錦秋の都筑

Kinshu no Tsuzuki

作品34 2023. 7.27作曲


紅葉 宮谷戸の大池 枯れすすき

曲の説明

錦秋の都筑 (きんしゅうのつづき)

マーク横浜市都筑区の秋は、里山や緑道の木々が色づき、赤や黄をはじめとして、さまざまな色に彩られます。そんな情景を、酒泉 彰(さかいずみ あきら)氏が詩にしてくださいました。都筑の地は、近代的な街になりましたが、大切に残された豊かな自然が、色や音や香りを介して、秋の移ろいを感じさせてくれます。

街中(まちなか)を吹き渡る風白くなり 鰯雲(いわしぐも)たなびく空は澄み渡る
蝉時雨(せみしぐれ)過ぎゆく夏とともに去り 凜凛(りんりん)とこおろぎたちの声響く
宮谷戸(みややと)の紅葉(こうよう)は池の鏡面(きょうめん)に きらきらと二重(ふたえ)になりて鮮やかに
コスモスは早淵川(はやぶちがわ)に咲き乱れ 人知れず里山に咲く藤袴(ふじばかま)
道の奥 日々染まりゐる木々の彩(いろ) 麗しき秋の深まる都筑かな

街路樹の欅(けやき)は深き琥珀色(こはくいろ) 秋日(あきひ)受け黄金(こがね)の銀杏(いちょう)映(は)えをりぬ
白芙蓉(しろふよう)花咲くほどに芳(かぐわ)しく 山鳥(やまどり)が散り積もる葉に佇(たたず)めり
古民家の窓から臨む竹林(たけばやし) さらさらと金風(きんぷう)伝ふ笹の音
蕭条(しょうじょう)と夕日が沈む山田富士(やまたふじ) 残照に柿の実赤く輝けり
薄野(すすきの)に名月昇る秋の夜 限りなき星の瞬く都筑かな
                 ©2023 酒泉 彰

マーク歌については、男声と女声による2部にしています。各パート1人でもいいですが、複数の合唱でもいいでしょう。楽器は、箏☓2、十七絃、尺八ですが、どれか1パートは歌の旋律をなぞるようにしています。伴奏に終始するのではなく、歌と歌の間に楽器だけの演奏部分を設けました。

マーク(注) 縦譜では、歌を箏(花雲調子)で記しています(男声は女声より1オクターブ下です)。尺八譜につきましては、当該楽器のほかに他の楽器のパートを補助的に記載しています。ただし、複数のパートを集約し、オクターブも変えているところがあります。正確には、五線譜(スコア)をご参照ください。


音源

mp3 FILE:3ka034a_錦秋の都筑 v1.0.mp3(5:47)


楽譜

五線譜(表紙、調弦表):3ka034bg_錦秋の都筑(五線譜/表紙・調弦表)v1.0.pdf

五線譜(スコア):3ka034g_錦秋の都筑 v1.0.pdf

縦譜(表紙、調弦表):3ka034bj_錦秋の都筑(縦譜/表紙・調弦表)v1.0.pdf

縦譜(スコア):3ka034j_錦秋の都筑(縦譜/スコア) v1.0.pdf

縦譜(尺八譜):3ka034pt_錦秋の都筑(縦譜/尺八) v1.0.pdf

 

マーク五線譜は「MuseScore」、縦譜は佐藤祈采氏ご提供の「JapoScore」を使用しています。

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