Memo/メモの取り方・どこでもメモ
概要
手帳を活用したメモの取り方の説明です。
説明
新たなアイデアの発想は、考え込んでもなかなか得られず、むしろふとした拍子に得られる場合が多いようです。
三上(さんじょう)という言葉がありますが、これはアイデアを練ったり思いつくのは、「馬上」「枕上」「厠上」がよいという意味で、現代でも相通ずるものがあります。
このようなシチュエーションでは、頭脳がリラックス状態にあり、脳内に記憶された様々な情報・知識が融合して、新たなアイデアとなり浮かび上がるわけです。
しかし、浮かんだアイデアも、その場で即座にメモを取らなければ忘れ去ってしまいます。
これを防ぐには、常にメモを取る「どこでもメモ」を実現できるよう、手帳その他のツールを活用することが必要です。
手帳は常にスタンバイ
「どこでもメモ」の基本は手帳とその取り回しです。
- 席に着いたら、すぐ開いておく。
- 手帳は手に持って歩く。または、胸ポケット、上着内ポケット、腰ポケットなどすぐ出せる場所セット。
非常時はなんにでも書く
手帳やメモ用紙がなければ、まずはなんにでも書きましょう。
- お札
- 割り箸の袋
- コースター
- 壁(あとで消しておくこと)
- 手のひら
- 地面(すぐに転記する)
書けない場合の記憶メモ
どうしても書くことができない場合でも、記憶のみに頼るのは最後の手段です。なんらかの手がかりを残す工夫をしましょう。
- 音声メモ
- レコーダーがなくても、携帯電話や自宅電話の伝言などに残す手段です。
- 折る、破る
- 雑誌・書籍の気になるページの隅を折る。なにかの数を記憶するのに、その数分紙を折る、破り目を入れる。
- 記憶アンカー
- 重要なことを思いついた印に、腕時計を逆の手につけたり、ペンを胸ポケットに刺したり、後で思い出す仕掛けをしておく。
用語解説
- 三上(さんじょう)
- 「馬上(ばじょう:乗馬中)」、「枕上(ちんじょう:寝床でうとうとしているときき)」、「厠上(しじょう:トイレに入るとき)」の意味。宋の時代の学者・欧陽脩による言葉で、アイデアを練る時には三上でなければならないと書き残している。