がんばれデジタルツーカー東北

デジタルツーカー東北はその後J-PONE東北を経て、2000年秋にJ-PHONE東日本となりました


作  成 1998年 3月
最終更新 2000年11月24日

 最近ドコモを解約しました。(その直後ドコモから「携帯の留守電はいかがですか」という電話とはがきがありました。面白い会社です。)現在デジタルツーカーだけになっています。なぜ気に入っているかをお話します。

以下は東北地方におけるドコモとデジタルツーカー(DT)の独断と偏見に基づく比較です。

通話料金が安い

比較的に(^^:;音が良い

 最近の朝日新聞の記事によれば、国会議員の中でもドコモの音の悪さが話題になっているとか。これは相対的な問題ですが、最近までドコモを使っていた者として、デジタルツーカーの音は比較して良いと感じています。また電話を受ける相手もドコモより良くなったと言ってくれます。

 それにしても、携帯電話はもう少しまともな音になって欲しい。次世代に期待しましょう。

 ついでに、「音が悪い」と感じている方に「イヤホンマイク」のご利用をお薦めします。ドコモですら、ずっと聞きやすくなりますよ。さらに機種によりますが、スイッチ付のイヤホンマイクなら着信は勿論、1つの発信先ならポタンひと押しでかけられますから、特に車の中での利用に最適です。しかし携帯電話はあくまでも一旦停車して利用しましょう。

回線の塞がりによる話中が少ない

 東北でも特に夕方時携帯から電話をすると、話中音がでて使えないことがあります。これは相手が本当に話中の場合もありますが、実はその多くは回線数不足によるものです。ドコモに比べDTはこの発生頻度が低いようです。少なくとも私はDTに代えてからそのような経験はほぼ皆無です。

 これはDTの契約者数がドコモに比べて少ない(ドコモの約半分)こともありますが、さらに次の要因も良い方向に働いているように思われます。

 それは使用周波数の違いです。ドコモは800メガ帯の電波を使用していますが、DTは1.5ギガ=1,500メガ帯を使用しています。このため同じ電力で送信しても減衰が激しいこと、さらに直進性が強いためどうしても1つの中継局がカバーできるエリアは小さくなります。この対策としてDTは同一市内に2局以上の中継局を配する等の対策をしています。これによって使用できる回線数が多くなり、回線の塞がりによる話中の頻度が少なくなります。

<例>

山形県酒田市及び近郊

酒田駅付近創業当初より稼働中
酒田市広野創業当初より稼動中
古湊地区98年 5月
宮野浦地区98年 9月
両羽町・大宮町99年 1月
余目町97年11月
遊佐町97年 8月

山形県鶴岡市及び近郊

鶴岡駅前創業当初より稼働中
「いこいの村庄内」創業当初より稼働中
市内南部98年 3月
湯野浜温泉地区98年 9月
大山地区98年12月
藤島町駅前99年 1月
櫛引町黒川地区99年 1月

秋田県秋田市

市内楢山及び市内寺内創業当初より稼動中
山王・大町付近98年 4月
御所野・上北手方面98年10月
将軍野・外旭川98年12月

 ところで数年前にドコモのパンフレットなどに「災害時に強い」などと掲載されていた時期がありますが、阪神大震災でまったくウソであることが暴露されてしまいました。それは震災により中継局が直接のダメージを受け機能しなくなったこともありますが、それ以前の問題として当初からまったく回線数が不足していたのです。契約者数を中継局の数で割ると1,000〜3、000という数字が出ますが、中継局1つ当たりの回線数は、その一桁下と言われています。したがって、広域にわたる大災害時には携帯電話は回線の閉塞により使い物にならないことを頭に入れておくべきです。なお、この数字は当然ドコモの方が倍以上高いと推定されます。はてドコモユーザーのみなさん、どうしますか?

サービスエリア

 これはDTが開業してまだ2年にもならないので無理も無いことですが、サービスエリアは当然ドコモより狭いです。最近は改善されてきつつありますが、地方の小さな町に行くと使えないことが多いのです。私が好きな角館町ですら、つい最近サービスエリアになったばかりです。

 しかし私はこう考えます。自宅や職場など自分が一番長い時間居る場所で安定して使えること、これが一番の選択ポイントです。この点DTは自宅から3キロほどの所に中継局があり、安定して届いています。ドコモはこの点で不満足でした。自宅1階では使えないことが多かったのです。この状況は今日現在も変わっていません。(補足:2000年8月ようやく3キロほどのところにドコモのアンテナが立ちました)

 さらに職場についてですが、職場の窓から200メートルほど離れたビルの屋上にアンテナが見えます。このため所謂「バリ3」(この言葉は書くだけでも恥ずかしい)状態で、トイレに入ってもそのままで、「電話がかかってきたらどうしよう」と余計な心配をしてしまいます。

 一方、他の選択枝が無い場合は別として、「サービスエリアが広い」、ということだけでドコモを選ぶ方を見受けますが、「そのドコモしか入らないサービスエリアに、あなたは年間何日もしくは何時間居るのですか?それとも、そこに住んでいるのですか?」と聞いてみたい衝動に駆られます。(^_^;;

まとめ

 

自分の生活スタイル、携帯各社の基地局配置、同料金体系を考慮して自分に最適のサービスを主体的に選択することを勧めます。

おまけ(1)LINK

j-phone.com

おまけ(2)小セル化を進めるJ-PHONE

2000/11/24追加
今年に入って写真のようなアンテナを見かけるようになりました。

08140017中央にあるトップに2本エレメントのアンテナが載っているのがそれです。なおアンテナ部分の形状は設置場所により異なるものがあります。
08140028こちらは本体部分のアップ。こちらはどこもほぼ同じ形状のようです。

 一見PHSのアンテナのように見えるほど小型でちょっとした空き地に建てられています。カバーするエリアは当然小さいですが、設置コスト・運用コストとも従来の施設よりかなり少ないのではないかと思われます。

 これらは

 これらは将来IMT-2000を展開する場合、使用周波数が現在の1.5GHZよりさらに高い2GHZ帯になりますので、さらに緻密にアンテナを設置する必要があり、その準備にもなっているように感じられます。


(c)kga,1998-2000
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