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大月市
山梨・まち[見物]誌ランデブー 第11号 特集・大月市
威風堂堂 かつての甲州街道本陣、星野家住宅を探索する
知らず知らず背筋がピンとして
それは、圧倒的ともいえる家構えだった。
「荘厳」「威厳」「豪壮」「風格」・・・・・・と、格式の高いたたずまいを形容する言葉が筆者の中で次々と浮かんでくる。そしてなにより美しい。
国道を挟んで筆者が対面しているのは「星野家住宅」、かつての甲州街道本陣(ほんじん)である。
しばらくその全容を眺めていたら、知らず知らず背筋をピンと伸ばして、直立不動の姿勢で立っている自分に気がついた。
車の往来に臆することなく堂々と
「星野家住宅」は、中央自動車道大月インターを出て、国道20号をJR大月駅方面に300mほど進んだ左側にある。今日は筆者も車で訪れたのだが、インターの料金所を出てから40秒ほどだった。その立派な家構えを、見逃してしまうことはまずないだろう。
ちなみにJR大月駅からはバスで8分ほど、下花咲バス停で下車するのが便利だそうだ。
「星野家住宅」の前を通っている国道20号は、かつては旅人が闊歩した甲州街道である。今では車の往来が激しく、全貌を見ようと道の反対側に渡るのにも苦労するほどであるが、そんな現代社会的な環境に臆することもなく、その住宅は堂々と建っていた。
コンテンツ
- 全国でも珍しい、現存する本陣
- 12の宿駅があった大月市
- 激務だった?甲州勤番
- 本陣と脇本陣の本当のちがいとは?
- 家の中を馬が通った
- 「かつてのまま」の空間
- 本陣としての風格を保つために
- もし再建が遅れていたら
- 明治天皇がご小休を
- 「トノイの間」の役割
- まるで「工芸品」のような手洗い
- 名主ならではの数多くの逸品が
- 美しい建築物には三日月がよく似合う