展示内容 


逆立ちするナナ

1967年 188×128×95cm

肉体と自由を謳歌するナナ。天も地もなく軽々としています。
赤い魔女

1992-63年 198×122×25cm

1960年代初期、射撃絵画の代表作。
時代的にも、ニキ自身の内面的にも、戦いの時代だったといわれています。
魂の自画像

1982年 100×40×50cm

自らの作品を、自叙伝と呼ぶニキが鏡に向かいながら制作したような作品。
彼女の言葉が作品上に書かれています。
ビッグ・レディー

1968−95年 250×157×80cm

1968年にフォルムを造形し、1995年に仕上げたという、ニキの27年の思いが込められている作品です。
彩色の中で、三角形や、車輪の一部のような表現は、これまでには無かったものです。
これらは1991年に亡くなった彫刻家の夫、J.Tinguelyへの追悼の心が込められていると思われます。

蛇の樹

1979年 52×65×42cm

ニキにとって、蛇、樹木などは自然の象徴であって、作家自らが神話の中で息づいているのです。
日曜日の散歩

1971年 200×185×215cm

ニキの作品の中でも異色な、アイロニーと哀愁漂う力作です。
妻(母親族)は堂々とし、確信に溢れてみえます。一方で夫(父親族)は一分のスキも見せない紳士ぶり。
ペットに連れている巨大な蜘蛛はその背景に真っ赤なハートをのせて、父親の油断ならない内面を象徴しているかのよう。
一見幸福そうで不気味な不安を感じさせる名品です。
怪物の心

1962年 130×195cm

自分の心が自らを苦しめる怪物(モンスター)になってしまう。その姿を暴き出して、銃で撃ってしまおう。
初期のニキの人生に対する苦悩と恐怖、葛藤を表わす代表的な作品の一つです。

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