曲の説明
樹 林(じゅりん)
その森は、小高い山を覆っています。かつて、室町時代に城があったそうですが、江戸時代に一国一城の制が敷かれると、城は打ち捨てられ、いつしか木々に覆われたのでしょう。豊かな緑は、日常を離れた安らぎを与えてくれます。どこにいるかは定かではありませんが、鳥たちの声も聞こえてきます。
この森に身を置きながら、「梢(こずえ)の中(なか)から」「陽(ひ)だまりにて」「空(そら)に向(む)かって」の3つの部分からなる尺八五重奏曲を作ってみました。
夜が明けて、あたりが明るくなると、梢のどこかから、この森に住む鳥たちののどかな声が聞こえてきます。
昼下がり、森の一角にある草地に陽射しが差し込み、まわりを取り囲む木々の中で、ゆったりとした時が流れていきます。
森の緑はますます濃くなり、木々は風に枝を揺らしつつも、幹はたくましく、屹然として空に向かって伸びていきます。
音源
mp3 FILE:3ka017a_樹林 v1.01.mp3(8:36)
YouTube:「樹林」の動画(8:50) 渡辺 淳氏のサイト
楽譜
楽譜(縦譜/尺八譜)は、千代之音からダウンロードできます。
五線譜(スコア):3ka017g_樹林(五線譜) v1.02.pdf
五線譜は「MuseScore」、縦譜は佐藤祈采氏ご提供の「JapoScore」を使用しています。
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