曲の説明
れんげの雲(くも)
拙作「花(はな)咲(さ)く季節(きせつ)に」を聴いて、友人の酒泉 彰(さかいずみ あきら)氏が歌詞を寄せてくださいました。れんげが花咲く田園の情景が浮かぶ美しい詩です。
春のあしたに野をゆけば
紫のれんげの雲が棚引きて
里山のせせらぎに陽は光り れんげ舞う
天つ風にゆらゆらと 海の様に波打ちて
れんげ田は匂いかぐわし 花ぞ嬉しき
白くれないの梅の花 彩り添えし
桜の花あでやかに 織りなして錦の様
ふるさとの春は麗しき
陽の光燦燦と
見渡せば れんげの雲棚引けり
編成は、尺八と箏×2に歌をつけています。箏を弾きながら歌ってもいいですし、大人数で演奏する場合は、別パートとしてコーラス風にしてもいいでしょう。曲の構成は、古曲風に「前歌(まえうた)」「手事(てごと)」「後歌(あとうた)」にしていますが、調弦は「花(はな)雲(くも)調子(ぢょうし)」で、全体に明るい雰囲気にしてみました。「手事」部分は、箏Ⅰと箏Ⅱが絡み合い、それに尺八も加わります。テンポが速めのほうがおもしろく聞こえると思いますが、技量に応じた速さにしていただいてもかまいません。
梅の花は少し前に散りましたが、今は桜が満開です。近くの田んぼでは、れんげ草が一斉に咲き、風に揺れています。春が盛りを迎えようとしています。
音源
mp3 FILE:3ka012a_れんげの雲 v1.0.mp3(5:36)
YouTube:「れんげの雲」の動画(6:02)
楽譜
縦譜(箏・十七絃、尺八譜差し込み)は大日本家庭音楽会から出版されております。
五線譜(スコア):3ka012g_れんげの雲(五線譜) v1.12.pdf
五線譜は「MuseScore」、縦譜は佐藤祈采氏ご提供の「JapoScore」を使用しています。
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