曲の説明
心の花(こころのはな)
辞書を引くと、心の花とは、変わりやすい人の心を花にたとえて言うそうですが、この曲ではもう一つの意味――花にたとえられるような美しい心、風雅を求める心の意味で使っています。
松尾芭蕉(まつおばしょう 1644~1694)の『笈の小文(おいのこぶみ)』に
「弥生(やよい)半(なか)ば過(すぐ)る程、そぞろにうき立(たつ)心の花の、我を道引(みちびき)枝折(しおり)となりて、よしのの花におもひ立(たた)ん」
とあります。わけもなくわきあがる風雅を求める心に導かれて、吉野の桜を目指そうと思い立ったそうです。
短いイントロのあと、「そぞろに浮き立つ(そぞろにうきたつ)」「弥生も半ば(やよいもなかば)」「吉野の花へ(よしののはなへ)」の3つのシーンで構成しました。
ちょっとしたイベントなどでも手軽に使え、お客さまに日本的な雰囲気も感じ取っていただけることを目指してみました。
参考文献:『雪月花のことば辞典』(宇田川眞人編、角川ソフィア文庫)
(注) 縦譜(尺八譜)につきましては、箏のパートを補助的に記載しています。ただし、複数の音を集約し、オクターブも変えているところがあります。正確には、五線譜(スコア)をご参照ください。
音源
mp3 FILE:3ka048a_心の花 v1.0.mp3(6:06)
楽譜
五線譜(スコア):3ka048g_心の花(五線譜) v1.0.pdf
縦譜(箏譜):3ka048jk_心の花(縦譜/箏譜)v1.0.pdf
縦譜(尺八譜):3ka048jt_心の花(縦譜/尺八譜)v1.0.pdf
五線譜は「MuseScore」、縦譜は佐藤祈采氏ご提供の「JapoScore」を使用しています。
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