人目
(1996年6月6日から)
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Cyber Cafe 犀角
--- Inernetの憩いの場 ---
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○台湾
1997年6月に、仕事(?)で台北に行って来ました。台北には、高速道路、
鉄道、新交通システム、バス、タクシーがあり、高いビルもたくさんあり、
日本の大都市と同様な近代都市でした。物価は、日本の50〜70%くらい
の感じでした。道は広く、東西と南北に碁盤の目状になっているので分かり
易いです。
特に印象深かったのは、故宮博物院
でした。甲骨文字で牛の骨に「牛を十頭と羌(の人を)三人供える」と書かれ
ていました。殷(商)の時代には、人(奴隷又は捕虜)が供え物にされたようで
す。また、象牙に非常に精巧な彫り物をしたものなどもありました。台北に
行かれる方は是非立ち寄られることをおすすめします。関西新空港からは、
飛行機で2時間ですので週末に一泊二日で行くことも可能な場所です。
○近所の風景
私が住んでいる神戸の西部で、ギネスブック(騎虎書房)に載っているものを
紹介します。それは、下の写真の明石海峡大橋です(5月31日撮影)。2本の橋
塔の間隔は、1990mで、全長は、3910m、橋塔の高さは、297mであり、1998年
に完成予定です。完成すれば、世界一長い吊り橋となります。まだ床板は数ヶ
所で途切れています。近くで御覧になりたい方は、JR舞子駅のホームから見え
ます。天気の良い日は、東は、関西新空港から、西は、明石から見えます。
○書 評
Internetもいいけれど、たまには、本を読むのもいいものです。最近読んだ
本の中から何冊か紹介します。
- 宮本 輝、「流転の海」および「地の星」、新潮文庫.
四国出身の松坂熊吾とその家族に関する大河小説。時間のあるときに
ゆっくり読んでみて下さい。
- ジョン・ダニング、「死の蔵書」、ハヤカワミステリ文庫.
古本屋になった警官が殺人事件に巻き込まれる。古本に関する
ミステリー。
- 井上 靖、「孔子」、新潮文庫、1995(単行本は1989).
孔子がどういう人であったかを、浮き彫りにしようとした作品である。野間文芸賞受賞。
- Dennis Keene、「忘れられた国ニッポン」、講談社、1995.
こんなに日本を理解し、日本を思ってくれているイギリス人がいたとは驚きである。彼の忠告を真摯に受け止めるべきである。
- 百々幸雄 編、「モンゴロイドの地球[3]日本人のなりたち」、東京大学出版会、1995.
人の遺伝子には、人類の歴史が刻まれている。この遺伝子情報の分析が人間集団の近親性検討の手段となりつつある。その状況が、この本の第4章に紹介されている。
- 山下 清、「ヨーロッパぶらりぶらり」、ちくま文庫、1994(単行本は1961文芸春秋社).
文章は、大変素直である。また、挿し絵がとても良い。
- コナン・ドイル(ベアリング・グールド解説)、「詳注版 シャーロック・ホームズ全集」(全10巻)、ちくま文庫.
コナン・ドイルのホームズ全作品に詳細な注を加えた全集。第1巻は解説編なので、後で読んだ方が良いかもしれない。
- Sir Arther Conan Doyle, "The Penguin Complete Sherlock holmes", Penguin Bookes, 1981.
コナン・ドイルのホームズ全作品集(英文)が一冊にまとまっている。この英文を読んで、上記の日本語訳を読むと英語の勉強になります。
- 紫式部(与謝野晶子訳)、全訳「源氏物語」(上、中、下)、角川文庫クラシックス、1971(原作は平安時代).
世界最古の長編写実小説の一つ。平安時代の人は香りに敏感で、紙や布を色々使い分けていたようです。恋愛のみならずスリルやサスペンス的な技巧も含まれているのに感心しました。
- 作者不詳(杉本圭三郎 全訳注)、「平家物語」(全12巻)、講談社学術文庫、1979(原作は13世紀).
平家一族の繁栄と滅びを記した一大叙事詩。原文と現代語訳と注のついた文庫本です。
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