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紙田 芳佳 yoshika kamita

ミュージアムボランティアつれづれ日記 2      
ミュージアムボランティア研修編

 仏教美術で有名な奈良国立博物館(以下奈良博)には、 毎日数名のボランティアが活動している。 このボランティア活動が始まったのは1997年の 8月1日からである。春から募集が始まり、集まった100名以上の希望者は 夏の特別展から活動を始められるよう、6月〜7月に かけて5回の研修を受けた。  

 研修の第1日目。当時、奈良博はニューリニアル工事中 であったため、工事資材や接着剤の匂い等に囲まれての 研修となった。 会場は現在の地下回廊。当時はよもやここが廊下の 1部になるとは想像もしていなかった。 1回目は施設概要と言うことで、博物館の中を ぐるりと探検させていただいた。工事中であることもあって今では入れない 部屋にも入ることが出来たのは幸運であった。1番びっくりしたのは、なんと国立博物館には 皇室の方をお迎えする部屋があるということ。 超一流ホテルのような内装と、ソファーより ふかふかの絨毯。菊の紋章入りの壁紙。 世の中にはこんな世界もあるのかと 深く感心したことを覚えている。  

 2日目。この日は接遇マナーと応急処置の研修。 接遇マナーはプロの指導者の方による研修であった。 1時間ほど挨拶、おじきのしかた、お客さまへの立ち振る舞いを 学んだ。そして応急処置。これは消防署の方が来られて 人工呼吸から怪我の応急処置までを学ぶ。 この研修には必要性に疑問を持ったが、 実際、ボランティア活動をしていると年間 何人かの気分の悪くなられたお客さまの 介抱をすることがある。備え有れば憂いなしというところであろうか。  

3日目&4日目。この2日間は連続で仏教美術の 基礎的講座を受講した。本物の仏画に触れる機会もあり、仏教美術好きの 希望者達には1番人気が高かった様に感じる。 この時、仏教美術の基礎的資料のコピー、 参考図書一覧、館蔵品展の図録など独学に 備えた資料をいただいた。 これらの資料は、ボランティア5年目の今でも 活用させていただいている。  

そして最終日の5日目。 この日はボランティア登録証交付式、そして 始めての活動を行なう特別 展の研修を 展示室で受講した。特別展の概要、そして一つ、一つの 展示品についての説明を受けた。始めてということもありどのボランティアも メモを取る姿も、質問する姿も真剣そのものであった。    

初回の研修はこうやって駆け足ですぎさった。 研修が平日に行なわれたこともあり、 数名の辞退者がでて、最終登録者は80名 くらいとなった。 その後研修メニューも充実し、新人ボランティア研修には 先輩ボランティアによる実地研修も始まっている。 ボランティア5年目の今、初心を忘れず活動していきたい。  

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また現在の研修の様子もレポートできたら と考えております。

        

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