いとたけの道

Itotake no Michi

作品38 2024. 2.18作曲


いとたけの道

曲の説明

いとたけの道(いとたけのみち)

マーク石橋令邑(いしばしれいゆう)氏が作られた詩※の「糸竹(いとたけ)の道 きわめあい 指南(しなん)の灯(あかり) 消ゆることなく」という一節をもとに、箏・十七絃と尺八の合奏曲をつくりました。

マーク糸竹の道をきわめるとは、曲の奥義を探り、技の向上を追究していくという意味もあるでしょう。長く受け継がれてきた曲は、貴重な文化的遺産であり、これを伝えていくことは、現代に生きる私たちにとって重要な責務です。

マークその一方で、三曲系邦楽の世界は縮小が続き、伝統を受け継ぐ人がいなくなりかねません。伝統的といわれる曲も、その曲が発表された当時に遡ってみれば、時代の最先端であり、それが多くの人々に受け入れられてきたからこそ、今日まで伝わっているのでしょう。三曲系邦楽の歴史の中で、名前が残っている人たちは、伝統を守るというより、画期的なイノベーションを起こした人が多いように思われます。未来に向けて、単に楽器演奏者にとどまらず、社会の多くの人々に受け入れられる曲や演奏を創造していくことも、糸竹の道をきわめることにつながるに違いありません。

マーク歴史を遡るとともに、未来に向かって邦楽が発展していくことを願い、「ともがらの 結(むす)び和をもて」「求道(ぐどう)の波路(なみじ) 洋々と」「指南(しなん)の灯(あかり) 消ゆることなく」の3つのシーン(場面)から構成しました。

(尺八丈清会 第25回尺八演奏会のために)

※『尺八丈清会歌』

 

マーク(注) 縦譜につきましては、当該楽器のほかに他の楽器のパートを補助的に記載しています。ただし、複数のパートを集約し、オクターブも変えているところがあります。また、十七絃は箏に置き換えて記載しています。正確には、五線譜(スコア)をご参照ください。


音源

mp3 FILE:3ka038a_いとたけの道 v1.0.mp3(6:53)


楽譜

縦譜(箏・十七絃譜)、縦譜(尺八譜)は大日本家庭音楽会から出版されております。

五線譜(表紙、調弦表):3ka038bg_いとたけの道(五線譜/表紙・調弦表)v1.0.pdf

五線譜(スコア):3ka038g_いとたけの道 v1.0.pdf

 

マーク五線譜は「MuseScore」、縦譜は佐藤祈采氏ご提供の「JapoScore」を使用しています。イメージ写真はphotoAC素材を使用しました。

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