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僕の過ち
 
広瀬一也
 
 
心が疲れたときは
いつのまにかここに来ていた
 
目の前のあまり上等とはいえないアパートで始まった二人の物語は
たった二年であっけなく幕を閉じた
 
誰からもアンコールされることのない物語だったが
離れ離れの今の二人には
心の中のDIAMOND
 
見上げる僕は煙草に火をつけ
洩れそうになるため息を押しとどめた
 
彼女に逢いたかった
逢って…… 謝りたかった
 
1997年11月 冬の足音はそこまで来ていた
 
 
 
 
 

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