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名前: HAPPY <E-mail>
題名: ライブに託された「夢」
日付: 2000/09/07 20:24:01

なんか今日になってたくさんの方がライブに関する書き込みなさってますね。
読み応えあります。

これといって書くほどのことじゃないんだけど、もうちょっと書いていいでしょうか?

このサイトをご覧になってるファンの方々は、そりゃもちろん毎年ニューアルバムを聴いて、
予習を万全にしてライブに望んでる方がほとんどだろうと思います。

僕は、そういうファン以外でも、つまりニューアルバムや最近の曲をあんまりよく知らないで
ライブに足を運んでる人達も、やっぱり松田聖子のライブって、きっと「満喫してる」
んだろうなって思うんですね。

80年代ならともかく、現在あるいはセルフ以降のライブを観にきてる人達っていうのは、
みんなライブを観に行く「誘因」が、それぞれ違ってる。

自分なんかは根っからのファンだから、新曲が出れば良くも悪くも絶対に買うわけで、
もちろんその「新作」を聴いたり観たりするのが、毎年のライブに期待する
要素の一つです。
でも一方で、普段はCDはほとんど聞かないし、これといって熱心に情報を集めたりは
しないけど、いざ「ライブ」となると「動き出す人達」ってのも、
実際にはかなりたくさんいるんですよね。

そういう人達は、新曲も最近のアルバムも聞かないで、それじゃなぜ聖子さんのライブを
観に行くのかな?

それは聖子さん自身にすごく興味があって、「生聖子」が観たいからなのかもしれない。
80年代の珠玉の名作を聞いたり、青春時代のヒットメドレーがひたすら楽しみで
行ってるのかもしれない。
曲はなんでもいい、とにかく「松田聖子の唄」が聴きたくて足を運んでるのかもしれない。

つまり、ライブに足を運ぶっていうのは、みんなそれぞれが「松田聖子への夢」をライブに
託して観に行ってるっていうか、その「夢」がバラエティに富んでるからこそ
聖子さんは20年経った今でも「武道館」や「城ホール」なんだろうと思うんですね。
だから聖子さんは「根強い」。
ニューアルバムはたくさんの人に聴いて欲しいのはもちろんだけど、
ニューアルバムを聴かなきゃ楽しめないライブじゃない、この「すごさ」。

毎年新作を発表してツアーを展開するんだから、そのプロモート的な要素は間違いなく
ライブにはあるでしょう。
でもそれで終わっちゃいけないことを、聖子さん自身が一番よくわかっていると思う。

セルフが何年か続いていた頃、僕はふと「聖子さん、セルフ作品だけのライブをやりたい
って思わないのかな?」なんて考えた時があります。
自分が詞を書いて、信頼しているパートナーと曲を作って、納得の上で出来上がった作品は、
やっぱり「かわいい」だろうし、そういう作品だけでライブをやれば、さぞかし
気持ちいいだろうになって。

でも聖子さん、そういうことは絶対にしませんね。
どの年のライブだって、新作は全体のウェイトからすれば半分ぐらいか、あるいは
それ以下です、常に。

これは聖子さん自身が誰よりも「松田聖子ライブ」の「夢」を大切に守ってる「証し」。
アーティスト的な満足と、みんながライブに託している「夢」を、常にバランスさせる
ように努力なさってる。
ヘアメイクや衣装だって、そうでしょ?
そういう部分も、聖子さんの「すごい」と思えるところだなぁ。

またもや書きながら何が言いたいのかわからなくなりつつありますが、
みんなそれぞれの「夢」がさらにさらに広がっていくような「ライブ」を
今後もやり続けて欲しいし、そのためにいろんな意味で新たな「かたち」を
作って欲しいなって、そう願ってます。

「夢」を楽曲にダブらせてるファンもたくさんいる。
自分にもそういう部分ってけっこうあるかも。
「Strawberry Time」にも、「Precious Heart」にも、「We Are Love」にも、ね。
さらに言えば「流星ナイト」なんかにも。(笑)

来年までまだまだ先は長いけど、次のライブも期待して待ってます。
聖子さん、是非とも「前向きな崩壊」を!