ゴルフ練習場も照明のマナーを守って


ゴルフ練習場の夜間照明から出る 「障害光」 の例

午後10時以降にやっと本来の静かな、夜景がもどります。
ゴルフ場の夜間照明が消えた状態の写真は、ここをクリックして下さい。


ゴルフ規則には、「安全の確認」、「他のプレーヤーに対する配慮」というマ ナーの項目があります。(参考: 日本ゴルフ協会のホームページ

これは、他の人の安全を確認し邪魔をしてはいけない、と言うことと解釈して 良いのでしょうか。とても大切な事で、ゴルファー以外の人の生活と安全を守 るためにも、必要な事です。

ゴルフ練習場もゴルファー以外の人の生活の妨害をしたり、生活を邪魔しない ようルールを守ることも大切です。ところが、ゴルフ練習場が設置した夜間用 の照明が周囲に住む人達に障害になっている例が報告されています。沢山の投 光器を水平方向に向けて設置しているために、強力な光が周囲の住宅の窓を照 らしたり、車のドライバーに眩しかったり、被害を出しているのです。

ほとんどの練習場の照明から、漏れ光あるいは障害光が敷地外へだされ、周囲 の環境や景観を台無しにし、ドライバーや歩行者の目にも眩しく、安全を犠牲 にする可能性も出ているのです。

夜間照明の被害は、住宅だけではありません。野菜、花、植木、稲などの農作 物の育成、栽培に悪影響を及ぼすこともあります。葉野菜である、ほうれん草、 小松菜、そして人参、大根でさえ「収穫」や「品質」に影響があります。稲作 への影響は、良く知られており、対策がすることが当然必要です。
農作物への直接の影響にとどまらず、蛾や蚊、その他の昆虫が夜の明かりに惹 かれ、多く集まり、二次的な被害を農作物へ起こす場合も多くあります。


日本道路公団など、道路を管理する諸機関は、夜間照明が持つ、農作物への影 響や住民への影響を良く知り、道路沿いの農地に影響が出ないよう、照明の設 置場所の適切な検討やルーバーの設置、光源の選択を実施しています。光が必 要な道路上だけを適切に照明する工夫を行い、障害光や漏れ光の影響を少なく する努力がなされています。
ところがゴルフ練習場は、どうでしょう。神奈川県南足柄市の例では、住民の 訴訟にまで発展している、非常に残念な例も報告されています。
この例では、強い光が眩しくて窓も開けられない状態です。法律がないから、 対策をする必要はない?とんでもない、明らかに周囲の人に迷惑をかけている のに、対策をしない、ルールを守らないプレーヤーには、ペナルティが与えら れるのがゴルフのマナーです。それとも、ゴルファーのマナーは、芝生の上だ けですか?

夜間照明施設は、正しく設計すれば、周囲に光の漏れない、障害のないものが 作れます。光が漏れないように、完全な遮光をする、投光器を上から下へ照ら す様にし、かつボールが良く見えるような照明設計は、照明の専門家には簡単 なはずです。 もし対策が出来ないなら、出来るまでプレー を中止しなければ、なりません。

照明のマナーを守って、周囲の人に迷惑を掛けない安全なプレー、至極当然な 事では、ないでしょうか。関東ゴルフ練習場連盟の方、JGAの方、ご意見を お聞かせいただきたい。あなたの練習場は、マナーを守っていますか?


関連するホームページと資料; 日本ゴルフ協会: http://www.jga.or.jp/
ゴルフ誌「ゴルフダイジェスト」: http://www.golfdigest.co.jp/index.html
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