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HAPPYさん、レスありがとうございます。

私は、アホの一つ覚えのように、聖子＝永久アイドル論を繰り返しています(笑)。
もちろん、聖子さんが希有なアーティストであることを否定しはしません。
ただ、聖子さんは、アーティスト以上の何かなのではないかと思っているのです。
それが「アイドル」とは異なる「永久アイドル」であり、「永久」の語には、
単なる形容以上の意味を込めています。アイドルは年齢と結婚に制約された有限な
時間的なものですが、聖子さんだけが、そんな制約を取っ払ったわけです。聖子さん
以降のアイドルたちは、すべてが年齢と結婚により、アイドルからアーティストや
女優へと転身していきました。だから聖子さんが、いつまでもアイドルであること
は画期的なことです。
もちろんアイドルというものにも歴史があり、聖子さん以前、聖子さんの全盛期、
聖子さん以降、最近では、かなりその内容が異なってきます。聖子さん以前や聖子
さん全盛期においてはアイドルは、若者の「偶像」であり、最近の語では、「スター」
と「カリスマ」を足して２で割ったようなものでしょう。聖子さん以降になると、
アイドルは「人気者」というより一般的な内容になり、最近では「ネット・アイドル」
の語にも見られるように、人気者という意味が強まっています。聖子さんの時代との
違いは、「憧れ」の要因がなくなったことでしょうか。その意味で、私は、聖子さん
の「永久アイドル」とは、今のアイドル概念に「永久」の冠語を載せたものではなく、
むしろ今のアイドル概念とは、正反対の要素も含むものとして理解しています。
聖子さんは、聖子さんの頃の「（スター＋カリスマ）÷２＝偶像（神の似像）」と
いうアイドル性を持ち続け、単なる人気者という昨今のアイドルとは似て非なるもの
だということです。聖子＝反アイドル論の人は、そのアイドル概念の理解を見ますと、
アイドルを最近の概念内容で理解しておられるのでしょう。
アイドルとアーティストの違いは、人気の基軸が、本人か、作品かということで理解
すればよいと思っています。
私は、前にも書きましたが聖子人気の基本的性質は、何よりも松田聖子さん本人の
人気だと理解しています。でなければ、ファンは、ＣＤを聞いていれば済むのです。
聖子さんの場合は、良くも悪くも、一挙手一投足がファンにとっては気になるところ
があります。もちろん、本人よりも歌の方が好きというファンもおられるでしょうし、
いろいろあるでしょう。しかし、聖子人気なるものの形成史を見るならば、やはり、
基底にあるコアは本人人気であり、その上に音楽人気があるといえるのではないで
しょうか。例えば、聖子ファンの中におられる松本隆信者（言葉は適当でないかも
しれませんが）や、聖子＝アーティスト論者です。このことは、では聖子さんの音楽
は、松本隆に還元出来るのか、聖子さんを純然たるアーティストに還元出来るのか、
ということから言えると思います。
上に、「永久アイドル」とは、昨今のアイドルとは異なると書きましたが、アーティ
スト概念に対して言うならば、アーティスト「以上」の何かということです。
聖子さんがアイドル性を否定し、純然たるアーティストにでもなれば、聖子さん独特の
あの輝くような魅力は消え去ると思います。