パレード

Parade

作品42 2024. 7.20作曲


3ka042v-01_埴輪(武人)(photoAC素材) 3ka042v-02_埴輪(巫女)(photoAC素材) 3ka042v-03_埴輪(鶏と水鳥)(photoAC素材)

曲の説明

パレード

マークパレード、パレード、古墳(こふん)に並んだ埴輪(はにわ)の行列。古代の暮らし。

マーク埴輪は、3世紀から作られはじめ、5世紀から6世紀にかけて、古墳の主(あるじ)の威勢を表わすさまざまな形象埴輪(けいしょうはにわ)によって、いろいろな場面の情景を表わすようになったそうです。古墳が作られた時代や規模によっても異なるようですが、この曲では、いくつかの遺跡の事例を参考に、「埴輪の大王(はにわのだいおう)」「儀式の巫女(ぎしきのみこ)」「武人と力士(ぶじんとりきし)」「鳥の群れ(とりのむれ)」「大王の財宝(だいおうのたから)」の5つのシーンで構成してみました。

マークまずは、埴輪の大王の入場。巫女や王族、琴弾く男や奉仕する女に迎えられます。

マーク次の場面は、神聖な儀式。大王と巫女が向かい合い、静謐(せいひつ)な時が流れます。

マーク続いて登場するのは、武人と力士。勇ましい行進。でも、埴輪のプロポーションは、ちょっとユーモラス。

マークガラッと変わって、鶏(にわとり)と水鳥の行列。鶏は夜明けに鳴き、太陽を再生させる「長鳴鳥(ながなきどり)」として、また、渡り鳥である白鳥は魂の運び手として、古代の人々に神聖視されていたとか。

マーク最後は、家形埴輪(いえがたはにわ)、盾(たて)や大刀(だいとう)、牛や馬、そして多くの人々が連なり、フルキャストで大王の力を誇示するかのようです。

マーク7世紀になると、前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)の消滅とともに、埴輪も消えていきます。

参考文献:『もっと知りたい はにわの世界 古代社会からのメッセージ』(若狭 徹 東京美術))

 

マーク(注) 縦譜につきましては、当該楽器のほかに他の楽器のパートを補助的に記載しています。ただし、複数のパートを集約し、オクターブも変えているところがあります。また、十七絃は箏に置き換えて記載しています。正確には、五線譜(スコア)をご参照ください。


音源

mp3 FILE:3ka042a_パレード v1.0.mp3(9:41)

YouTube:風間禅寿氏のサイト「パレード」「パレード」の動画(9:52) 風間禅寿氏のサイト


楽譜

縦譜(箏・十七絃譜、三絃譜挟み込み)、縦譜(尺八譜)は大日本家庭音楽会から出版されております。

五線譜(スコア):3ka042g_パレード(五線譜) v1.01.pdf

 

マーク五線譜は「MuseScore」、縦譜は佐藤祈采氏ご提供の「JapoScore」を使用しています。イメージ写真はphotoAC素材を使用しました。

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