国指定史跡 東大寺瓦窯跡(昭和2年4月8日指定) 周辺地図GoogleMap

   

万富東大寺瓦窯跡は、鎌倉時代初期の奈良東大寺再建のための瓦を焼いた釜跡で、学問上極めて重要であることから国の史跡に指定されています。
治承4年(1180)、源平の戦いで焼失した東大寺は、朝廷や鎌倉幕府の支援のもと俊乗房重源を中心に再建されました。
重源は、建久4年(1193)に備前国を東大寺再建の用途に充てるための造営料国として賜りました。万富地域は、良質の粘土が豊富であり、吉井川の水運を利用して多くの資材や
製品を運搬するのに都合が良い地であったため、東大寺瓦製造窯が築かれたと考えられています。
万富では、約30〜40万枚の東大寺瓦が製造されたといわれております。軒瓦には、「東大寺大仏殿」の銘文があり、平瓦には、格子自文や縄目文の叩目文様を残し、一部には「東
大寺」と押印されたものもあります。これらの瓦は、東大寺だけでなく岡山県内外の寺院などでも発見されており、東大寺と重源に縁のある地で使用されていたことが推測されます。
これまでの調査で、窯は14基確認されており、構造は、炎のとおりを良くする分焔牀(ロストル)を持つ平窯であることがわかっています。ほかにも、礎石建物、暗渠排水施設、竪穴
遺構などが発見され、この付近一帯が大規模な瓦製造工場であったと思われます。

平成16年3月 岡山市教育委員会

 

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