read sf magazine backnumber! |
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SFの90パーセントはクズである。 質問。貴方はSFマガジンを毎月買っていますか? 買っている貴方には惜しみない賞賛を送りたい。だが、残念ながら、ほとんどの方がもぐもぐと、もしくは開き直って声高に言い訳をつぶやき、だが結局、買っていない事を白状することとなる。 そして、残念ながら、私もそうなのである。 言い訳は、このページの冒頭でさせて頂いた。 だが、買うべき号というのも、存在する。いつだって、SFの10パーセントは傑作なのだ。そういう号は、古本屋の書棚にずらりと並ぶ兄弟たちに紛れ、密かな傑作の輝きを闇夜に放っているのだ。 このページでは、そういう、是非ともGETしたいSFマガジンのバックナンバーを紹介することを目的としている。 ただし、紹介の基準は、私の大偏見である。これは前もってお断りしておかねばなるまい。基本的に、変なものとサイバーパンクを優先し、クールでないもの、カビくさいものは、たとえ鐘と太鼓で囃されていても取り上げない。 1979年6月号ジョン・スラディックの小特集が組まれた号である。「神々の宇宙靴」はサンリオ文庫から出た短編集「スラデック言語遊戯短編集」でも読めるが、残り二つ「野蛮な力」「蒸気駆動の少年」も、いやしくも変なモノ好きを自任するなら、絶対に読みたい。1986年10月号「江戸の花」ブルース・スターリング。明治初期の東京を舞台に、最後の大物浮世絵師、月岡芳年(通好みだねぇ)を狂言回しに、テクノロジーの本質に迫る、タイトな傑作短編です。SFマガジン書き下ろし。つまり、短編集への収録は(今のところ)ナシ。スターリングの短編の破壊力を知っている人間は、絶対読むべし。今回取り上げたバックナンバー中、オススメ第一位の傑作である。1986年11月号初めて”サイバーパンク”を特集したと「ミラーシェード」序文に取り上げられた、世界的に記念すべき号である。ラッカーの評論「サイバーパンクって何だろう」は必読。ルイス・シャイナーの短編「ジェフ・ベック」も必読。ジョン・シャーリィとスターリングの合作「開示」も良い。1988年4月号ルーシャス・シェパード特集号。「・・・そしてこの歌をうたうと おれの胸ははり裂ける・・・」は個人的に推薦。ルーシャス・シェパードの他の作品も、推薦。1988年7月号特集「What is SyberPunk?」ジョン・シャーリィ「<高原>の狼」サイバーパンクの本質を捉えた、個人的にはひどくナイーブに思える作品です。ジョン・ケッセルの評論「ヒューマニスト宣言」もチェック。そしてマーク・レイドロー「ニュートリマンサー」は必読。「ニューロマンサー」を一度でも読んだことがある人には爆笑を保証します。スーパークール!!(笑)1994年3月号アレン・スティール「マジンラ世紀末大決戦」巨大ロボットについて語るならば、絶対に言及し損なってはならない作品です。絶対必読。1984年8月号ブルース・スターリング「ディープ・エディ」スターリングの新しい”チャガヌータ”シリーズの最初の作品です。現代に、現実にコミットメントしていると自負するSF読みなら、SFに真の新しさを求めるなら、絶対に読まなくてはなりません。”チャガヌータ”シリーズは、そういう位置にいる作品群なのです。1997年1月号ブルース・スターリング「招き猫」SFマガジン書き下ろし。ということで、スターリングファン超必読。1998年1月号ブルース・スターリング「自転車修理人」これもチャガヌータもの。「ディープ・エディ」よりメッセージが直裁な分、オススメ度高し。どっちも読むべし。これが今のSFだ。さて、SFマガジンの他にも、ナイスSFを載っけていた雑誌、例えば、かつての「オムニ」誌など、があることを忘れてはならない。特に、WIRED日本版vol,1.05「SPEW」ニール・スティーヴンソン。「スノウ・クラッシュ」ようやく出ましたねぇ。最近個人的に評価高いです。 それから、他に、ナイスなバックナンバーを知っていたら、是非教えてプリーズ。 では。 |
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