曲の説明
きりんの願望(がんぼう)
齊藤(さいとう) 博(ひろし)氏のご依頼により作曲した尺八と箏の二重奏曲です。
「首を長くしてなんでも待っている自分。」「キリンのように少しずつ自分の届かないものに届くように、努力をしたいということ。でも、自分の首はなかなか伸びない。だから、キリンのようになりたい、願望です。」とのことでした。
アフリカで暮らすキリンは、オスで5m前後、メスで4mちょっとの高さがあり、薄明薄暮に主にアカシア属・シクンシ科などの木の葉を食べ、昼は反芻して過ごします。葉から摂る水分のみで、水を飲まなくても生きていくことができるそうです。およそ120平方キロメートルくらいが行動範囲で、時速50~60kmで走ることができるということです。
私たちが目にすることができるのは、動物園のキリン。思い切り走れる場所もなく、ちょっとかわいそうな感じもします。動物園のキリンが、遠いアフリカの大地に想いを馳せている設定で、「薄明(はくめい)」→「憩(いこ)い」→「草原(そうげん)の夢(ゆめ)」→「薄暮(はくぼ)」という章立てにしました。「憩い」では、首を長くして「自分の届かないものに届くように」大甲のレ(A6)を使ってみました。
実際のキリンは、高い木の葉を食べては、のんびり歩いていました。優しそうな顔をしていました。
音源
mp3 FILE:3ka013a_キリンの願望 v1.0.mp3(6:06)
楽譜
五線譜(スコア):3ka013g_キリンの願望(五線譜) v1.01.pdf
縦譜(スコア):3ka013j_キリンの願望(縦譜/スコア) v1.01.pdf
五線譜は「MuseScore」、縦譜は佐藤祈采氏ご提供の「JapoScore」を使用しています。
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