いですが、間違いなく日本を支えるエクセレントカンパニーのひとつです。
http://profile.yahoo.co.jp/biz/fundamental/4063.html

【日経産業新聞のススメ】 1/19(日)晴れ

 2年くらい前から日経産業新聞も家でとるようになりました。きっかけは会社で同じ部署のおじさんがとっていたから。 彼にお願いして1日遅れでその新聞をもらっていたんだけど、意外におもしろくって、つい魔が差して配達してもらうようになりました。
 でも、本当のきっかけは日経新聞が暗すぎたから。 たとえば、1面の左上にある編集委員や取材班のレポートは読み応えがあって 確かにいいんだけど、ずっとじゃやっぱ暗すぎ。いまなんか「日本病を断つ!」だよ。 おれら病原菌かっつーの!きっとここ3年くらいのコラムのタイトル並べたら泣く人でてくるよ。

 そんな中読み始めた日経産業新聞のまあ明るいこと。中小企業の新技術や新ビジネスを 丁寧にひろってるから、毎日「ウフこんな技術できました!」のオンパレードです。 もちろん、技術ができたからってすぐ儲かるわけじゃなし。新ビジネスだって 来年にはないかもしれない。それを割り引いて考えても、「日本て意外にすごいでないの?」 と他人ごとのように感心することうけあいです。

 ふと考えると欧米にはこの日経産業新聞にあたるメディアってあるんでしょうか? 私の知るかぎりなくないですか? 全国紙の位置付けがびみょーに違うので 形式だけで判断するのは軽率ですが、Wall Street JarnalやFinacal Times は日経産業新聞でなく日経新聞でしょうし、週刊誌のBussness Week、Fortuneは日経ビジネス でしょう。結局私的には、新技術・新ビジネスをひたすら追っかける全国新聞は、日経産業新聞 だけだろうというのが今の結論です。(もちろん日刊工業新聞などもありますがそれも含めた意味で)
 ということは、逆にいうと新技術新ビジネスがそれほど多くないから、 新聞というビジネスになりえないのかもしれません。 もともとマスメディアは欧米の方が先行しているのだから、 参入余地があれば、日本より先にとっくにそういうメディアが存在している はずでは?ならば、日本の新技術開発力・新ビジネス開発力は 全人類ナンバーワンでは?と考えるとますます明るくなります。

 明るくなれるほかに、新しい会社もたくさん紹介されてます。 気になる会社があったらそのページをちぎって積んでます。 そのなかに未来のソニーやホンダがでてくるかもしれないと、密かに 期待してます。これは当然前回書いたファイナンシャル・インディペンデンス・デイに 近づくためでもあります。もうひとつは、チャンスがあれば日経産業新聞に出るような 意気のいい会社で仕事をしてみたいという色気も当然あります。いまの仕事をいきなり切られたら この会社に挑戦したいか?という目で見ると単なる紹介記事もまた意外におもしろい。 しかも、転職可能性を広げて経済活動のリスクヘッジにも役立ちます。

 人様が一生懸命開発した新技術を、人様が記事にして それを読んで明るくなれる。日経のまわしもんではありませんが、 明るくなりたい貴兄貴姉には日経産業新聞をススメます。

【ファイナンシャル・インディペンデンス・デイ】 1/12(日)晴れ

 正月のおもいつきで『ぶれいくするぅ』というタイトルでエッセイを書かせていただくことになりました秋田伸吾で御座います。 できれば1週間に1つUpしたいと思っております。お付き合いの程ヨロシコ。

 今日のお題。いきなり造語ですみません。 とりあえず先週テレビでやってた火星人が攻めてくるあれではありません。 大事なのは前段のファイナンシャル・インディペンデンスです。 皆さんの人生の目標ってなんですか?人それぞれいろいろあると 思うんですけど、私の目標のひとつがファイナンシャル・インディペンデンス です。まだそれほど一般的ではないと思うので老婆心ながらちょい解説。 直訳すると経済的独立(自立)となって、なんか社会人1年生みたいなカンジがします。 端的に言うと充分金持ちになったので、むきになってお金稼ぐ必要なーし状態のこと。 「すごろく資本主義」あがりーという状態をいいます。

 今の私にとって『充分金持ち』は1億円かなと考えております。もちろん正味です。 歴史的にみても、1個人であっても慎重かつ適切に資産運用すれば、 長期的には5%の運用が充分可能です。いまだって不動産投資信託で4.5%の配当利回りが だせてますし。(ただしもちろん元本保証無し)とすると1億×5%=500万円の配当や利息や運用益が入る。だいたい20%が税金で取 られるとして手取り年400万円。あくまでだいたいですけど。
 それでも月30万円と年2回20万円のボーナスみたいなもんです。これってとりあえず通常の家庭で 贅沢をいわなきゃ普通の生活ができますよね。このほかに働けるのならそれがすべて自由に使えるんですよ。

 この状態ってすごくないですか?ここまできたら私多分人生変わると思います。 だって仕事が嫌ならいつでも辞められる。辞めたって3ヶ月待てば 6割くらい国からもらえる(私自身は実はもらったことがありません)。 まあ実際そうするかどうかは別として、とりあえず資本主義のお金の呪縛からは 開放されるのは間違いありません。

 そうはいってもそもそも1億円なんてそう簡単にできるもんじゃないしね。 当面の中間目標(最終?)は6000万としてます。 6000万円あると5%で運用すれば税率20%で年240万円。実は月手取り20万円と同じです。 これも以外にすごくないですか?なんにもしなくてもおこづかいを20万円くれるんですよ。 キャー素敵! さらに考えると3000万円なら月10万ですよね。これだってたいしたもんですよ。 んー3000万ならどうにかなるかも・・・。

 とまあ夢を持ってあれこれ考えをめぐらせるのに費用はかかりません。まして自分にとっての 勉強にもなるので。いつか自分のファイナンシャル・インディペンデンス・デイを 楽しみにコツコツと投資貯蓄をしております。
Akita gyzzmo@ab.cyberhome.ne.jp

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