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夢を持つということ 各務博之
1998年サッカーワールドカップフランス大会出場をかけたアジア地区最終 予選B組のカザフスタン対日本の戦いで、日本代表は、終了直前のロスタイムに 入ってから同点のゴールを決められ、引き分けに終わりました。 現段階で、数字の上ではまだ可能性は残されているものの、現状のコンディシ ョンからみてワールドカップ出場は、かなり厳しいといわざるを得ないでしょう。 日本のサッカー界の長年の夢は、今回もまた夢のまま終わってしまうのでしょ うか。 試合後のサポーター達は、加茂監督に罵声を浴びせかけていました。日本のワ ールドカップ出場は、サポーター達の夢でもあったわけですから、その夢を奪わ れた怒りは、私もサッカーファンの一人としてとてもよくわかります。 でも、自分の夢を人に託す人生ってちょっと寂しすぎませんか? 私は、決してサポーターの行為を否定しているわけではありません。人を応援 するってことはとてもすばらしいことだと思います。私も、今回のワールドカッ プ予選は、熱く応援してます。でも、自分の夢までも押しつけていいのでしょう か。 人は、時として、自分の夢を自分自身でなく、別の人に託すことがよくありま す。このサッカーの場合もそうですし、親が子供に自分にかなわなかった夢を託 す例もよく見受けられます。 自分自身の力でかなえる自分自身の夢を持たないと。 もう一度いっておきますが、私はサポーター自体を非難しているわけではあり ませんし、子供に夢を託すのはだめだといっているわけではありません。ただ、 それよりもっと大きな夢を、自分自身でかなえる夢を持ちませんか、といってい るのです。 その方がいいと思います。 俺には俺の夢がある。俺もがんばるからおまえもがんばれ。 そういう気持ちでいることが大切なのではありませんか。 おまえががんばらなくても、俺はやる。 そういう気持ちでいれば、他人の結果で自分がフラストレーションためること もないでしょう。 いつでも、いつまでも自分の夢を持ち続けましょうよ。 <追記> この原稿を書いている間に、加茂監督の解任のニュースが入ってきました。 いろいろ批判する人が多いですが、最後まで応援しましょう。
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