火焔の器

Kaen no Utsuwa

作品43 2024. 8. 3作曲


3ka043v-02_火焔式土器(photoAC素材)

曲の説明

火焔の器(かえんのうつわ)

マーク縄文土器(じょうもんどき)の中でも火焔型(かえんがた)土器は、その燃え上がるような形が目を引きます。縄文時代を代表するかのような印象を受けるのは、教科書などに載せられた写真のせいでしょうが、信濃川(しなのがわ)流域に見られる土器で、一つの文化圏を形成していたようです。

マークこの火焔型土器がどのように生み出され、どのように作られ、どのように使われたかは、知る由(よし)もありませんが、「土の力(つちのちから)」「赤い火(あかいひ)」「煮炊き沸騰(にたきふっとう)」の3つのシーンで想像してみました。

マーク粘土を捏(こ)ねながら、アイデアが浮かび、火が燃えさかるかのような造形を生み出した人がいたのでしょう。土器作りの作業は、何人かの共同作業であったのかもしれず、形を作り、火で焼き、それが人々に受け入れられて、信濃川流域に広がっていったのかもしれません。

マーク土器を焼くにも、その土器を使って煮炊きをするにも、火は欠かせません。草や木を集め、火をおこし、煙が出始め、やがて赤い火がめらめらと燃えさかります。

マーク火焔型土器には、おこげのあとが残っているそうです。何かの儀式に使われたのかもしれませんが、実際に煮炊きに使われていたようです。山の幸、川の幸、野の幸を集めて、ぐつぐつと煮込み、それを囲んで人々が談笑していたのかもしれません。冬の雪に囲まれた中でも、ぬくもりのある暮らしがあったのかもしれませんね。

参考文献:「日本遺産 火焔型土器」ホームページ

 


音源

mp3 FILE:3ka043a_火焔の器 v1.0.mp3(6:45)


楽譜

五線譜(表紙、音域表):3ka043bg_火焔の器(五線譜/表紙・音域表) v1.0.pdf

五線譜(スコア):3ka043g_火焔の器 v1.0.pdf

 

縦譜(表紙、音域表):3ka043bj_火焔の器(縦譜/表紙・音域表) v1.0.pdf

縦譜(尺八譜):3ka043jt_火焔の器(縦譜/尺八譜)v1.0.pdf

 

マーク五線譜は「MuseScore」、縦譜は佐藤祈采氏ご提供の「JapoScore」を使用しています。イメージ写真はphotoAC素材を使用しました。

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